カラオケが気軽じゃなかった時代の話
今はいいよね~
カラオケって、誰でも気軽に行けるでしょ?
高校生でも気軽に行かれる。
もちろん、私のような主婦だって。
それに、カラオケボックスに行って、
「あっ、これちょっと歌ってみたかったのよね~」と
気軽にお試しすることだってできるでしょ?
そうね、例えば、いつも観ているドラマの主題歌、
なんとなくは知ってるけど、でも詳しくは知らない、そんな曲。
とりあえずTRYしてみたりする。
問題1:さて、この曲は何でしょう? わかる?
でもね、やっぱりサビの部分しか知らないわけで・・・
うまく歌えないわけ。
すると、どうする?
って、自分が入れた曲を何の躊躇いもなく、キャンセルできたりする。
そんな時、私は心から思うのである。
あぁ・・・ホント、カラオケって気軽なものになったよなぁって。
たぶんヤングな皆さんは、ここまで読んで、
一体何が言いたいんだろうと頭の中、
クエスチョンマークで一杯になっていると思うわ。
今日は書きたいと思う。
私がヤングだった頃の話を。
カラオケに行くことがかなりのイベントだった頃の話を。
ボックスなんてなかったあの時代の話、
聞いてくれる?
そう、カラオケをするには、どこかの飲み屋、
それもお洒落ではないけど、
ある意味とても雰囲気のあるお店に行かないとならなかったの。
だから、今みたいに
「あっ、今からちょっとカラオケでも行く?」なんて感じではなく、
「この日にカラオケに行こう!」と
スケジュール帳に書き込んでおくみたいな・・・?
今日は、前から楽しみにしていたカラオケの日。
場所はここ!
その店の扉を開けたら・・・
そこはそう、ある意味とても雰囲気があるの。
薄暗い店内の中央にはカラオケステージ。
そして、酸いも甘いも知り尽くした(と思われる)
人生経験豊富な(と思われる)マスターがお出迎えよ。
席に着けば、まずはお決まりのおしぼりね。
そして、テーブルに置かれるカラオケ本と
それから・・・小さなメモ用紙。
このメモ用紙は何って?
教えてあげるわ。
これはね、自分の歌いたい曲をリクエストする用紙なの。
本から選んだ歌いたい曲をそこに書いて・・・、
そして、マスターに差し出すの。
テーブル№の意味?
あら、席にはちゃんと番号がついているのよ。
テーブルの番号順に順番が回ってくるの。
だから、リクエストカードを出したからって
すぐに歌えるってわけではなく・・・
順番が回ってくる間、おじさまたちの演歌なんかも
強制的に聴かないといけなかったわけ。
問題2:さて、おじさまが歌っている歌はなに?
マスターは大忙しよ!
レーザーディスクの交換作業に。そう、すべて手作業!
もうそろそろかしら?
でも、私たちのテーブルの順番が回ってきたからって、
自分が歌えるとは限らないのよ。
三人ともリクエストカードを出しているわけで・・・
1回の巡りで1テーブル1人しか歌えないんだから。
あら? この前奏はもしかして・・・?
浜村淳をちょっと意識した感じにマスターが紹介してくれるわ。
やった! 私だわ。
呼ばれた私はちょっとうつむき加減でステージに向かうわ。
それはまるで、ザ・ベストテンのあの鏡の回転扉から
外に出るアイドルの気分?
中腰スタイル=中森明菜風?
問題3: ↑このアイドル誰?
私はミラーボール輝くステージで
ダンシングヒーローを熱唱するの。
皆が手拍子なんかしてくれちゃうから・・・
あら? ここはヒットスタジオのステージ?
なんて思わず錯覚してしまいそうよ。
歌い終えた私は、皆の熱い拍手に包まれながら、
自分の席に戻るわ。
「やっぱりカータンのダンシングヒーローは最高よ!」
席に戻れば、一緒に行った友達までも誉めてくれる。
そう・・・私のダンシングヒーローは完璧だった。
毎日の練習の賜物だ。
家でカラオケテープ流して、練習していた成果である。
そうだ。
当時のカラオケはまさに、
素人の喉自慢大会と言った感じだった。
今みたいに仲間と気軽に楽しむ空間ではなく、
自分の歌を発表する場所だったから、
最高のステージにするため、私は日夜必死に練習したわ。
踊りだって手を抜かずに!
夜になれば窓ガラスを鏡代わりにどれだけ練習したことか!
なぜここまでする必要があったかって?
皆の前で歌わなきゃいけなかったってこと、
なかなか順番が回ってこなかったこと、
それからね、1曲歌うにもお金が掛かった!
うまく歌えないからと言って、
気軽にキャンセルするなんて勿体なくって・・・!!
丁寧に完璧に歌ったのよ!
だからね・・・
それからしばらくして、
仲間同士で楽しめるカラオケボックスの出現は
すごく有難かった!
とても気軽に行ける。
ステージで歌わないといけないプレッシャーから開放された。
そして、なんと言っても、聴きたくない他人の歌を
聴かなくても済むのも嬉しかった。
でもね・・・ボックスと言っても、
歌う歌に掛ける情熱は変わらなかった。
だってね・・・
カラオケボックスに行くでしょ?
一緒に行った友人と相談して
受付でまずは小銭に交換してもらう・・・。
小銭って・・・何に必要かって?
あら、これよ! これ!
そう、ボックスと言っても、1曲100円。
だから、途中で「やっぱ歌えない!」なんて
気軽にキャンセルすることなんて、もったいなくて!
ステージからボックスへ場所は変わっても、
歌うのはお得意の曲ばかり・・・。
でもね・・・私が貴重な100円入れて、
気分よく得意の歌を歌っていると・・・
問題5:この曲はなに? 知ってる?
マイク片手に割り込んで、まるで自分のリクエスト曲のように
歌うやつが必ずいた・・・。
付き合いっていた頃の夫?
彼は私の持ち歌を盗んで歌う常習犯だった・・・。
問題の答え:
1:椎名林檎 ありあまる富
2:吉幾三 雪国
3:光ゲンジGENJI←直しました!
4:中森明菜、C-C-B
5:今井美樹 PIECE OF MY WISH
瞳がほほえむから
↑すいません! ご指摘ありがとう!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。仲良し虫、雨虫と呼んでいる方もいるだけあって、今見かけますね。そう、グロスに要注意! 私の場合面積が大きいので、普通の人の3倍、捕獲してしまう可能性大です。気をつけねば!それからC-C-Bって「ココナッツボーイズ」の略だったの? 今日まで知らなかった! moroxさんありがとう。夫に「C-C-Bって何の略だか知ってる?」と聞いたら「やぼなこと聞くなよ! ココナッツボーイズに決まってるだろ~」と。花輪君口調で言われました。ショック! SMAPは・・・「Sports Music Assemble People」なんだよね?
では、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
コメント
コメント一覧 (2)
ダンシングヒーロー、まさかのリバイバル!
私も昔持ち歌だったので、
すっごい嬉しかったです!
カータンも去年歌ったかな?
随分カラオケ行ってないわ。
今のハイテク機器に多分ついていけないわ。
父は「素面でカラオケなんぞ歌えるか」とよく言ってました。バカ出来ない性格だったのね。
私の中高時代はバンドブーム。
よく自宅で誰も居ないときは、爆音でかけて洗顔フォームをマイクにミュージシャンになりきってたわ。「レコーデイングよ」とか言って耳に手なんかあてちゃって(笑)