次女が片言の言葉を話し始めた頃・・・。

パパ、ママ、ネエネ・・・

子供がはじめに覚えるとても身近な言葉。

でもね、次女の場合、

その言葉と一緒にいつも決まって口にする・・・


あたし・主婦の頭の中


ちゃぱら? 


本当によく「ちゃぱら、ちゃぱら」

次女は繰り返していた。


あたし・主婦の頭の中


そう私が聞いても、口にするのは・・・


あたし・主婦の頭の中


ちゃぱらってナニダ?


でも、まだ言葉を話し始めたばかりの次女に、

ちゃぱらが何かなんて説明できるはずもなかった。


それとも、ちゃぱらなんて始めから何の意味もない、

ただ単に次女にとって口にしやすい言葉なのかな?

そのくらいに思っていた。


それから、もう少し言葉が喋られるようになり、

「コレナニダ?」「カイモノ イクカ?」

謎の外国人のような言葉を話すようになった次女だったが、

相変わらずよく口にする言葉・・・そう!


あたし・主婦の頭の中


ねぇ!!


あたし・主婦の頭の中


すると、次女は決まって怒り出すのだ。


あたし・主婦の頭の中


「(私にはまだ説明できないけど)、

どうして皆、ちゃぱらがわからないのよ!」 といった感じに。

私たち家族は考えた。


あたし・主婦の頭の中


う・・・ん・・・一体何なんだろう?


そんな私たちのことはお構いなしに、

本人は相変わらずちゃぱら! ちゃぱら!


あたし・主婦の頭の中


子供って何だか不思議だ。


そして、先週の金曜日の夜、

お風呂に入っていた時のことだ。

「ママ先に上がって。竜はネエネと上がるの」

と言った次女。

そう、次女はこの頃、
本当によく喋れるようになった。


次女に言われた通り、先に上がって脱衣所で

着替えていると・・・

いきなり風呂場から長女の声が!!


あたし・主婦の頭の中


どうしたの? と見に行くよりも早く、

長女が風呂場からすっ飛んできた。


あたし・主婦の頭の中


長女は震えていた・・・。

そして、話し始めた。


あたし・主婦の頭の中


ママ、竜ちゃんが・・・

またちゃぱらちゃぱらと言い出したから・・・


あたし・主婦の頭の中


私聞いてみたの・・・


あたし・主婦の頭の中


そしたらね・・・(ガクガクガク)

竜ちゃんが言ったの・・・(ガクガクガク)


あたし・主婦の頭の中


庭にいるって言うから、野良猫かと思って・・・

なーんだ!!


あたし・主婦の頭の中


そう聞いたらね・・・

竜ちゃんが! 竜ちゃんが・・・



あたし・主婦の頭の中


ネコじゃないよ。人間だよ! 

って言ったんだよ!! ママ!!



あたし・主婦の頭の中


怯えて話す長女には申し訳ないが、私は何だかドキドキした。

昔、友人にこんなことを聞いたことがあったから。


私の親戚の女の子はね、

彼女にしか見えない「ごぎーぢゃん」という友達が

ずっと傍にいるんだって。

車に乗っていても、
「ごぎーぢゃん!!」と言って、

窓の外に向かって手を振っているんだって。

ごぎーぢゃんはいつもは家にいるんだけど、

時には車と同じスピードで車についてくることもできるみたい。


本当に自然に
「ごぎーぢゃん」と会話しているから、

私たち大人には見えないけど、子供には見える何かってあるのかなと思うんだ・・・。


次女があんまりにも
ちゃぱら、ちゃぱらを口にするので、

私は、ちゃぱらがごぎーぢゃんとかトトロのように

子供の頃にしか見えない何かであったら、

ちょっとステキだなと、思い始めていたのだ。



あたし・主婦の頭の中


ちゃぱらについてもっと知りたい!

長女は怖い! 怖い! と怯えていたけど、

私は次女をつかまえて、
ちゃぱらについて聞いてみた。


あたし・主婦の頭の中


そう、私が聞くと、次女の目が宙を探し始めた。


あたし・主婦の頭の中


でも、外野がうるさかった!

長女が
「ママ、やめて! やめて! 怖い! 怖い!」と

耳をふさいで大騒ぎしているのだ!


それを聞いて、次女も影響を受けたみたいで、

急に「ちゃぱらは怖い」なんて言い出す始末。


あたし・主婦の頭の中


ダメだわ! 
ここは・・・長女の邪魔なしに

ゆっくりちゃぱらについて聞きたい! 
と思った私は、

早めに次女を寝かしつけることにした。


あたし・主婦の頭の中


べッドに入って・・・じゃ本題ね。


あたし・主婦の頭の中


でも、さっきの長女の影響をモロに受けた次女は

怖がって話したがらない。


あたし・主婦の頭の中


困るわ! 私は聞きたいのよ!

その不思議な世界を教えてよ!!

だから私は、次女に優しくこう言った。


あたし・主婦の頭の中


そう聞くと、
またしても天井の方に視線を移す次女。

やだ・・・私もさすがに怖くなった・・・。


あたし・主婦の頭の中


すると、次女は囁くような小さな声で
こう話し始めた。


ママ・・・ちゃぱらはね・・・


次女は私たちの枕の間を指差してこう言った。


あたし・主婦の頭の中


えっ? ここにいるの? 

だめよ! ここで私が怖がってはいけないわ! 

私は精一杯の笑顔を作って・・・


あたし・主婦の頭の中


心臓はバフバフであった。


次女は続けた。


ママ・・・今ちゃぱら、竜にチューしたよ。


あたし・主婦の頭の中


チューしたの・・・(ガクガクガク)

ちゃぱらが?(ガクガクガク)


(ダメ! ダメ! 怖がっていたらダメよ!

ちゃぱらがどんな子なのかまだ私聞いてないもの!

本当はトトロのようなキャラクターがよかったんだけど・・・

残念ながら人間なんだよね・・・?)


あのさ、竜ちゃん・・・ちゃぱらって

人間って言ってたけど、どんな子供なの?

可愛い子なの?


すると、次女は言った。


あたし・主婦の頭の中


子供やないよ・・・

大人・・・オトコだよ・・・


ヒィーーーー!!!


あたし・主婦の頭の中

ある人物像が私の頭の中にパッと浮かんだ。

本当はもっとちゃぱらについて聞きたかったけど・・・

でも、今日はダメ! 怖すぎる!


暗がりの中、パッと私の頭に浮かんだちゃぱらが

ニヤ~と私を見つめている気がして・・・。

怖くて怖くて、私は慌てて次女に頼み込んだ。


あたし・主婦の頭の中



ねぇ 竜ちゃん! 早く言ってよ! 

ちゃぱらにバイバイって言ってよ!

          ガクガクガク・・・・



追記:

ちなみに私の頭の中に瞬時に浮かんだ

ちゃぱらの人物像はこちら・・・



あたし・主婦の頭の中


そうなのだ。

なぜだかわからないんだけど・・・

私の頭に浮かんだちゃぱらは、 

バナナマンのこの方に限りなく似ていたのよ。





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ちゃぱら・・・ちょっと不思議な話でしょ? 本当かはわからないけど、でも、次女には見えるみたいなんですよ。ちゃぱら、どんな大人のオトコなんでしょ? でも・・・きっと良い人だと思います。

ちなみに、今日記事を書くにあたって、ごぎーぢゃんの名前を忘れ、友人にメールして聞いたところ、友人からのメールには「彼女、今18歳になるけど、ごぎーぢゃんのことは一切覚えていないんだって」と書いてありました。 

ちゃぱらについては、機会を改め、先入観を与えないように次女にまた聞いてみようと思います。

では、今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。