私の母 母という職業
長女が生まれた時・・・
私はいつも長女が気になって
四六時中、
長女のことばかり見ていた・・・。
その結果・・・
そしたらある日、夫が言った。
その言葉に舞い上がって、
私は家を飛び出した。
ずっと観たかった映画。
映画なんか
全然頭に入ってこなくて・・・。
そのあとのショッピングだって気もそぞろ。
せっかく与えれた一人の時間!
なのに、私ってば何やってるの!
だから・・・
その頃の私の願いは
だけど、そんな願いは叶うはずもなく、
私は慣れない子育てに追われ続けた。
母に私は聞いてみた。
母は言った。
その言葉を聞いて、私は悟った。
もう後の祭りだよ!!
でも、考えてみて?
乳児と幼児は違うし、
小学生と高校生だって全然違う。
成人した子供だったら
もっともっと違うはずだ。
うちの母が過保護なだけ、
私はもっとドライだもの・・・。
いつか気にならなくなる日が
やって来るって!
やがて娘は小学生になった。
やっぱり気になる。
多感な中学生になった。
もうそんなに気にならないはず!
それでも、学校から帰ってきた時、
ただいまの声が小さければ
また気になって・・・。
そして、今、娘は高校生。
まるで一人で生きているような
生意気な口をきく娘だけれど
やっぱり私は娘のことが
気になって仕方ない。
あぁ、あの時、
母の言っていた言葉は本当なんだ。
私が娘を産んだあの日から
私が母になったあの時から
ずっと娘が気になって・・・
それは多分、
これからもずっと続くんだ・・・。
だって、
先日76歳の誕生日を迎えた私の母。
同じ話を何度もする。
肝心なことをケロリと忘れる。
姉と私はそんな母を見て
そして・・・
そんな母が、自分たちより
とてつもなく小さく見えて
そう思う私たちだ。
だけど・・・
会えば必ず聞いてくる。
毎回、毎回、聞いてくる。
いつだって肝心なことは
ケロリと忘れてしまうのに・・・。
「もう心配しなくても大丈夫だから!」
そう言ったって、
いつでも娘のことを気にしてる。
まるでそれが生き甲斐みたいに・・・。
追記:
でも、面倒なことに直面すると
すっかり母であることを忘れます!
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今でもよーく覚えてる。長女が生まれ、初めて1人で出かけた日。私はカシミヤの赤いカーディガンを買った。特に欲しかったわけではなく・・・ただ明るくなれる色。そして、子育てを頑張ってる自分へのご褒美に、ちょっと値が張るものが欲しかったのだ。今でも赤いカーディガンを見ると、少し胸が切なくなる。毎日慣れない育児に追われ、いっぱいいっぱいになっていた自分を思い出すから・・・。
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