大の時には特に注意!



去年、5月に新居を構えた。以前、住んでいたマンションは結婚と同時に購入したのだけど、丁度バブルの崩壊手前で狭い、高という時期だった。南向きの部屋が良かったのだが、南向きは同じ階、同じ広さでプラス300万。その300万が出せずに東向きの1階の部屋を選んだ。(これしか買えなかったというのが正しい?)


余談だが、以前ワイドショーで(ワイドショーばかりみているのがバレバレ)元泥棒という男が言っていた。


「1階? 1階は狙わないね。1階は貧乏人が多いからねぇ( ´艸`)」


それを聞いて


なによ、泥棒だったくせに偉そうにむかっ あんたに貧乏よばわりなんかされたくないわよ」


とムカついたが、考えてみれば、


当たってるじゃん、さすが元泥棒グッド! 下手に泥棒やってないね」


とテレビに向かって感心してしまった自分が悲しかった。余談終わり。


さて、東向きの部屋。住み始めて思ったこと、

何であの時無理をしてでも南向きにしなかったんだろう? 

どうせローンを組むなら、妥協せずに300万プラスして買えば良かったと。

日当たりの悪さに泣かされた汗そして外との温度差にも。

その部屋ははクーラーを入れなくても涼しく・・・だからその感覚で一歩外に出ると、


「ここは砂漠晴れか? ラクダはどこだ?」


というくらいの太陽と暑さに打たれ、日射病でその場にへたり込みそうになる。余りの暑さに娘はよく鼻血ブッを出していた。

または、寒い寒いと厚着をして外に出れば、


「えっ? 」


周りは早くもスプリングコートを着ているというのに、うちの家族だけは完全防防備で


「今からクマと戦いに北極に行ってきます台風!」


といった格好なのだ。余りの暖かさにこれまた娘は鼻血ブッを出すのであった。


だから、今回家を建てるときには、その後悔を踏まえ、

どうせ貧乏になるならとことん貧乏になりゃいいさ! 

と、できる限り妥協をしないことにした。


その1つにトイレがある。どうせ貧乏になるならとことん! トイレも最新のものを選んだ。タンクレスで、自動で蓋の開閉が出来、自動で流してくれる機能がついたもの。(なーんだガーン、金箔トイレキラキラトイレキラキラとかそーゆーレベルかと思ったって?) 


慣れるまでが大変だった。トイレに近づくと勝手に蓋が開く、このことに庶民(私のこと)は大いにビビッた。

また立ち上がると勝手に流れる。どんなものを産み落としたか確認する間もなく、流れてしまう波ことに庶民ははじめ物足りなさを感じた。

しかし、庶民はいかなるときもその状況に簡単に適応するように出来ているようで、今ではそれがすっかり当たり前となってしまった。


が、これが困るのですよ。

慣れとは怖いもので、外出先でも、トイレの前で勝手に蓋が開くのを待っている有様。

そして自動で開かないことに気付き


「チッ・・・・」(-з-)


と舌を鳴らしている自分がいる。

庶民は下手に成り上がると(トイレごときだろうが)すぐ傲慢になる、厄介なものである。

仕方なく蓋を開け、用を足す。ここまではいいのだが、用を足した後、そ知らぬ顔で流しもせずに個室を出ようとしてしまうのだ。

何度、デパートのトイレで一度外に出て、あっと気がつき、次の人がいざ入ろうとしている個室のドアを押さえ込んで


「すいません・・・忘れ物を・・・あせる


とまた入り直したことか・・・。

確かに忘れ物には違いないけど・・・決して見つけて欲しくない忘れ物である。


今までトイレの壁に書かれている「使った後は流しましょう」という文字、


「そんな当たり前のことを書かなくてもさぁ ゛(`ヘ´#)!」


と思っていたけど、今じゃその文字が3Dになって私の目に入ってくる。


「使った後は流しましょう!」