私の姉は、

某旅行会社で添乗員を10年間やっていた。


私が働いていたエアラインも

よく利用していたのだけど、


残念なことに

私が働いていた7年間、

添乗員の姉と機内で会うことはなかったわ・・・。


ロッカールームで

たまに同期から

話を聞くことはあったけど・・・。






そう1度だけ、ホノルル滞在が重なった時、

ホテルのツアーデスク、

そこに座っている姉を見かけたことはあったけど・・・。







添乗員も大変なのね・・・(涙)



さて、場所は成田空港。


今回、姉は私の働くエアラインで、

ロサンジェルスへのツアー。


このときのお客様は、

宝石会社の女社長とその社員。


VIP待遇、ファーストクラス利用です。



さて、颯爽と女社長の登場!





この方が宝石会社の女社長。

派手派手の想像を裏切らないおば様。





社長は会うなり、こう言った。





えっ?

どんな熱い国に行くのだって、

やはり長袖は海外旅行の必需品では?






すると、女社長は驚いた!






まるで

「これ見て!見て!この指輪!」

と言っているように見えたのは、貧乏人の被害妄想か?


そのリアクションから

本当に長袖を1枚も持ってきていなかったようです。



さて、

ファーストクラスでの快適な空の旅を楽しんだ後は、

ロサンジェルスの高級ブランド街、

あのプリティーウーマンの舞台にもなった

ロデオドライブにご案内です。



女社長は、旅の疲れなどこれっぽっちも見せずに

ブティックを片っ端から回っていたそーな・・・。






そして、抱えきれない紙袋を手に






かなりご満悦の様子。

お客様の喜びは、添乗員の喜び。


よかった、よかった!



そして夜は、

あのターミネターの舞台にもなった

グリフィス・パークの夜景を見に・・・






やはり夜風が肌寒いロサンジェルス・・・






ストールを羽織られた女社長は

しみじみとそう言った。






ストール買われたんですね・・・

と思いながらも・・・



あら?

そのストール・・・





と思ったその時、

かなり強い風が吹きつけた・・・



と同時に、

姉はわかった!


社長!

まさか・・・!!







社長!!

そのまさかですよね?




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場面は変わり・・・

女社長御一行が降りられた後の機内。

ファーストクラスを担当していた客室乗務員は

気が付いたに違いない・・・






でも、きっとすぐにこう思ったに違いない・・・






それが・・・




社長!!

そのまさかですよね?








客室乗務員もまさか機内の毛布が

こんなところで役に立っているとは

想像も付かなかっただろう・・・



女社長・・・

さっきの買い物での、

あの抱え切れないほどの紙袋の中身って・・・



姉は、グリフィス・パークの夜景を見ながら思ったという。


「やはり凄腕女社長!

機内の毛布まで持ち去るその根性!

見習えたら、私も女社長になれたかもしれない・・・」


夜風が身にしみるロサンジェルスの夜だった・・・。


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昨日の記事に、たくさんのコメントをどうもありがとうございました。やはり真央ちゃんのあの精神力は見ている側に感動を与えてくれたのですね・・・。そして、最後のコマのアジエンス。気が付いてくれてありがとう。頂いたからリップサービスで言っているのではなく、アジエンスかなり気に入ってます。この頃、お風呂上りは「大好きだから~♪ずっと~」宇多田ヒカルを口ずさむ私です。気分はすっかりチョン・ジヒョン!気分だけはね!

では、今日も最後までお付き合いくださり、どうもありがとう!