先週の土曜日は、義父の一周忌の法要だった。

11時に大森のお寺で法要が始まることになってた。


大森までは環状七号線(環七)を通って行く。

環七はトラックなどの商業車両が多いため、

休日は比較的空いている道路だ。


我が家から休日なら1時間もあれば、

大森まで到着できる。


でも、この日は大切な義父の一周忌。

私たちは2時間前に家を出ることにした。

これなら、かなり余裕で着けるはず!


しかし!!

なんということでしょう!

この日の環七は大渋滞ではないか!!


あたし・主婦の頭の中


まったく車が進まない。


あたし・主婦の頭の中


あと30分で11時だというのに、

とても11時には着けそうにもない。


夫は兄に電話をした。


あたし・主婦の頭の中
↑私にはできないけど、スピーカーみたいなので話している


義兄のちょっと困ったような声が車内に響き渡った。


あたし・主婦の頭の中


今日は、ごく身近な親族だけでやろうと、

義兄と義父の妹と私たち家族だけしか参列しないというのに・・・。


あたし・主婦の頭の中


たった6人しかいないというのに・・・

そのうちの4人がここにいてどうするよ!!

焦る! 大いに焦る!


あたし・主婦の頭の中


夫のイライラもピークに達していた。


あたし・主婦の頭の中


11時を30分ほど過ぎた頃、義兄から電話が入った。

普段穏やかな義兄も明らかにイライラしている様子だった。


「三連休の初日なんだ。混むこともわかっていただろ?」


あたし・主婦の頭の中


そう言われ、電話が切れたその時だった!!


あたし・主婦の頭の中


前方に見た! 大渋滞の原因を!!

なんで三連休の初日、それも昼間に工事なんか!


あたし・主婦の頭の中


そして、工事箇所を過ぎると、今までの渋滞はなに?

というくらい、車はスムーズに走り出した。


そう、それはまるで厚い雲の間から

眩しいくらい差し込んだ太陽のように・・・


あたし・主婦の頭の中


雲の抜け間から、お義父さんがひょっこり顔を出したような・・・

そんな錯覚にさえなってしまったくらい・・・


あたし・主婦の頭の中


車は光に導かれるようにスムーズに走り出した。


が、結局、工事渋滞のせいで、

大森まで3時間もかかってしまった。


お寺に着くと・・・


あたし・主婦の頭の中


お坊さんはすでにお経をあげていらした。


あたし・主婦の頭の中


そうして、お坊さんのお経が終わると、

お坊さんはお経の書かれた冊子を手に、

私たちにこう言ったのだった。


あたし・主婦の頭の中


どこをどう読むのか、また難しい発音のところは

こう読むんですよと説明をしてくれ、予行練習をして、

いざ本番へ臨むことになった。


私は横にいる長女に強い口調でこう言った。


あたし・主婦の頭の中


6人しかいないのよ!

天国にいるおじいちゃんのために、

できる限りの大きな声でお経を唱えるのよ!

わかった?


私と長女は、応援団にスカウトされるんじゃないかというくらいの

大きな声でお経を唱え始めた。


あたし・主婦の頭の中


すると、それに感化された義兄と夫も

割れんばかりの声でお経を唱え始めた。


あたし・主婦の頭の中


すると、普段は上品に囁くように話す叔母も

何者かがのり移ったのでは? と思うくらい

大きな声でお経を読み始めた。


あたし・主婦の頭の中


たった5人だけなのに、その声は何十人分の声にも

負けないくらいの大音量となって、響き渡った。


それを見ていた次女は・・・

あたし・主婦の頭の中


急いで冊子を手に取った。

しかし、冊子を見ても何のことかちんぷんかんぷん。


あたし・主婦の頭の中


その後、次女がとった行動とは?


長女も私も凍った。


あたし・主婦の頭の中


義兄と夫も息をのんだ。


あたし・主婦の頭の中


そうして、叔母も・・・。


あたし・主婦の頭の中


たぶん、背を向けて木魚を叩いているお坊さんも・・・


あたし・主婦の頭の中


きっと天国のおじいちゃんも!!


あたし・主婦の頭の中


皆が驚愕したその行為とは?


なんと、次女はお経に合わせて、

手拍子をしながら、リズムに合わせて踊っていた。


あたし・主婦の頭の中


まるで盆踊りのように・・・。

皆の声に負けないくらい手を大きく打ち、

体全体でお経に合わせ怪しく揺れていた。


あたし・主婦の頭の中


ちょっとーーー!

なにやっているのよ! 竜ちゃん!


あたし・主婦の頭の中


「そんなことしたら、ダメだよ!」と私が

注意しかけたその時だった。

次女が私の耳元で満足気にこう言ったのだ。


あたし・主婦の頭の中


そうか、そうだったのか・・・。


きっと次女は皆がおじいちゃんのために、

大きな声でお経を読んでいる中、

何もできない自分がもどかしかったのだろう。


それで、彼女なりに精一杯考えて・・・

手拍子と踊り・・・。


「ダメだよ」と言いかけた言葉を、私は飲みこんだ。


だって、たった6人しかいなかったけど、

何十人にも負けない声、

そして、次女の手拍子が響き渡るこの光景を、

義父が見ていたら、どう思うだろうって・・・。


あたし・主婦の頭の中

きっと天国の義父はこう言うに違いない。


あたし・主婦の頭の中


お義父さん、皆の声が聞こえますか?


お義父さんが亡くなって一年が経ちました。

寂しいけど、でも、安心してくださいね。

私たちは、ほら、こうして皆元気にやってますよ。




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更新滞っておりました。連休や祝日の連続でなかなか時間が取れずにおりました。

そして、富士フイルムさんのフォトブック、第二話更新しました。今回は、敬老の日の贈り物として、ジジババに作ったフォトブック。涙流して大喜びしていたそのフォトブックはこちらから是非見てください。

フォトブック 第二話
では、よい週末を~!