ARASHI 5×10(1) お寿司とステーキ の続きです。


宙吊りになって会場を指差しながら移動する潤君。

オープニングから早くも大興奮よ!


あたし・主婦の頭の中


そんな潤君を見上げていたら・・・

あら・・・ いつものあの妄想が・・・?

ダメよ、妄想は家にいる時だけにしてちょうだい!

せっかくの生潤君が目の前にいるっていうのに!

何もここで妄想しなくだっていいじゃない!


でも・・・潤君が目の前にいるから余計・・・

いつもよりすごいスピードで妄想列車が走り出したの!



ガタンゴトン~ガタンゴトン~


私はありったけの声で天井に向かって叫んでいた!


あたし・主婦の頭の中


その時だった!


あたし・主婦の頭の中


なんと、潤君を吊っていた2本のワイヤーのうちの1本が!!


あたし・主婦の頭の中


そして、あっという間にもう1本のワイヤーさえ!!

あたし・主婦の頭の中


「キャーーーーー!!」

ドーム内には観客の悲鳴が響き渡った。


あたし・主婦の頭の中


天井近くから、観客めがけ落ちていく潤君。

「キャーーー潤君ーーーーー!!」

「潤君ーーーー! いやーーーーー!!」

誰もが大惨事になる! と、そう思った時だった。



あたし・主婦の頭の中


ドスーーン!!



気がついたら、私はベッドの上にいた。

ここはどこ? 


あたし・主婦の頭の中


体が猛烈に痛かった。一体なにが起こったというの?
目の前には黒い5つの影が私を取り囲むように立っていて・・・。


あたし・主婦の頭の中


なんだろう・・・? この黒い影は一体・・・?

その時、私の目に飛び込んできたもの。


あたし・主婦の頭の中


も、もしかして・・・その顔は・・・相葉ちゃん?

それに大ちゃん? じゅ・・・潤君?

ニノ・・・?しょ、翔君もいるわ?


あたし・主婦の頭の中


どうしたのいうの。今にも泣き出しそうな5人の目が

心配そうに私の顔を覗き込んでいるではないの!

その時、思い出したのよ・・・。

そうだわ。私・・・


ズトーン!!



あたし・主婦の頭の中


『潤君を助けなきゃ!』、ただその想いだけだった。

そうだわ。私、気がついたら走り出していたの!

そして、落下してくる潤君を真下で構え、

ガッシリと受け止めていたんだった・・・。


私の腕から起き上がった潤君は、

すぐに私の顔を心配そうに覗き込んだ。


あたし・主婦の頭の中


潤君が激しく動揺しているのがわかった。

そりゃそうだ、あの高さから落下して動揺しない方がおかしい。

それに、自分を受け止めてくれた人が、

こんな華奢な女性(言ってみたかっただけ)であったとすればなおさらだ。


だめだわ! ここで潤君に心配をかけたら、

大切なコンサートが台無しになってしまう。

今日、この日のために、どれだけ嵐のメンバーが

頑張ってきたか・・・。

それに私たちファンだって、どれほどこの日を楽しみにしていたか。


だから、私は努めて冷静にこう言った。


あたし・主婦の頭の中


女・高倉健と言うべき演技で、精一杯言ってのけた。

でも、こんな安っぽい演技、潤君には通じなかった?


あたし・主婦の頭の中


お願い・・・潤君、

嵐のため、ファンのため、何もなかったと言ってちょうだい!!


体の関節という関節が悲鳴をあげ、

意識が朦朧としていく・・・。

でも、ここで倒れるわけにはいかなった。

嵐とそして嵐を思うファンのために・・・。

私はこれでもか!というくらいのそっけなさで言った。


あたし・主婦の頭の中


コンサートはもう始まっているのよ!

えっ? 私があなたのファン? 冗談じゃないわ!

あなたのファンだから、自分の身を粉にしてまでも

あなたのことを助けたって? うぬぼれないでちょうだいよ!

私は小学生の娘に頼まれ、いやいやついてきただけよ!

そうよ。そんな私の上に、

あなたが勝手に落ちてきたんじゃない!



あたし・主婦の頭の中


私は、最後の力を振り絞って、潤君の背中を強く押した・・・。


潤君は、ステージに上がった。

そう・・・まるで何事もなかったように・・・。


あたし・主婦の頭の中


そして、観客に向かって手を振って・・・

ほら、いつもの調子でこう言ったわ・・・


あたし・主婦の頭の中


会場からは割れんばかりの拍手と歓声が巻き起こった。

私は、そんな大歓声を耳にしながら・・・


あたし・主婦の頭の中


その後のことは覚えていない。

そうだったんだ・・・その後、私は意識を失い、

そうして、今ベッドの上に寝かされているというわけなのね・・・?


「コンサートは? コンサートは無事に終わったの?」

そう尋ねる私に

「はい、大成功のうちに幕が下りました。

そ、そんなことより、大丈夫ですか?」


大丈夫なわけなかった。関節が悲鳴を上げ、

声を出すのも苦しいほどだ。

でも・・・ここで皆に心配をかけたりしてはいけないわ。

記念すべき10周年のツアーなのよ!

最高のコンサートで終わせなきゃいけないのよ。

私は努めて明るくベッドから起き上がった・・・


あたし・主婦の頭の中


起き上がろうとしたんだけど・・・でも、無理だった。

潤君はそんな私を見て、


あたし・主婦の頭の中


そう言うと、何をするつもりよ、潤君。

壁に激しく頭を叩きつけながら、自分を責め始めたの。


あたし・主婦の頭の中


相葉ちゃんがいくら止めたって聞く耳を持たない潤君。

その時だった。


「YOU!!」


医務室に年配の男性の声が響いた。

そして、その男性は私に向かってこう言った。


「YOU、自分の体を犠牲にして

うちの潤を守ってくれてありがとう! この恩は一生忘れないよ

YOUさえよかったら・・・」


あたし・主婦の頭の中


えっ?アリーナ最前列ド真ん中が私の指定席に?

そして、その男性は続けた。


あたし・主婦の頭の中


えっ? 潤君が私を?うぅぅぅ・・・・。


あたし・主婦の頭の中


私の嗚咽する声に体の痛みを気遣ってくれた潤君。

でもね・・・潤君、

痛みで泣く年頃は、とっくに卒業した女の古よ、私。

潤君、心配しないで・・・

女の古はね・・・わかって? 涙もろい生き物ってことを。


あたし・主婦の頭の中



帰りの車の中。首都高を走る車。やがて中央道に入り、

右に見える競馬場 左にはビール工場。

潤君が言った。

「体はもう・・・」


あたし・主婦の頭の中


関節はもう大丈夫なんだけど・・・

潤君・・・寒いわ! いくらあなたにお似合いだからと言って、

12月のハイウエイにオープンカーは・・・どうなのよ?


あたし・主婦の頭の中


それから潤君はポソリと言った。

えっ? ごめんなさい。風が強くて聞こえないわ!


「×○△*□%・・・・」


だ!か!らぁーーー、風が強くてーーー!

あなたの声が聞こえないのよーーー!


「この車の・・・」


聞こえないって!


「この車の・・・」


全然聞こえないわ!


「この車の!!」

えっ?

あたし・主婦の頭の中

じゅ、潤君??


ハッ!!


あたし・主婦の頭の中


いけない! コンサート会場で爆走しすぎよ! 私!

目の前に生嵐がいるっていうのに、

何で妄想列車走らせているのよ! もー! バカバカ!


それも潤君を危険な目に遭わせてまで!

何考えてるのよ! と反省よ。


私は宙に舞うリアル潤君に思い切り手を振った!


あたし・主婦の頭の中


どうか最後まで皆ケガも事故もなく、

最高のコンサートになりますように!!

そう願いながら・・・。


そうしたら、潤君がほら、私に向かって


あたし・主婦の頭の中


そうウインクしてくれた気がしたの! 

確かに目が合ったんだって!!

って、これも得意の妄想なのかしら?


               ARASHI 5×10(3)につづく~


あたし・主婦の頭の中
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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうござまいました。「つづきを楽しみにしています」とおっしゃって頂いていたにもかかわらず、すいません! コンサートツアーの様子をレポートするつもりが、コンサート会場における私の頭の中の妄想レポートになってしまいました。実は、いつも私、こんな妄想ばかり考えているんですね・・・。そうなんです、この妄想話、前に明星さんの嵐山工場見学の際に、現地で合流した20名のブロガーさんの前でも話してました。あの時は潤君を受け止めるじゃなく、ボルトが頭に当たって・・・という流れで妄想列車を爆走させておりました。皆さんに爆笑 いや失笑?されました・・・。

あっ、そうだ! 『究麺濃厚みそになるまで 開発秘話&試食』更新しました。よかったら、読んでね~


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では、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。