先日、感動のアンビリバボー体験をした。
今日はそのことを書きたいと思います。

ママ友・Yちゃんとは
次女が通っていたお教室で知り合った。
今から4年前のことだ。

Yちゃんは、ゴージャスな見た目とは裏腹に、気取ったところがなく、
ユーモアに富んだとても面白い人だ。

そんなYちゃんとは気が合い、
お互い教室を辞めた後も、
LINEをしたり、ランチをしたりする仲がつづいている。

そして、先日、
Yちゃんが新居を建てて、
ようやく落ち着いたということで、
お宅に遊びに行くことになった。


Yちゃんの新居は、
広い玄関の目の前には螺旋階段とゴージャスなシャンデリア。


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想像はしてたけど、目を見張るような豪邸だった。

モデルルームのようにキレイなお宅、
私が渡辺篤史以上に興奮していると、
Yちゃんは謙遜してこう言った。


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そう言えば、Yちゃんのお父さんは
10年以上前に亡くなられたと聞いていた。

私はお父さんの遺影に目をやった。

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そこに映っていた顔を見て、私は一瞬目を見張った。

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頭の中、いろんな思いで混乱した。
でも、勇気を出して私は聞いた。


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Yちゃんが目を見開いて、私を見ていた。

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Yちゃんの表情を見ればわかった。
やっぱり・・・だ。

写真立ての中で微笑んでいた
Yちゃんのお父さんは、
私の高校時代の恩師・S先生だったのだ。


数学のS先生は、
とにかく面白い先生だった。
教え子だったMさんと結婚したという話は有名で、大変な愛妻家でもあった。


何かにつけ、

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そうノロけ出すのがお決まりで、
数学の授業よりそっちの話が面白くて、
皆、先生のノロけ話を聞きたがった。

そして、先生にその話を振るのは、
いつも私の役目だった。


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自分でいうのもなんだけど、
私は先生にとても可愛がられていた。
残念ながら、優等生だからではなく、
面白い生徒という理由で。


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私がそう話を振れば、
先生は嬉しそうにペラペラ話し出し、
それで授業は5分間中断するのがいつものパターン。


Yちゃんと話しながら、
そんな懐かしい日々が思い出される。


とても可愛がって頂いたのに、
卒業後、S先生に会うことはなかった。
過去を懐かしむには、まだ私は若かった。

そして、10数年前。
懐かしい思いで、
覗いた母校のホームページ、
そこで先生が1年前に
お亡くなりになったこと知ったのだ。

しかし、卒業して20年近く、
ご自宅の住所もわからず、
ずっと気になりながらも
やり過ごしてしまっていたのだ。


そんなS先生と、
まさかこんなかたちで再会できるとは!

それも先生が私の友達のお父さんだったなんて!

そう言われてみれば、
Yちゃんのユーモアは先生譲りだ。


それから、Yちゃんと先生の、
Yちゃんにとってみれば
お父さんの思い出話に花が咲き、
泣き笑いの時間を過ごすこととなった。


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なんという偶然!
そのひと言で過ごされるかもしれない。

けれど、私にはどうしても偶然とは思えなかった。

もしYちゃんが前日
遺影を見つけることができなかったら・・・

私は何も気づかずに時を過ごしていただろう。

そして、今までのように
外でランチをして別れる、
そんな日々を送っていたのではないか?

そう思うと、
Yちゃんが前日に遺影を見つけくれたのは偶然じゃなく、
先生が引き合わせてくれたのではないかと。


家を出る時、
もう一度先生の写真を見ると


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先生が私に向かって、
そう言っているような気がした。

だから、私も先生に向かって
こう心の中で呟いたの。


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『だろ! うちのMはキレイだろ!』

教壇に立っていたあの時と同じ、
先生の嬉しそうなノロけた声が返ってきた。



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2015-01-30







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先生の写真を見てから、もう頭の中は先生のことばかり考えてしまい、肝心なYちゃんの豪邸が目に入らなくなってしまった。またじっくりお宅訪問しなきゃだわ。また先生に会いに。そして、今度はYちゃんのママ、先生がノロけまくったMさんとおしゃべりをしに。授業を脱線させた分だけ、先生から聞いたノロけ話は尽きないから・・・。