自分再生への手術 入院編(1)その前夜

自分再生への手術 入院編(2)入院当日

自分再生への手術 入院編(3)手術当日

からのつづきです。



手術翌日の午後、看護師さんが私に言った。


あたし・主婦の頭の中



尿道カテーテル。

そう、勝手に尿が溜まる自動尿受け取り袋のことね。


あの・・・まだこんなに痛いのに、

歩けるようになったらって、いつから歩けと?



あたし・主婦の頭の中


無理!無理!

ちょっと体を動かしただけで、

腰にもお腹にも、激痛が走るこんな状態で無理です!


なのに、看護師さんは口調は優しいけど、

厳しかった。



あたし・主婦の頭の中


そう促され、渋々起き上がってみようとしたけど・・・



あたし・主婦の頭の中



とても歩ける状態じゃないわ。

そう、私は痛がりで、根性無しだもん!


あたし・主婦の頭の中

痛みに関しては、
点滴で痛み止めの薬は入れていた。


痛み止めの量を増やしたい時は、

ついているボタンを押すと、

増量される仕組みだという。


痛みに弱い私は、

どれだけ連打していたか!


あたし・主婦の頭の中


痛みを言い訳にしたら、

看護師さんは、すぐに痛み止めの座薬を入れてくれたわ。


そうして、1時間後、

看護師さんが再びやってきて・・・。


あたし・主婦の頭の中


そう言われたらね、もう歩くしかないでしょ?


ベッドから起き上がり・・・

一歩一歩・・・。


そんな私は、

まるで生まれたての仔馬のようよ。



あたし・主婦の頭の中

お腹に上手く力が入らないのよ。


どれだけ必死に歩いたかしら?
なのに、看護師さんったら、いともあっさりとこう言ったのよ。


あたし・主婦の頭の中


もーーーお願い! この袋外さないで~。

私気に入っているんだから~~!!!


そんな私の訴えも聞いてはもらえず、

あっさり外されちゃった。


このようにして尿意を催したら、

仔馬は歩かなければならなくなった。


あたし・主婦の頭の中


そして、歩ける?私は、

その日の午後、個室から4人部屋に移ることになった。


それからは、看護師さんが見回りにくるたび、

こう尋ねてきたわ。


あたし・主婦の頭の中


ガスが出たら、飲み物が解禁になるらしい。

でも、ガスなんてでないわ。


まずお腹に力が入らない。

それに、ここは4人部屋よ。


こんなカーテン越しに、他人が3人もいる空間で

変にいきんで、大爆発なんてことにでもなったら・・・?


あたし・主婦の頭の中


いくら私でも、こんな状況で、

おならなんかできないわよ!


ガスが出ないと訴える私に、看護師さんは



あたし・主婦の頭の中


また歩けと?

そうして、私はまた渋々廊下へ向かった。


そして、歩いたわよ。


お腹が痛い。


あたし・主婦の頭の中


そう思った時よ!

ちょうど良い表現を思いついたわ!

あたし・主婦の頭の中

弾丸で下腹部撃たれたら、きっとこんな感じなんじゃ?


そう思った途端、


♪チャラチャ~チャラチャ~ 


どこからか『太陽にほえろ!』のテーマソングが流れてきたわ。

それもオリジナルより、

かなりスローテンポで寂しげに。


そう、私はGパン刑事。



あたし・主婦の頭の中


Gパンは、歩いたわ。一歩一歩・・・。


ふっと顔を上げると、なに?

廊下にはGパン刑事が溢れているじゃないの!



あたし・主婦の頭の中



たくさんのGパン刑事が、切なげに痛みに耐えながら、

必死に七曲署、

いや、退院という目標に向かって歩いていた。


私だけじゃないんだわ!

皆、頑張ってる!

そうよ、私も負けてはいられないわ!


Gパンは歩いた・・・歩いた・・・。

廊下を行ったり来たり・・・。


そう、歩きながら頭に浮かぶ光景は・・・。


退院の日の自分。

もう私は、Gパン刑事でもないわ。

夕陽を背に、堂々と歩いているボスの私・・・。


あたし・主婦の頭の中

その日を夢見て頑張るしかないわ、って!

歩け! 歩け! の入院生活は、まだまだつづく~



自分再生への手術 入院編(5)へつづく~





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2020年、オリンピック東京開催決定しましたね!! 朝、6時に目が覚めて、枕元の携帯開いて、ニュースを見たら、『東京』の文字!! はじめ夢見ているかと思いましたよ! 二度寝しようと思ったけど、興奮して無理! 急いでリビングでテレビをつけたら、やっぱり夢なんかじゃなかった! 涙