スマートフォン その茨の道(1) のつづきです。


忘れもしない2月27日!!

私はついにスマートフォンを手に入れた。


いささかオーバー?

ううん、でもね、忘れもしないというだけの理由があるの。


あたし・主婦の頭の中


えっと・・・まずは・・・


あたし・主婦の頭の中


えっと・・・これかしら?

あっ、出たわ、こんな画面。あら、簡単じゃない。


あたし・主婦の頭の中


2011年2月27日っと・・・


あたし・主婦の頭の中


ところが・・・あら、どうしたっていうの?


あたし・主婦の頭の中


どういうこと? ATMだけじゃなく、あなたも?


あたし・主婦の頭の中


ほら、ほら、動いて!動いて!


あたし・主婦の頭の中


どんなに指で触れようが、一向に反応してくれないのよ!


こうなったら、もう脅すしかないわね!

「使いものにならないんだったら、返品するわよ!」

そう言った途端・・・


あたし・主婦の頭の中


なんなのよ、あなた!

返品されたらたまらないと言わんばかり、急にクルクル動き出した。

でも、ちょっとーーー!! 


あたし・主婦の頭の中



2011年通り越してどうするのよ!


まったく!

スクロールしても全然反応がないかと思えば、

急に眠りから目覚めたように意味もなく動き始まる。


あたし・主婦の頭の中


どんなに言っても、言うことを聞きやしない!

(まぁね、言って通じる相手ではないけど)


しばらくそんなことの繰り返し。

やっと2011年2月27日のところで止まってくれた。


あたし・主婦の頭の中


もー!どれだけやんちゃなのよ、あなた!

先が思いやられるわ。


あたし・主婦の頭の中


えっと・・・日付設定はしたけど・・・今度はどうする?

普段は取扱説明書なんてほとんど見ない私だけど、

今回ばかりはお手上げだわ。

取説片手に、じっくりやっていくしかないわね。


あたし・主婦の頭の中


そばにいた夫に尋ねると・・・


あたし・主婦の頭の中


と、そっけない一言。

え? そこにあるって言われても・・・見当たらないわよ。


あたし・主婦の頭の中


すると、夫は呆れたようにパソコンを指さして・・・


あたし・主婦の頭の中


えっ?なに?パソコンの中? ダウンロードって?


あたし・主婦の頭の中


もー勘弁してよ!

昭和の人間はね、取説を読む時は、視線は常に下斜め、

冊子をめくりながら・・・


あたし・主婦の頭の中


こうじゃないと頭に入っていかないのよ。

時にはアンダーライン引きながらさ!(って私だけ?)


パソコン画面みながら、操作するなんて!

まったく、なによ! 

取説まで、女の古の私をバカにして!!


仕方なく手探りで

スマートフォンと格闘すること数時間。

やっとメール作成画面までたどり着いたわ。


そうよ! 

まずは、メールアドレス変更のお知らせを

友人知人に送らなくっちゃね!


あたし・主婦の頭の中


でも、またしてもタッチパネルは私をあざ笑うかのように

反応してくれない。


あたし・主婦の頭の中


たった一言「アドレス変わりました」という文章を

作るまでに1時間を要してしまった。


あたし・主婦の頭の中


時計を見たら、午後11時。

こんなに遅くにメールを送っていいものか・・・?


そうなのよ、家電世代の私・・・

11時を過ぎると、よっぽどのことがない限り、

メールを送るのも躊躇ってしまうのよね。



そうだわ、保存して明日の朝、送ればいいわ。

ところが、なんなの!


あたし・主婦の頭の中


保存の仕方がわからない。

またどんどん時間が過ぎて行く・・・。

保存ができないとなると、削除するしかない?


でも、いやよ! だって、このメール作るのに

1時間も掛かったんだから!!!


ごめんね・・・皆。

ただのアドレス変更メールをこんな時間に送る私を許して・・・。

そう願いながら、「送信」のところを指で触る。


あたし・主婦の頭の中


でも、またしてもまったく反応してくれない。

格闘すること数分、ようやくメールは送られていった・・・。

メール作成→送信するまでに要した時間=1時間半。

ホント、メールひとつ送るも一苦労よ!



そして、翌日のこと。恐れていたことが起こった。


テーブルに置いてあったスマートフォンが

突然怪しげな動きを始めたのだ。


あたし・主婦の頭の中


いや、なんてことはない。

電話がかかってきただけのことだった。


あたし・主婦の頭の中


スマートフォンで、初の着信。

画面には「応答」という表示がある。


えっと・・・えっと・・・

ここを右にスクロールさせれば電話に出られるのよね?


あたし・主婦の頭の中


そう思って指を動かすも、全然反応してくれない。

時間がどんどん過ぎて行く・・・。


私は必死になって、この発信元である

にょろりに向かって話しかける。


あたし・主婦の頭の中


にょろり! 別にじらしているわけではないの。

私、ほら、今必死に頑張っているんだからね!

あたし・主婦の頭の中

ところが・・・私の努力の甲斐も虚しく・・・


あたし・主婦の頭の中


もー!あと少しで出られたのに!


こうなったら、こちらからかけるしかない?

えっと・・・えっと・・・どうやってかけるんだっけ?


あたし・主婦の頭の中


この画面の受話器のマークをタッチすればいいのね?


あたし・主婦の頭の中


ところが、どんなに指で触れても、まったく反応してくれない。

ちょっとぉー! 電話さえかけさせてくれないっていう?


あたし・主婦の頭の中


血圧上がりまくりよ! もー! 


あたし・主婦の頭の中


「もしこれが・・・大事な電話だったら?」




テーブルの上のスマートフォンが


あたし・主婦の頭の中

誰かしら? と画面を見ると・・・


あたし・主婦の頭の中


はっ! 潤君からだわ!


あたし・主婦の頭の中


私は必死に電話に出ようと、指をスクロールする。

でも、全然反応してくれない。


あたし・主婦の頭の中


そうしているうちに電話は切れる。


あたし・主婦の頭の中


こんな事情を知らない潤君は・・・


あたし・主婦の頭の中


そうして、こう思うはずよ。


あたし・主婦の頭の中


そうして、潤君は私の元から去っていく・・・。


あたし・主婦の頭の中


だから、潤君、違うんだって!


そんな妄想が頭を過ったら・・・


あたし・主婦の頭の中


さっきまでの怒りはどこ?

私の血圧はまたたく間に正常値に戻ったわ。


でも、どっちにしろ(私には)

まったく使い物にならないスマートフォン。


そうよ、出掛ける時だって、

マナーモードにするものわからなければ、

着信があっても出る事もできない。

おちおち電車にも乗ることができないわけで・・・

そうなると・・・? こうなった。


あたし・主婦の頭の中


何のための携帯電話?


それに・・・


あたし・主婦の頭の中


と思っても、一体メールを送るまでに

どれだけの時間が掛かるんだ?と思うとうんざりして・・・。


結局、昔の携帯のアドレス帳を見ながら、

パソコンでメールを送るはめになった。


あたし・主婦の頭の中


目の前には便利なスマートフォンがあるっていうのに、

私にとっては、ただのオブジェ?


あたし・主婦の頭の中


私は思う・・・。

こんなことなら・・・こんなことなら・・・

使い慣れた折りたたみ携帯電話にしておけばよかった・・・と。

あたし・主婦の頭の中


一体何のために・・・何のために・・・?


そうだ!! そうよ!

頭の中にイメージしていた自分のナウい姿に憧れて・・・


あたし・主婦の頭の中



ダメよ!

ここであきらめてはいけないわ!


その瞬間から、私のトレーニングは始まった。

まずは電話を取るところから。

目の前の娘相手に電話に出る練習よ。


あたし・主婦の頭の中


先は長い?

はたして、使いこなせる日はやってくるのか?

いいえ、機能丸ごと使いこなそうなんて思っちゃいないわ。


まずは、スムーズに

「電話をかける」「電話に出る」「メール送る」ことが目標。


この茨の道はどこまで続くというのだろうか?

                     (あと1回)つづく~



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ベビーフット『カータンちゃんネル』更新しました。

「男が使ってなにが悪い?」

友人のSちゃんのステキな旦那さんのお話です。


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あたし・主婦の頭の中

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この記事はちょっと前に書いていたものなで・・・今はスマートフォンを使い始めて1ヶ月が過ぎ、お陰さまでtwitterができるまでになりました。先日、にょろりに「カータン、機械を擬人化して文句いうのって、おばさんの特徴ですよ!」と言われました。えっ?そうなの? いつも私、家電がうまく動いてくれないと「もー!しっかりしてよ!」と怒っては、叩いたり、なだめたりしているんだど・・・。