まだ肌寒い3月上旬のことだった。

アメーバブックス新社で私の担当をして下さっている

編集者・アイドル小林さんから携帯にメールが入った。


「詳しいことはパソコンにメールしておきましたが、

フジテレビさんの「つか金フライデー 」という番組から

取材の依頼がありました。お引き受けしていいですね!

PS:もしかしたら、フジテレビのエレベーターの中で

   松潤に会えるかもしれませんよ~!」


エレベーターの中で松潤に会えるかもしれない?

前に書いたこの記事 のようなことが現実に?


あたし・主婦の頭の中



小林さんから送られたパソコンメールを確認する。

フジテレビアナウンサーの塚越孝さんと佐々木恭子さんが司会?

・フジテレビの動画配信サービス「フジテレビ On Demand」(有料動画サイト)で 配信されている番組「つか金フライデーX」

・パソコンとドコモのケータイで見ることができる?
  音声をポッドキャスト(無料)で聞くこともできる・・・。

司会の佐々木恭子アナっていったら、

今妊婦さんで、大きなお腹抱えながら、

毎日特ダネに出演されている方じゃない。

(注:佐々木アナは現在産休中です)


あたし・主婦の頭の中
↑描いた意味がないほど似ていない・・・


私はそんな佐々木アナの姿を毎日テレビで見つめながら・・・

自分が妊婦だった頃を思い出す・・・。

妊娠中、とにかく睡魔との闘いだった。

長女の時は、1人気ままに本を読んでは寝て、

食べては寝て・・・を繰り返していたっけ・・・。


あたし・主婦の頭の中


次女の時は、さすがに小学生の長女がいたから、

そんなぐーたらな生活はできないだろうと思っていたのだけど、

なんと17週で緊急入院。出産までずっと入院していた私は、

「患者は寝るのが仕事!」と都合よく自分に言い聞かせ、

2回目の妊娠生活も本当によく寝ていたっけ・・・。


あたし・主婦の頭の中


私の経験から言って、妊婦は非常に眠い。

そして、もう1つ妊婦は、トイレが我慢できない。

「あっ、トイレ!」と思ってからの耐久時間が著しく短いのだ。

(あくまで私論)

だから、私は毎日、特ダネを見ながら、

佐々木アナに向かい、エールを送っていた。


あたし・主婦の頭の中


私は、そんな佐々木アナが大好きだ。

松潤にも遭遇したいが、佐々木アナにもお会いしたい!

例え迷惑でも、こうして毎日、あなたの姿を見て、

感動している主婦がここにいますと伝えたいと思った。


でも、まだ迷いはあった。恥ずかしいのである。

そこで、夜、どんな内容なのかしら? と

真剣につか金フライデーのHPを見ていたら、

いつの間にか帰ってきた夫が後ろに立っていた。 


あたし・主婦の頭の中



すると、夫は私が見ていたHPを覗き込んで絶叫した!


あたし・主婦の頭の中


「ちょっとなんでつかちゃんがいるのよ?」


旧友かい? と思わず突っ込みたくなる馴れ馴れしさである。

聞くところによると、夫は昔、

つかちゃんのラジオ番組のリスナーだったそうで・・・


あたし・主婦の頭の中



そして、私がこの番組に出ないかと誘われたのだと知ると、

大興奮してこう言った。


あたし・主婦の頭の中



「つかちゃんにお礼を言ってきてくれ!

青春をありがとう! って!! 

俺の代わりに頼む!!」


私はその夜、決心した。

考えてみれば、私のような者を番組に呼んで下さるということ自体、

大変有難いことなのだ。

それに、毎日元気をもらっている佐々木アナと

夫の青春の恩師・つかちゃん。

決めた! つかちゃんと佐々木アナに会いにフジテレビに行こうと!!


決心はしたものの、私はまだ不安で一杯だった。

まずは何を着ていけばいいわけ? 

だから翌日、早速小林さんに相談した。

「小林さん、私どうすればいい?」


すると、小林さんからすぐに的確なアドバイスが

書かれたメールが送られてきた。



あたし・主婦の頭の中


わかったわ! 服は白ね。頬紅は真っ赤っかね・・・。


そして、メールの最後の行には絵文字で強調された文面が!


あたし・主婦の頭の中


「付けまつげか

エクステはしてくださいね!!」


この文章ってさ・・・小林さん、裏を返せばこーゆーこと?


あたし・主婦の頭の中


「ひどいわ、小林さん! 可愛い顔してストレートすぎるものの言い方ね!」なんて思わないのが、私のいいところだ。(自分で言う?)

そうよ、小林さんは私のことを思って、私をよりよく見せたいというその思いで、私に最高のアドバイスをしてくれたのよ!

ありがとう! 小林さん!! わかったわ! 

私エクステに行って、目のありかハッキリさせてくるから!

そして、私は、小林さんに言われたとおり、

人生初のエクステに臨むことになった!!


数日後、友人に紹介してもらったサロンに行って驚いた!!

出迎えてくれた美容師さん? のまつげのそのボリュームに!!

まつげもパサパサ一緒にお辞儀をしてお出迎え? である!


あたし・主婦の頭の中



思わず思ってしまったよ! あなたたちはもしかして・・・


あたし・主婦の頭の中


思うに、毎日毎日エクステをやり続け・・・

その感覚完全麻痺状態になってしまったのだろうか?

それともそれが流行りなのか?

とにかく目が離せないバサバサ具合なのである。

吸い込まれ・・・いや挟まれそうでなボリュームであった。


あたし・主婦の頭の中



えっと・・・当店ではですね~


あたし・主婦の頭の中



この3つがありますが、どれになさいますか?

瞬きで木枯らし1号が生まれてしまいそうな、

超グラマラスなまつげをなびかせて娘役さんは言った。

目力もMAXである。きっとハエなら一発で殺せるほどの。


それにしても・・・どれにしますか? と聞かれても・・・


あたし・主婦の頭の中



辛いのもがあった・・・。だって・・・

私の口から「小悪魔」とか「プリンセス」なんて・・・

とてもじゃないけど言う勇気が・・・ない。


あたし・主婦の頭の中



なので、私は一番抵抗がなく言える「グラマラス」に決めた・・・。


「では、長さなんですが・・・」

とサンプルを見せられるも、長い! 長い! すごい長さである。


あたし・主婦の頭の中



Mでさえ、私のまつげの裕に2倍はあるだろうか?

これはすぐに決まった。


あたし・主婦の頭の中



「では、お付けする本数ですが、

シングルとダブルどちらになさいますか?」


「あっじゃ、初めてなのでシングルでお願いします」

そう私が答えると・・・

宝塚娘役さんはまつげをバフンバフンしながら

残念そうにこう言った。


あたし・主婦の頭の中


バフンバフン・・・バフンバフン・・・


まるでフラダンサーのような激しい腰の動き・・・


あたし・主婦の頭の中


じゃなかった、瞬きを見ていたら・・・

感覚がだんだん麻痺していっちゃって・・・

「そうね・・・どうせやるなら・・・」

気がついたらこう言っていた。


あたし・主婦の頭の中



「ダブルですね。

お客様、きっと黒目がちの魅力的な目になりますよ。ふふふ・・・」


やってもらっている時、ドキドキしていた。

もうすぐしたら・・・

私は黒目がちなぱっちりお目目になるわけで・・・

そんな私の目力に・・・

エレベーターの中で偶然会った憧れのあの人はきっと・・・

そこから恋なんか生まれるかもしれないわけで・・・(倉本聰調)


キャーーー!!


あたし・主婦の頭の中



「お疲れ様でした! 終わりました。どうぞ鏡で見てください」

その声で妄想の世界から戻ってきた私は鏡を見た。


あたし・主婦の頭の中


鏡に映るグラマラスな私、カモーン~って・・・


あたし・主婦の頭の中


グラマラスな私って・・・!!

えっ? ここに映っているのは私なの?

違うわ! だって、鏡に映っているのは・・・


あたし・主婦の頭の中



そこに映っているのは、紛れもなく私の服を着てはいるものの・・・

限りなく落合信子に似ている50代のおばちゃんだった・・・。

なんかね・・・顔が派手にゴージャスになったというか・・・

なんかね・・・典型的など派手なおばちゃん顔になっていたのだ!


あたし・主婦の頭の中


家までの帰り道、道行く人が皆私のまつげを見ている・・・

そんな気がしてならなかった。

だから、私は「道に落ちているお金を拾うのが趣味!」

という人みたいに、ずっと下ばかり見て歩いていた・・・。


「ただいま・・・」家に帰ると・・・

やっぱりだ! 長女がすごいリアクションを示した。


あたし・主婦の頭の中


ところが、毒舌長女はこう言ったのだ。


あたし・主婦の頭の中


「えっ? 似合うって?」

「うん! 似合うよ! 似合う!」


あたし・主婦の頭の中



時代劇のカツラ?


あたし・主婦の頭の中



そういえば、確かにいるわ。

由美かおるの対極に位置づけられる下町のおかみ、

こんなのいるわ・・・時代劇の再放送によく出てくるタイプだわ・・・。

長女も実にうまいことを言う! って感心している場合じゃない!


でもね・・・クヨクヨしていても仕方ないわ!

私は腹を括った!

私はこのまつげでフジテレビに行くわ。

断っておくが・・・私は時代劇の収録に行くのでは決してない、

つか金フライデー収録のために・・・。


あたし・主婦の頭の中

追記:

うちの家族はかなりの毒舌である。私が前髪を失敗して切れば、

夫はニヤニヤしながら「前髪切ったんだ・・・自分で?」と鼻で笑う。

しかし、夫はこの日、私のまつげには一言も触れなった。

とてもからかうことができるレベルのものでなかったと察する。

翌日、姉と母に会ったが、2人とも私と目を合わそうと意識的にしていないのが手に取るようにわかった・・・。やっぱりかなりやばいレベルだったんだ・・・。


                  フジテレビに行く~②へ続く・・・


*詳しい放送日程は追って書いていきますね~


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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。皆さんからのコメントを読んでも、今アイランドヴィレッジが相当熱いことがわかりました。STORYにも書いてありました。まるでバイヤー気分って。たくさんある洋服の中から、「これは!」というアイテムを探す、その達成感! 私も味わいに行ってこなきゃ!!

そう、早速味わったお米ですが、まいうぅ~! 白米ってこんなに甘いものなんですね!

では、今日もすごく長い記事に、最後までお付き合いくださり、

ありがとうございました。