先日の朝のこと。長女が私に言った。


あたし・主婦の頭の中



えっ? 上履きに名前を書けって?

見てよ!今、ママはお弁当作りで手が離せないの!


あたし・主婦の頭の中



そう言ったのに、長女はしつこく頼んできたわ。


あたし・主婦の頭の中



えっ? ママの字がいいのだって?

中学2年生、親を疎ましく感じるお年頃でも、

まだまだ可愛いところもあるんじゃな~い。


あたし・主婦の頭の中



私はお弁当作りを中断して、

長女に渡された油性マジックを手に

名前を書き始めたわ。


最近じゃ、名前付けなんて、園児の次女のものばかり。

私は細心の注意を払って書いたわ。


あたし・主婦の頭の中



片方の上履きに漢字で丁寧に名前を書いたところで

長女が叫んだ。


あたし・主婦の頭の中



なにって。あなたの名前じゃないの!


と答えると、長女は震えながらこう言ったのよ。


あたし・主婦の頭の中



フルネーム・・・って?

えっ? 名前ってフルネームじゃいけないの?


あたし・主婦の頭の中



言われてみれば!!!


でも、時すでに遅し!!

上履きの片方に、しっかり油性のマジックで

フルネーム書いちゃった~・・・。


長女はすごい剣幕でこう言った。


あたし・主婦の頭の中



はぁ? 新しい上履きを買えだって?

そりゃフルネームで書いたのは悪かったけど、

1年の時に履いていた上履きだって、

「まだ履けるんじゃない?」と買うのを渋っていた母に


あたし・主婦の頭の中


って、強引に2000円奪って行ったのを忘れたの?


あたし・主婦の頭の中



「新しい上履きなんて買いません!!

正直に友達に話して、笑いに変えなさい!」


あたし・主婦の頭の中


「恥ずかしがっているより、はるかに楽よ」

そう言ったのに、長女ったら


あたし・主婦の頭の中


「じゃ、どっちか選んで我慢しなさい!」


あたし・主婦の頭の中



さぁ、どっちにする?

❤を描くか、名字だけ書くか!

名案と思ったのに、長女ったら・・・


あたし・主婦の頭の中



あら? 意味あるわよ!


あたし・主婦の頭の中



そうやって、やり過ぎしていくうちに、

気がつけば夏休み、やがて名前も薄くなるわ。


あたし・主婦の頭の中


そう言うと、玄関のドアを力任せに閉めて

学校に出掛けて行った。


あたし・主婦の頭の中



なんなのよ!

忙しい手を止めて、せっかく書いてあげたっていうのに!!

あーーー! 憎たらしい!

あたし・主婦の頭の中



私は玄関のドアに向かって叫んだわ!


あたし・主婦の頭の中


長女が出て行った後もムカムカよ。

可愛いなんて一瞬でも思ったあれ、撤回、撤回!!

あーーー憎たらしい! 

親の心子知らずだわ!まったく!!


あたし・主婦の頭の中


そんなとき、ふっと思い出したの、昔のことを。


あれは小学校4年生の時だったわ。

夕御飯を食べた後、私はあることを思い出してハッとした。


あたし・主婦の頭の中



そういえば・・・明日、

学校に竹ひごを持っていかなければいけなかったことを・・・。


私は恐る恐る母に言った。


あたし・主婦の頭の中



案の定、母はすごい剣幕で怒りだした。


あたし・主婦の頭の中



「なんで、学校から帰ってきてすぐに言わないの!」

から始まり、

「あなたはいつだってそう!」につづき、

過去の似たような出来事を

「あの時も!」「ほら、あの時も」といった調子で・・・

それこそ数年分蒸し返し、説教を始め・・・

最後にこう言ったわ。


あたし・主婦の頭の中



なんで親って、過去の解決済のことまで、

毎度毎度蒸し返して怒るのかしら?

(あっ、今じゃ親となった私も同じことしてる?)



そして、迎えた翌朝のことだ。私が起きていくと、


あたし・主婦の頭の中



私の姿を見るなり、母が得意げにこう言ったのだった。


あたし・主婦の頭の中



ママが作っておいたからって、何を?

朝ごはん? 


あたし・主婦の頭の中



状況がつかめない私に、

母は得意げにテーブルの上を指さした。

それを見て、私は言葉を失ったわ。


あたし・主婦の頭の中


テーブルの上には・・・

どう見たって、竹ひごには見えない

不格好な木片?が置いてあった。


あたし・主婦の頭の中



もしかして、これが竹ひごだというのだろうか?


あたし・主婦の頭の中



「もう~ホント大変だったんだから~。

ナイフで割りばしを削ったのよ~」


そう言うと、学校に行く私のランドセルに

母は強引にその木片を押しこんだ。

あたし・主婦の頭の中


学校まで向かう私の足取りは、本当に重かった。

ランドセルの中にあの母特製の竹ひごが入ってると思うと

その場で金縛りになりそうだった。


そうして、恐れていた図工の時間。

先生が言った。


あたし・主婦の頭の中


周りの友達が元気に手を上げる中、

私は・・・どうしても手があげられなかった。


あたし・主婦の頭の中


先生がそんな私に気付き、言ったわ。


あたし・主婦の頭の中


私は言った。


あたし・主婦の頭の中


本当は忘れてなんかいなかった。

ランドセルの中には、あの母特製の竹ひごが入っていた。

でも、友達に笑われるのが恥ずかしくて、

咄嗟にウソをついてしまった。


忘れ物をすると、先生に厳しく怒られた私の小学校時代。

私は先生にこっぴどく叱られた。


きっと母は、娘にそんな思いをさせないために

あの竹ひごを作ってくれたのよね。

かなり暴走気味の愛だったとしても、

今なら、母の気持ちがよーーくわかるわ。


あたし・主婦の頭の中



私は学校にいる長女のことを想ってみた。

今頃、長女はフルネーム付きの上履きを履いて、

どんな顔で過ごしているかしら?

笑いに変えれば簡単なこと、

でも、それができないお年頃ね。


追記

学校から帰ってきた長女は、友達みんなに笑われたと怒っていました。

そして、汚くて履けないと言った古い上履きをまた引っ張り出して

「こっちの方がまだマシかも!」なんて言って、

また私とケンカになり・・・

わかっちゃいるけど、中学2年生、何かと難しいお年頃です。




あたし・主婦の頭の中
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ツイッターを見て下さった方には、リアルタイムでこの記事のこと書いていたんだけど、あの日はホントに朝から上履きのことで長女と大喧嘩になりました。リプライで、スモックにお母さんがかわいく刺繍をしてくれたのに、皆と違うから恥ずかしいと、せっかくしてくれた刺繍をほどかせたとか・・・大人になると、なんて可哀想なことをしてしまったんだろうと親に対して思うことってありますよね? 私の上履きフルネームは、そんな手の込んだことではないけど、どうしてそこまで怒られなきゃいけないの!でもね、恥ずかしいと思う長女の気持ちも、元女の子としてはすごくわかったりするんですよね。