お台場で遭いましょう♪(2)
お台場で遭いましょう♪(1) からの続きです。
嵐に遭えるかもしれない! という夢を胸に、
まずは打ち合わせのため、フジテレビにやってきた私。
なぜかアイドル小林も一緒。
一人で行くのが心細かったので、
強引に頼んでついてきてもらったのだ。
受付に行くと、すでに、にょろりが待っていた。
がっ! 楽屋? 楽屋って、芸能人が台本とか読んだり、
お弁当食べたり、支度したりする場所でしょ?
にょろりが昨日、電話で話していた。
「時間があったら、明日、予告編の撮影しちゃいますから!」
ま、まさか、いきなりヘアーメークとかされちゃうのかしら?
いやだわ~緊張する・・・。
にょろりに案内された楽屋の前の部屋を見て、
さらにドキドキMAX!!
そこに書かれていた名前は・・・。
誰だと思う? ズーーーム!!
いやだ~。
このドアの向こうには唐沢寿明さんが・・・?
すると、アイドルが私の肩を叩いて、こんなことを催促したの。
そりゃ、私も唐沢さんは好きよ。
でも、いくら私だって、そんな失礼なことはできないわよ!
えっ? ここがもし潤君の楽屋だったら・・・?
きっと、ノックどころか、ドアに体当たりしていただろう・・・。
仕方ないのよ。
潤君の魅力は、私に理性を失わせてしまうんだから!
唐沢さんはとても魅力的だけど、
ここは理性でググッと抑える。
案内された楽屋に入ると、大きな窓があって・・・
その先に見える大きな建物を指差して、にょろりが言った。
いつか私もあの湾岸スタジオで、潤君に遭える日が来るんだわ・・・。
ところで、ヘアーメークさんはまだ来ないのかしら?
と、思ったら、なんてことない。
この楽屋は単なる打ち合わせの場所として借りたのだそう。
(まぁ・・・そりゃそーよね)
にょろりが、私の担当するコーナーの説明を始めたわ。
「その職業をカータンが実際に体験して、
面白おかしく、わかりやすく子供たちに紹介するんです。
もしそれを見た子供たちが面白そうだな、
やってみたいななんて夢を持ってくれたら嬉しいじゃないですか」
いいわ~! もし、1人でもこの番組を見た子供が、
「子供の時に見た番組で、すごく興味をもって、
この職業に就いたんですよ」
なんてことになったら、もっとステキね!
私、頑張るわ!
「そーいうことで・・・
カータンにはいろんな現場に行ってもらうことになり・・・」
pardon?
もしもーし、状況つかめませんけど・・・。
夢の湾岸スタジオが・・・
夢の潤君のお姫様抱っこが・・・
今、私の目の前から消えていく・・・
ごめん! にょろり!
と、帰りかけたその時だった。
「カータン、見損ないましたよ!」
そ・・・そうだわ・・・
子供たちに夢を・・・そう思っていた私なのに・・・
つい潤君のことで頭が一杯になってしまって・・・
そう改心した私。
頑張るわ! とにょろりに誓い帰ってきたのだった。
すると、翌日。にょろりから電話が・・・。
↑ディレクターね
そう聞いた途端、すぐにこんな場面が目に浮かんだわ。
昨日、私が帰った後、きっとディレクターとこんな話をしたんだわ。
すると、にょろりはこう言ったのよ。
「違いますよ。カータン。
この番組、いろいろなコーナーがあるんですけど、
基本1本、1コーナーなんですね。
だから、カータンが出る1本は、丸々カータンしか出ないんですよ。
わかりますか? そのアクセス数が低かったら、
それはダイレクトにカータンが数字取れなかったってことになるです! 小林さんがいた方が心強くはありませんか?」
にょろりの本心はわからないわよ。
でも、考えてみればそうよね。
もしそのコーナーのPVが低くても、
アイドルと一緒に出てたら、アイドルがイマイチだったって
言い逃れできるかもしれないわ。
すぐに、私はアイドルに電話したわ。
「ねぇ、お願い! 私1人じゃ心細いから、一緒に出てよ~」
アイドルはキッパリと断ってきた。
と、言っても・・・
首を縦には振ってくれなかった・・・。
それから、私は毎日のように、アイドルを口説いた。
それはまるで・・・こんなシーンが浮かんでくるほど、
熱心に根気強く・・・。
そうして、迎えたある日の朝だ。
アイドルは言った。
私でお役に立てるんなら・・・と・・・。
ということで、アイドル、
ボランティアで出てくれることになったのです。
第一回目の撮影は、お台場の道路で行われた。
この日、私が挑戦したのは、ハマーのリムジン運転手。
私たちが撮影をしていると・・・
何人もの修学旅行生が足を止め・・・
「あいつ誰だよ? イモトか?」
「いや、イモトにしては、歳食い過ぎているぜ」
訝しげな目でしばらく眺め、そして、がっかりとしたように去っていった。それが猛烈に恥ずかしかったわ。
でも、何か面白いことをするときに、する側が照れていると
見ている側はとてもシラケるので、私は精一杯女を捨てたわ!
やるからにはとことんやらないとね。中途半端が一番いけない。
赤いドレスも黒いドレスももちろんブロンドのカツラも私物。
小林「カータン、どうしてこんなドレス持っているんですか?」
私 「あら、バブルに青春を過ごした世代は、
こんなパーティードレス、実家に行けば山のようにあるのよ!
昔は、結婚式ったら、パーティードレスだったんだから!!」
小林「このカツラもですか?」
私 「あっ、これは趣味ね・・・」
ということで、体を張ってきました。
ここまでやったら、恥ずかしいのを通り越して、見てください。
撮影は、後1回するところまで決まってます。
でも、その先はPV数で打ち切りになる可能性もあるんだそうです。
もし2回で打ち切りになったら、残念な結果だったと思ってください。
それでは、
フジテレビッツ「カータンママのお仕事ポワ~ン」1回目(前半)は
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*『ポワ~ン』の意味は1職業につき、必ず妄想が1ストーリー現れるから。
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今朝、アイドルと番組を見た後、電話で話しました。2人とも相手のことは「いつも通りに映っていた」と誉めあい、
そして、自分のことは「最悪の映りだった」と落胆し合っておりました。ホントに恥ずかしかった。でも、ここまできたら、もう開き直るしかないわ! 私は妄想部分の音声も吹き込んでいるんだけど、音声だけが出来上がってきた時、ハリウッドスターの台詞の箇所があまりにもすごかったので、夫に聞いてみたのです。
「自分の妻がこんなんで恥ずかしいよね・・・?」すると、夫は「あなたと結婚した段階で俺はもうあきらめているよ!」と。なんて、潔い男なんだ! 私が男だったら・・・? こんな妻、絶対にごめんだわよ~。
では、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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