水木しげるさんがお亡くなりになった。

振り返ると、
水木しげるさんの描く妖怪に
たくさんの影響を受けて、
私は大人になったように思う。

そして、私と同世代のみなさんも
そういう方は、きっとたくさんいると思う。

子供の頃、見ていた
ゲゲゲの鬼太郎の影響力って、
半端なかったから。

目玉おやじのモノマネは、

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誰でも一度はしたことがあると思うし

私はあの歌を今まで
どれだけ口ずさんだだろう。

小さな頃は、
休み明けで学校に行きたくない日。
思春期のときは試験勉強しながら

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また社会人になって、
仕事に行きたくないそんなときも

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私の人生の中、
水戸黄門の♪人生楽ありゃ苦もあるさ〜
と並ぶヘビロテソングであったりする。

それにゲゲゲの鬼太郎の妖怪は
よく人の特徴を例えるのに使われる。

大きくて無口な人を表すときには
「塗り壁みたいな人」と言えば
すぐにイメージが沸くし

私の友人のマリリンは、
つい最近、私が見つけたイケメン選手を

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そんなひと言で
バッサリ斬ってくれちゃったし!
(何様よ!マリリン!)

砂かけばばあもネズミ男もしかり。
ぱっとすぐにイメージが湧く。

私自身もどれだけ
娘たちに言われたことか!

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失礼しちゃう!と思いながら、
正直シーサー他人とは思えないわ!

ちょっと考えただけでも
こんなにたくさん。

そして、私は昨日、
水木しげるさんの訃報を聞いてから
懐かしく思い出していることがある。

子供のころ、姉と夢中になって読んだ
水木しげるさんの妖怪本のことを。

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怖いから、すぐ閉じてしまうくせに
またすぐ気になって開いてしまう・・・

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とにかく子供の私たちにとって
それは、目が離せない
なんとも超魅惑的な本だった。

その中で、私が
一番強烈に覚えている妖怪は
『あかなめ』

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↑記憶ではもっと怖い顔をしていたような

なぜこの妖怪のことを
そこまで気になっていたのかというと
たぶん、自分と同じ子供ということ。

それと、子供心に

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不思議に思っていたからだ。

そして、眠れない夜などは布団の中で

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そう考えると、怖くて怖くて・・・。

たぶん、当時、私のように
妖怪に怯えていた子供は
日本中にたくさんいたと思う。

それが証拠に
友達と遊んでいて外が暗くなると、
みんな急いで家路についた。

それは、遅くなるとお母さんに
怒られるというのもあったけど、

一番怖かったのは

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外が暗くなると現れる妖怪の存在。

今みたいにコンビニがあって、
夜通し街が明るいわけでもなかった時代。

サッと空を覆い尽くす闇の世界は、
どこからともなく妖怪が現れても
おかしくない雰囲気があった。

きっと長女に話したら

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そう言って笑われてしまうだろう。

でも、あの頃の子供にとっては、
変質者より妖怪。
人間より妖怪の方が断然怖かった。

思えば、
平和な時代だったのかもしれない。

そして、私は大人になった。

いつしか妖怪は、
憎めない愛すべき存在に変わり
今なら
お風呂場であかなめに遭遇しても

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むしろ喜んでしまうだろう。

でも、変わらないことがある。

一瞬にして空が闇に変わる頃になると
今でも決まってこう思うのだ。

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水木しげるさんの訃報。
なんだか水木しげるさんは、
私の中で『妖怪』の仲間という感じで、
あの歌詞の通り、
おばけは死なない〜病気もなんにもない
と勝手に思い込んでいたので、
聞いた時はすごくショックだった。

でも、今は、
きっと妖怪たちと円陣組んで
夜の運動会の作戦会議に興じている
そんな水木さんの楽しそうな姿が
浮かんでくるのだ。

水木先生、ありがとうございました。
ご冥福を心からお祈りしております。


今朝、懐かしさのあまり注文してしまいました。
たぶん、子供の頃に読んだのはこれかな?と思いながら。


水木しげる妖怪大図解
水木 しげる
小学館
2004-10




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水木さんの訃報を知って、子供時代が鮮明に蘇ってきた。怖かった、でも、目が離せなかった妖怪たち。姉と妖怪百科一緒に覗き込みながら(ひとりじゃ怖かった)どれだけゾクゾクドキドキしたことか!
当時住んでいた家の様子まで、鮮明に頭に浮かんだくらい。どうなんだろう、私と同世代の人たちって、みんな多かれ少なかれ子供時代の記憶の中に『妖怪』がいるんじゃないですか?