道明寺? マイケル? 
私の周りの主婦友がいま一番はまっている番組は


ラブラブ花より男子 リターンズ」だ。


冬ソナは見たけれど、イマイチ、ヨン様のあの良さが奥が深すぎて理解できない世代にとって

「花男」はまさに30代の冬ソナ。


花男には女が弱い要素盛り沢山。


超美人でもなく貧乏な女の子が、金持ち、イケメン、それも複数の男の子から


ちやほやされるんだから。


「ありえないちゅーの!」と思いながら、はまる女心よ。

かく言う私も、花男がある金曜日は朝からソワソワしている。

(一体あんたいくつだよって?)


私は夫にかなり強い口調でこう言っている。



「悪いけど金曜日の夜は飲み会入れるようにセッティングしてね!


 もしやむなく帰ってくる場合は絶対に10時から11時は私に話しかけないでちょうだい!その時間、私は牧野つくしなんだからね!」


私の友人のほとんどが、DVDに録画して家族が誰もいないときに見ているという。


「やっぱり花男見てるときは、現実に戻りたくないからね」


そして、皆お茶を飲みながら先週の花男についてあーだこーだ語るのがまた楽しい。


「やっぱ類、いいよね」


「でも、優しすぎて物足りないわ。私はやっぱり道明寺」


「そうよね、道明寺とは恋愛の駆け引きができていいわよね」


「西門君もこのところ気になるのよね」


「でも、類・・・道明寺・・・類? あー道明寺、悩むわ~」


まるで女子高生のノリだ。


夫は


「いくらあんたらおばちゃんが悩んだところで、F4は相手にしてくれるわけないのに。


駆け引き? あんたらが仕掛けても、コレ幸いと逃げていくさ」


と呆れている。


自分たちだってわかっている。


でも、いいのだ。花男をみていると、あの思春期の頃の胸がキュン恋の矢


なる感覚を思い出すんだもん。


毎週楽しみにしている花男だけど、先週のクライマックスシーン。


雨に打たれながら繰り広げられる道明寺とつくしの駆け引き。


赤のコートを着たくるくる天然パーマの道明寺の髪が濡れ、ストレートになっていく。


きわめて真面目な感動シーンなんだけど、途中から


道明寺がマイケル・ジャクソン


見えてきてしまった・・・。


いかんいかんと、つくしになっている私は道明寺を見つめるのだけど、


見れば見るほどマイケル・ジャクソンに見えて・・・。


今にも「フォー」と手をあげ、腰を振り出しそうで・・・。


赤のジャケットもいけなかった。スリラー歌ってた頃のマイケル・ジャクソンじゃん。



楽しみにしていた金曜日の夜・・・マイケルの出現によって現実に戻された。