ちょっと前の話だけど・・・

夫が温泉の格安優待券を2枚もらってきた。

会社の人が懸賞で当てたのだそうだが、その日都合が悪く、

無駄にしなきゃならないので、夫にくれたんだという。

2枚・・・。

「子供たちを預かっているから、お母さんと2人

たまにには女同士で行ってきたら?」

夫がそう言ってくれたので、母と箱根に行くことに。


久々の母との小旅行。女同士話が尽きない。





私も母も余りお酒が飲めないのだけど、

夕食時、何も頼まないのも悪いので、

ピールを1本だけ頼んだりした。





たった1本のビールでほろ酔い気分になる私、

実に経済的な女である。


そして、夕食後、箱根に来たのなら、温泉よね!

ほろ酔い気分で温泉に。





小さいけど、立派な露天風呂。

ひんやりとした外気に顔だけさらされ、

やっぱり露天風呂は最高だわ~





どのくらい入っていたんだろう・・・





私はそう言って母より先に露天風呂を後にした。




ハート加工処理しておきました


脱衣所で、さぁ着替えようとした時だった。


えっ?





体に力が入らない・・・。





薄れゆく意識・・・





私はそのまま・・・

生まれたまんまの姿でその場に倒れた。





遠くの方で声がしたわ・・・。





あなたは誰? まだ恥じらいを残したもう1人の私なの?

私は、微かに残る意識の中で、彼女の言葉に従った。





でも、また遠くの方で声がしたの・・・。

さっきとは違う声。





あなたは誰? もう恥じらいを失ったもう1人の私なの?

彼女は強い口調で言ったわ。

すると、恥じらいを残したもう1人の私がこう言った。





再び私は、微かに残る意識の中で、彼女の言葉に従った。




すると、またもう1人の私が現れて・・・





それを聞いて、恥じらいの私が言ったわ。





わ、わかったわ・・・

お腹ね・・・お腹・・・。





すると、恥じらいを忘れた私の怒鳴り声が聞こえたの・・・。


「違うわよ! お腹じゃないって!!

カータン!! 

40代の女が隠すところはただ1つでしょ!!」


え・・・?

ねぇ教えて・・・





微かに残った意識の中、

最後にハッキリと彼女の答えが聞こえたわ・・・

                         パタン

                      

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


それからのことは覚えていない。

誰かが騒いでいる声で目を覚ましたの。


「大丈夫? あなた!! どうしたの?

こんなところで倒れて!! 大丈夫なの?

1人でお風呂に来たの?」


何だか聞き覚えがあるわ、この声・・・。

顔をあげると、そこには母の顔があった・・・。

母は、私の顔を見るなりギョッとして言った。


「えっ? 」





それから母は、私の体をバスタオルで隠してくれた・・・。

もう大丈夫、これなら安心・・・。





私は少し気分が良くなるまで、

そのままその場で休んでいたの・・・。


そう・・・恥じらいを忘れたもう1人の私が

薄れゆく意識の中で教えてくれたこと・・・。


40代の女が全裸の時に倒れたら、

胸ではなく、あそこでもなく、腹でもなく・・・

隠すところはただ1つ。


彼女は言ったの。





顔を隠せ!! と・・・。





隠すところが多いお年頃・・・

いろいろ隠していたら自分の手だけじゃ足りないと。

だから、顔さえ隠せばいいんだって!!


ありがとう! もう1人の私。

もしまた全裸で倒れるなんてことがあったら、

私、真っ先に顔を隠すわ・・・。


これを読んだ同世代の皆さん、

アンダーラインをお忘れなく。これテストに出ます!



←まずは顔よ!

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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。やはりいくつに見えます? って言葉は若者の特権ですね。

では、今日も最後までお付き合い下さり、どうもありがとう!