長女は今、中学三年生だ。


一番、難しいとされる中2

(なんたって中2病っていうくらいだから)

は、過ぎたといっても、

まだ思春期の中にいる微妙なお年頃だ。


大人と子供の間を、常に行ったり来たりしている。


そんな年頃の長女と私はいつだって、

100点か、0点か・・・

要するに、平均点がつかない関係だ。


女同士の時はいいの。


あたし・主婦の頭の中


まるで友達みたいに、恋バナで盛り上がったり・・・。


こんな女特有の話題で共感できる最高の相手。


あたし・主婦の頭の中


それはホントに楽しい時間!


でも、いざこの関係が親と子となると、

些細なイザコザがあったりする。


例えば、朝、どんなに起こしても起きない!


あたし・主婦の頭の中


これで毎朝、大ケンカ。


それから、こんなことも・・・


あたし・主婦の頭の中


長女は、親であれば何でもしてくれて当たり前だと思っている?

私に感謝の気持ちがまったくない!


そんな私たちの様子を見て、夫は言うわ。


あたし・主婦の頭の中


おっしゃる通りよ!


でもさ・・・

甘やかしているとわかっていても、

つい手を差し伸べてしまう母なのだ。


そんな長女に、

この夏休み、ホームステイに行ってみないかと

声をかけたのは、私だった。


あたし・主婦の頭の中


長女には、将来海外に住みたいという夢があるし、

英語が嫌いじゃないし、

(あっ、文法は嫌いだった、喋るのが好き)


何でもしてもらって、当たり前の生活から離れ、

よその家でお世話になること。


そこで、いろいろ感じてくれるものがあればいいんじゃないかと

そう思ったのだ。


私のその提案に、長女は飛び上がって喜んだ!


あたし・主婦の頭の中

いろんな留学斡旋会社から

資料を取り寄せ、検討してみた結果・・・

大きく2つのパターンがあった。


一応、どちらがいいか、長女の意見を聞いてみた。

あたし・主婦の頭の中


すると、長女はなんの躊躇いもなく、こう言ったわ。


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よし! ママもその方がいいと思った。


心細いかもしれないけど、

そこであなたも強くなれるわ。


このようにして、申し込んだホームステイ。

その時から、長女の心は、カナダ、カナダ、カナダ!

カナダ行きをただただ楽しみに過ごしていた。


そして、カナダ行き前の最後の大仕事?

学校の期末試験も無事?終わった。


いつもは


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何に対してもダラダラな長女が

試験が終わった途端、テキパキと荷造りを開始した。


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早々荷造りも完成し、後は出発を待つのみとなった。


カナダでのホームステイを夢見て、

英会話の勉強?


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そんなカナダ一色の長女だったが、

出発の日が、1週間を切ったあたりから・・・

どうも様子がおかしい。


あたし・主婦の頭の中


そして、出発3日前には、

あたし・主婦の頭の中


なんて、わめきだしたじゃないの!

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一瞬、心の中でそう思った私だったが、

でも、長女のその気持ちがわからなくもなかった。


だって、私も同じようなこと、思ってたから。


あたし・主婦の頭の中

あぁ~まだ早かったかしら?

高校生になってからでも、よかったんじゃ?


正直、この感情には、自分でも驚いたの!


だって、長女がカナダ行きを楽しみにしていたのと同じ、

私も、長女がいない夏休みを楽しみにしていたから。


あたし・主婦の頭の中


ずっとそう思ってきたのに。

ここにきて、どうした?

私まで寂しくなってしまったのか?


私は、いつも長女に対して


あたし・主婦の頭の中

偉そうに、そう怒鳴り散らしていたけど、

もしかして、夫が言うように、

子離れできていないのは、私の方か?


だったら、なおさら!


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今こそ、私が獅子にならなくっちゃ!


あたし・主婦の頭の中


私は言ったわ。


あたし・主婦の頭の中

母獅子は、有無も言わさず、子を谷底へ、

いえ、カナダへ行けと突き離した。


それから、私たちは、少しぎこちなかった。

出発までの日々、

いつになく静かに時間が過ぎた。


あたし・主婦の頭の中


普段は生意気な長女が、普段は口うるさい母が、

初めて手にした平均点だったかもしれない。



そして、ついに長女がカナダに発つ日を迎えた。


車の中から、ため息ばかりの長女。

そこに、追い打ちをかけるように、


あたし・主婦の頭の中

なんて口を挟む父親。


ちょっと~~、

普段、散々過保護だって私のこと言っておきながら

もしかして、一番子離れできてないのは、

あなたじゃないの!!



成田空港に着いた。

いつもは家族皆でこれからの旅に向け、

ワクワクワイワイする場所なのに、

今回は様子が違う。


もちろん、長女だけのチェックインを済ませ、

お茶したり、展望デッキを見たりしてしばしの別れを惜しんだわ。


あたし・主婦の頭の中

そして、いよいよ長女が出国口に並ぶ時が来て・・・


あたし・主婦の頭の中

普段は、

「もーパパやめて~!!」と嫌がる長女だけど、笑顔で父のハグを許す。


あたし・主婦の頭の中

年が離れているゆえ、スケジュールもあまり合わない姉妹だけど、離れるのはやっぱり寂しい。


あたし・主婦の頭の中

別れがたいけど、出国の列に並ぶ時がきた。心なしか、背中から哀愁が・・・。

あたし・主婦の頭の中


でも、最後は、笑顔で。

あたし・主婦の頭の中

精一杯の娘の笑顔。それを見て、むせび泣く父(苦笑)


あたし・主婦の頭の中

出国ゲートにつづく列、長女の姿が、いえ、振る手が見えなくなるまで・・・。


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きっと、周りの人たちは、

1年?いや、3年くらいの別れだと思ったに違いない。汗

なにかにつけて、家族全員涙もろい我が家であります。



年長ママ必見!

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長女が日本を立ちもうすぐ1週間が経とうとしています。今は、インターネットがあって、海外にいても気軽にやりとりできる時代。長女からも2日後、LINEが届きました。ホストファミリーに朝、「何時に出るの?」と聞いたら、「サンドイッチ!」という答えが返ってきた~(涙)と。いいね、最高の思い出になるエピソードじゃない? そして、朝、どんなに起こしても起きない長女からLINEが届くのは、大抵現地時間の朝5時ごろ。「まだ寝てればいいじゃない」というと、「遅刻したくないし、もうすぐホストファミリーも起きる頃だから」と、驚きの発言! YOUも、成長したね~。あっ、でも、カナダにいる時だけなのか?

そんな長女も明後日、15歳の誕生日を迎えます。今年の誕生日はいつになく記念すべき日になるでしょう!

ぺーちゃん、頑張れ!家族皆で応援してるよ!