マラソン始めました?
携帯のアラームが鳴った瞬間、
私は早くも後悔したわ。
そう、あれは昨日のことよ。
友人・Bちゃんと話していて
「これからは体重より体型よね!」
そんな話の流れで・・・約束しちゃった!
なぜジョギングなのかって?
それはね・・・
しばらく会っていない友達に久しぶりに会って、
すると、大抵の場合、
彼女(彼ら)はこう話し始めるのよ。
その後、清々しい顔でこう言うわ。
そして、お決まりのこの言葉。
「カータンも走ってみなよ~」
躊躇っている私に、悟りを開いたかのようにこう言うのよ。
マラソンがくせになる?
冗談じゃないわ。
そう思っていたんだけど・・・。
でも、ジョギングを始めた彼女(彼ら)は、
体型も心も確かに変わった!
生き生きしている!
心のどこかで羨ましいと思う自分がいたわ。
そんな想いが一気に噴き出してしまったのよね?
子供の頃からマラソンが大嫌いなことも忘れ、
あんなこと・・・。
そして、私たちは誓ったの。
お互い裏切らないために、近くの公園に行ったら、
必ず写メを送り合い、励まし合おう!
でも、無理は禁物。
雨の日、体調が悪い日は走らなくてもよし!
そして、半年後にはメリハリボディよ!
それが昨日のことよ。
あぁ・・・なんでBちゃんとあんな約束しちゃったの?
私はベッドの上、ひどく後悔していた。
よりによってなんでこんな寒い時期に?
この寒さ、ベッドから出るのもやっとなのに、
もっと寒いドアの外に出るなんて無理よ!無理!
私はそのまままた眠ったわ。
そして、いつもの朝、
子供たちを送り出し、日課の犬の散歩。
その頃になると、
どんどんBちゃんへの罪悪感が膨らんできて・・・。
そうだわ、とりあえず、公園にだけは行ってみようと
思ったの。
公園のベンチに座り・・・
Bちゃん、おはよう!
そして、ごめんね。
目が覚めた時から後悔よ~
寒いわ、寒すぎるわ。
もう少し暖かくなってから走ることにする・・・。
裏切り者の私を許して・・・。
帰りかけたその時よ。
1人のお年寄りが目に入ったのよ。
正直(失礼だけど)歩いているのか、
走っているのかわからないような感じで・・・
私の前をノロノロと時間をかけ、横切って行ったわ。
そのお年寄りを見て、私は思ったの。
そうよ、せっかくここまで来たんだもの。
少しだけ・・・そう、速くなくたっていいのよ、
そうして、私は走り出したわ。
ところがどう?
私って、案外イケる?
風をビュンビュン切って、
勝手に足がどんどん前へ前へと進んで行くわ~。
もはやチョコも、私のスピードについて来れない。
思わず後ろを振り返り、謝ったわ。
あぁ~風を切るって気持ちいいわ~
早くも妄想列車が走り出した?
気がつけば、虹色に光るサングラスをかけ、
走っている私がいたわ~。
気分はQちゃん。
私の目には映る。この先にある給水所が。
私はさっと手を出し、水分を口に含むと、
ボトルを無造作に道に放り投げたわ。
完璧じゃない?
なんて様になっているのかしら?
ファイトファイト・・・
ところが・・・どうしたというの?
金メダル候補のQちゃん(私じゃん)なのに、
どんどん苦しくなってきたわ。(当たり前?)
息が上がり、足が前に進まないのよ!
遠くから解説者の声が聞こえてきたわ。
「どうした!高橋!
ペースオーバーでしょうか?
口が大きく開き、大量の汗をかいてます!」
ダメよ!日本にメダルを!!
メダルを持って帰らなきゃいけないのに・・・
走るのよ、Q!!(なにが、Qだ?)
と、その時よ!!私の目の前に!!
あ・・・あなたは・・・
なんてことなの!
あのおじいさんに追い抜かれてたって??
Qちゃん、どれだけペースダウンしていたっていうの?
そして、さらに、衝撃を受けたのは
いつの間にかチョコにまで追い抜かれていたこと。
もうQちゃん、(だから、私だって!)限界のようだわ。
2キロ走ったところで(えっ、たった2キロとか言ってくれちゃう?)
近くのベンチに倒れ込んだわ。
そして、息も整わないうち、まずはBちゃんに報告したわ。
風を切ってね、走ったわよ!
そうして、分かったのよ、Bちゃん・・・。
マラソンは苦しかったわ~
でもね・・・
なんなの?
苦しい後にやってくるこの爽快感って!
頑張れQちゃん!
ホノルルが! ノンノン!
リオデジャネイロが待っているわ!
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こんな感じで始めたジョギングですが、あの日から2週間が過ぎ・・・いろいろとあって・・・続けているのかいないのか・・・ホノルルはおろかメリハリボディはかなり先のようです。
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