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K先輩のいじめ物語。


フライト中、

Kのいじめをこれでもか!と食らった私。


これがトドメの言葉だと信じていたわ。



あたし・主婦の頭の中



でも、自分が甘かったのよね~

Kのいじめはこれだけじゃ終わらなかった。

今回は、そのつづきの話。



Kとのフライトが終わったわ。

でも、まだ私の任務は終わってない。

これから、ホテルまで

Kと同行しなければならないんだから。


機内からお客様が降りると、

私たち乗務員たちは

自分の担当エリアの座席をくまなくチェックする。

忘れ物があったりするから。


Kは、ビジネスクラス担当。

新人の私は、エコノミー担当。


ビジネスクラスは、座席数も少ないし、

お客さんはエコノミーより先に降りるし、

すぐにチェックは終了する。


でも、私が担当するエリアは広いのよ!

お見送りするお客様の人数だって半端ない。






お客様に最後のお挨拶をしながらも、

私は焦っていたわ。


なぜかって?

Kを待たせてはいけないからよ。


もたもたしてたら、また言われるわ。






職場の人間関係って、本当に大事だと思う。

間関係が最悪だと、笑顔での接客なんか難しいもの。


それが証拠に、今の私、

『本来の仕事=笑顔でのおもてなし』も忘れ、

顔引きつってるじゃないの!





そうよ、頭の中は、Kのことでいっぱいだった。


お客様が降りたあとの座席チェックだって

素早く済ませた。






「あんたは、日本野鳥の会のメンバーか?」

というくらいにね。


普通、先輩は、

飛行機の出口で後輩を待っていてくれるんだけど・・・

ほら、やっぱりよ!



Kがこんなところで、

後輩を待っていてくれるはずはなかった。


私は必死にKを追った。

どこでKに追いつける?






さっきお見送りしたエコノミークラスのお客様を

軽くごぼう抜きよ。


それでも、Kはいなかった。

どれだけ早足で歩いているというの?


到着ゲートを出て、

たくさんの出迎えの人たちが待っているロビー。

でも、その中にもKの姿はなかったわ。






一体、Kはどこへ行ったというのよ?


もしかして・・・もしかして・・・


絶対ありえないことだけど、

Kが血迷って、いいえ、気を利かせて

先にタクシー乗り場に行って、

並んでいてくれてるとか?


まさか・・・さまかね・・・。


でも、人間魔が差す場合だってある。

(あら? 使い方が逆だった?)

私はすぐにタクシー乗り場に向かうべき、

外に出たわ。






この日、外は大きな雪が降り始めていた。


こんな雪の中、Kを待たせるなんてできやしない。


私は雪の中、タクシー乗り場に走り出したわ。






乗り場には、長蛇の列。

先頭から順に見て回っても

K先輩はいない・・・どこにもいない。


また私の頭の中に別の考えが浮かんだ。





もしかして・・・もしかして・・・、


Kが血迷って、いいえ、気を利かせて

先にリムジンバス乗り場に行って

並んでいてくれてるとかいう?


絶対ありえないことだけど・・・

ほら人間、魔が差す場合だってある。

(だから、使い方違うって?)



私は雪の中、リムジンバス乗り場に走ったわよ。






でも、やっぱりリムジンバス乗り場にも

Kの姿はなかった。


再び到着ロビーに戻るべきか?


でも・・・この雪の中、

もし私が到着ロビーにいる時に・・・

外にいたKがやってきたとしたら?






こんな展開が頭に浮かんで

暖かい室内に入ることなんて怖くてできない。


私は、ただ大雪の中、

右往左往するばかり・・・。


と、その時だった。

誰かが私の肩を叩いたのよ。






振り向くと、

そこには大阪発のフライトできた同期が立っていて・・・

その後ろには・・・。






なぜKが突然現れるよ?

でも、まずは謝らなきゃ!

怒られるより先に頭を下げなきゃ!






と言った私に、あの台詞ね!






ところが!!!どうしたというの?

なんとKは、何も言わず、

私を無視して通り過ぎていくじゃないの。






はい? なぜKは怒鳴らないの?

普通、無視ほど堪えるものはないけど、

Kの無視は日常茶飯事。

だからまったくダメージなしよ。


もしかして、私の髪があまりにも濡れていたから

私が一所懸命探していたと

事情を察してくれたのかしら?


Kにもまだ人間の血が流れていたんだわ・・・


そう思った私がバカだった。

後で大阪の同期から聞いて知った。






Kが、そこから外の様子を見ていたから、

何見てはるんやろと気になって

視線の先追ってみたら・・・


もしかして、私がいたって?





そうなのだ。

Kは、雪の中、

自分を必死で探す私の姿を

柱の陰からずっと見て楽しんでいたようなのだ。


ちょっと私、

缶蹴りの鬼じゃないんだからさ!


K・・・あなたって人は・・・

あなたって人は、

どこまで根性悪いのよ!!!!






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この後、Kは1人でタクシーに乗ってホテルに行っちゃったわ~。もう、そんなことなら先に1人でホテルに行っててくれればよかったのに! と言いたいうところだけど、でもね! もしKが1人先にホテルに向かったことを知らずに探していたとしたら、私、空港が閉まるまでずっとずっとKのこと探していなきゃならなかっただろう・・・。あきらめのタイミングを失って。そう思うと、これもKの親切だった? 今なら、そう思えるわ。あぁ、私も成長したわ~。