うちの長女は、この春、小学6年生になる。

女らしく成長していく娘を見ていると、

この先、どんな輝かしい青春が待っているのか・・・

考えるだけで、ワクワクしたりする。


しかし、その反面、成長していく娘を見ると、

母親として心配で心配でいられなくなるもの事実。


娘の帰りが少し遅いだけで、

何かあったのではないだろうか!と想像が暴走し、

オロオロしてしまう。


何事もなく帰ってきた時には、それが怒りに変わり・・・


あたし・主婦の頭の中


口うるさく叱り、娘に疎ましく思われている。

仕方がないのだ。親というのは、そういうものだ。


どんな親だって、年頃の娘が心配なのだ。

私の親だって同じだった。よく母親に怒られたものだ。


あたし・主婦の頭の中


どんなに娘が太っていようが、可愛くなくても

そんなことは関係ない。

私のような娘のことでさえ、心から心配してくれた母・・・


あたし・主婦の頭の中


今ならわかる。

ママ、私のこともあんなに心配してくれてありがとうね!


さて、先日、近所のママ友3人でランチをした時のこと。

3人とも娘を持つ母親同士、そんな話題になった。


あたし・主婦の頭の中


何が心配と言ったら、

まだ歪んだ性についての知識がないということなのだ。


例えば、学校の教育で「生理」とか「受精」とか「精通」とか

知識として習ってはいても、

それは愛し合う男女の間に起こることであると信じているわけで・・・。

悲しいことだけど、世の中にはそうじゃない場合もあるということが、

まだわかっていないこということなのだ。


先日も、広島の元小学校の教諭が、

長年に渡り、多数の児童に性的暴行を繰り返していたとして、

懲役30年の実刑が下されたが、

私などは懲役30年でも足りないと思うのだ。

暴行を受けた子供たちが、この先負う心の傷は計り知れない。

まして、先生という立場、子供が信じている大人が、

こんなことをしてはいけないのだ。

でも、こういうことが起こりうるのも現実なのだ。


しかし、大人の男性に優しくされたら疑え! 

なんていうものどうかと思う。


あたし・主婦の頭の中


現実、こーゆーことがありうるんだと具体的な話をするのも、

まだ可哀想な気もする。

じゃどうやって伝えたらいいんだろうと、

3人でいろいろ話していたのだ。


すると数日後、1人のママからメールをもらった。


「この間、話していたことなんだけど、

あの後、他のママにある本を紹介されて、

早速買ってみたんだけど。


その本は小学校低学年向けの本だから、

詳しいことは書かれていないんだけど、

でも、うちの娘(中2)にも読ませたら、わかったって言ってたから、

ぺーちゃんもどうかなと思って。

興味があったら、お貸ししますよ~」


早速、その本を借りた私。


あたし・主婦の頭の中


その本は

とにかくさけんでにげるんだ―わるい人から身をまもる本 (いのちのえほん)/ベティー ボガホールド
¥1,365
Amazon.co.jp

アメリカの教育家が書かれた翻訳本。

でも、すんなりと読めるように、登場人物の名前は

すべて「しんちゃん」とか「ゆかちゃん」とか

日本人の名前に訳されている。

真剣に私は読んだ。


あたし・主婦の頭の中


小学校低学年向きだけど、とても深い内容だった。

深い内容なんだけど、登場人物が幼児だったり、

内容がすごくわかりやすく書かれているので、

園児が読んでも違和感がないと思う。


この本の中には公園で、デパートでと

いろんな場面での話があるんだけど、

最後は、親戚のおじさんとゲームをした話になる。


元気がないゆかちゃんにお友達がどうしたの?と聞く。

最初は黙っているゆかちゃんが話し始める。

昨日、親戚のおじさんととてもいやなゲームをした話を。


「私たちは服を脱いで、おじさんは私にいやなことをしたの」


ゆかちゃんは泣きながら、

「でも、おかあさんには言えない。きっとわたしが悪いっていうわ」

でも、お友達はゆかちゃんを説得して、お母さんにそのことを伝える。


お母さんは「あなたは何も悪くない。話してくれてよかった」と

ゆかちゃんを抱きしめる。


そうなんだ・・・

子供って、こーいうことがある場合、

何も悪くないのに、自分が怒られるんじゃないかと思ってしまい、

親に言えないケースもあったりする。


私も、小学校低学年の時に、母と電車で座っていた時に、

私の隣に座った男性が背もたれの方から、

私のお尻を何度も何度も触り続けた。

隣には母がいたんだけど、おじさんが怖いのと、

母に怒られるんじゃないかって、結局男性が電車を降りるまで、

何も言えなかったことがあった。


男性が降りて、母にそのことを言うと、「何で言わなかったの!」と

やっぽり怒られたんだけど、触られている時は、そんなことをされる

自分がいけないと怒られるんじゃないかと思っていた。

だから、被害者である子供が、自分を責めてしまうことって

私にはよくわかったりする。


この本が、とても良かったので、

後日、下の子にも読み聞かせたく、自分でも購入した。

もちろん、上の子にもしっかり読ませた。

この本を読んだ後、長女も「わかった」と言った。


それでも、やっぱり娘を持つお母さんは心配性だ。

ちょっとでも、帰りの時間が遅いと、

例の良からぬ想像により、娘の顔を見るなり、

その心配が怒りに変わることには違いない。


あたし・主婦の頭の中


でも、1つだけいつも言っていることがある。

もし怖い目にあったら、自分を責めずに、

まずはママに話して頂戴。

ママはいつでもあなたの味方であるということ!!


あたし・主婦の頭の中


そのことだけは、必ず娘に伝えつつ・・・

私は、これからも口うるさい母親を続けるのだろう。





↑この絵をクリックお願いします。ランキングに加算されます。