短期集中連載「愛=GO!」初めて読まれる方は

愛=GO!(1)   愛=GO!(2)   

愛=GO!(3)


いよいよ潤君との初顔合わせの日を迎えた。



あたし・主婦の頭の中


す・・・すてきだわ!

やっぱりこのお面をつけていてよかった・・・。

間近でこんな素敵な顔を見たら私・・・

理性を失ってしまうところだったもの・・・。



あたし・主婦の頭の中


ジェニーな私は顔を下げた。

すると、


あたし・主婦の頭の中


わ、私だって、そう思うわ。

でも・・・でも・・・これはトニーとの約束。

取るわけにはいかないの・・・。

すると、その空気を察したトニーが言ったわ。



あたし・主婦の頭の中


トニーが考えたダンスは、かなり接近するポーズが多く、

私はお面を被って踊ることに、改めて感謝した。



あたし・主婦の頭の中


初日のレッスンは滞りなく終わった。



あたし・主婦の頭の中


残された私にトニーが言ったわ。



あたし・主婦の頭の中


「あなたが毎日、素のまま稽古場に現れたら

そのうち潤君が気づいてしまうかもしれないでしょ?

だから、毎日、これを着てこの稽古場に通って・・・

そして、更衣室でジェニーの衣装に着替えて頂戴!

いいわね!」


私に差し出されたもの・・・



あたし・主婦の頭の中


私はこの格好で稽古場に通い始めた。

数日後には、稽古場に現れた潤君に遭遇なんてこともあったけど、

この格好のお陰で彼は私がジェニーだと気がつかずに

ごく自然に挨拶をする仲になっていった。



あたし・主婦の頭の中


レッスンは順調にいっていた。

2人の息はぴったりで、それを見て振付師であるトニーでさえ

嫉妬するくらいだった。


ある日のことだ。

レッスンの休憩中、ジェニーな私に潤君は

こんなことを聞いてきたの。



あたし・主婦の頭の中


えっ?



あたし・主婦の頭の中


私は正直に答えたわ。



あたし・主婦の頭の中


その時、私は見た。

冷静な態度で軽く交わす潤君の、その左手のこぶしを・・・。



あたし・主婦の頭の中


彼は続けたわ。



あたし・主婦の頭の中


私は決心した。



あたし・主婦の頭の中


そう・・・私は・・・



あたし・主婦の頭の中


左手で「1」の文字を作ろうとしたその瞬間だった。



あたし・主婦の頭の中


愕然とする彼・・・。

そりゃそうだわ。まさかいつも踊っているジェニーが

41歳って知ったらそりゃ驚くわよね・・・


ところが、彼は何を勘違いしたというの?



あたし・主婦の頭の中


ど、どーしよう!!



あたし・主婦の頭の中


正体を隠せば隠すほど、彼の心の中には

理想の女性=ジェニーの姿が作り上げらていった・・・。


そして・・・今日でレッスンも終わるという日の朝のこと。

私がいつもの格好で更衣室に入ろうとすると・・・



あたし・主婦の頭の中


先に来ていた潤君が更衣室の前で

ウロウロしているではないか!!

そして、私に気がつくと言った。



あたし・主婦の頭の中


更衣室にジェニーはいないわ。

だって・・・ジェニーはここにいるから・・・



あたし・主婦の頭の中


私は懸命に平静を装った。



あたし・主婦の頭の中


今、中に入るわけにはいかない!



あたし・主婦の頭の中


私の焦りが、思わぬほどの大量の水を床に撒き散らす結果となって・・・

その水が原因で私は・・・



あたし・主婦の頭の中


「きゃーーー!!」

「危ない!!」



あたし・主婦の頭の中



彼は気がついてしまったのだろうか・・・。


転びそうになった私を咄嗟に助けてくれた彼の・・・

この行為が思わぬ展開になろうとは・・・!!



あたし・主婦の頭の中


彼は気づいてしまったのか・・・!!


        愛=GO!(5)最終回へつづく!




あたし・主婦の頭の中 ←いよいよラスト。どうなる行方?

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上のこの学校もいよいよ明日から。お正月気分にもピリオドを。(遅すぎ?)妄想列車の旅もそろそろ終え、現実の世界にひとまず帰ってこなきゃだわ。引っ張り過ぎ? だってこれは連載だから。下らすぎ? それは私の妄想だから・・・。この連載も次回でラスト。あともう少しお付き合いください。

では、今日もご乗車ありがとう!