私の父(2)からの続きです

とにかく母が大変だった。
まずは父のトレイ問題だ。

長年住み慣れた家、
父の部屋からトイレは
廊下を挟んで一直線なのだが、
急に光を奪われたこと、
また父の年齢的なこともあってか

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それは、わからなくはないのだけど・・・

そうなると、母がトイレの度に
手を貸さないとならない。

また自分で行かれないとなると
不安になるらしく(それすごくわかる)
余計トイレに行きたがる父。

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それは母が寝ている夜中まで繰り返された。

父には申し訳ないが、
睡眠を妨げられ、母のストレスと
体力は限界を迎えてきていた。

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そんな母のために、
姉と一緒に父の説得に向かった。

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自分で排尿ができる人にとって、
オムツの中で用をすませることには
かなりの抵抗があるのはわかる。

わかるけど!
母の心労を考えて、
そこは協力して欲しいと。

それでも父は頑なに拒絶した。

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わかるけどさ!!!
それじゃママが倒れるんだよ!

ついに姉が立ち上がった!

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昼間も父のトイレのため、
どこにも行けずにいる母のために

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こういう時、姉は本当に頼りになる。

子供の頃から、
私が姉に頭が上がらないのは
姉のこういうところなのだ。

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姉といくつか見学し、
アットホームな施設に決めた。

しかし、介護士さんが言う。

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男性に限らず、
デイサービスを嫌がる高齢者は多いらしく、
通い始める前から、拒絶する人も多いのだという。

また父の場合、目が見えないので
たくさんの人が集まる中で
聴力を頼りに交流することになるから
普通の人以上に、
相当なストレスを感じるかもしれないと。

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ここはキッパリと
なぜデイサービスに通って欲しいのか
父に伝えておかないといけない。

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さぁ、父の返事はどう来るのか?

ところが父は思いの外あっさりと
承諾してくれた。

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まずは一安心だ。

そして、デイサービス初日、
迎えの車が到着する頃を見計らい
姉が実家に様子を見に行くと

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そう言って、
父は車に進んで乗り込んでいったという。
あぁーよかった!
これで一歩前進した?
いや、まだわからない。
行ってといっても、もう行かないと
言いだすかもしれない。

しかし・・・
父はやっぱり父だった。

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今じゃ、
デイサービスが待ち遠しくても
たまらない様子。

何がそんなに楽しいのか?
まぁデイサービスに行った日には、
その話が止まらない止まらない。

そりゃ楽しいわけだ。
その話はまた今度ね・・・。


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今は、父の部屋からトイレまで道標のように手すりをつけて、一人でトイレにも通えるようになった父。これで母も負担も少しは軽減されました。それにしても、見習うべきところは、デイサービスをあんなに楽しみにしているところ。そんな楽しいところなら、私も歳をとったら積極的に通いたいわ!と思うくらい。