昨日、夜8時半過ぎ、
私のLINE通知は鳴りやまなかった。

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同世代の友人からだ。

そうだ、私たち世代にとって
野際陽子さんという女優は
ドラマ全盛期を盛り上げてきた女優のひとり。

どちらかというと主役というより
主人公のすぐ横にいる脇役。

でも、その存在感は絶対で、
彼女がいることによって
ドラマが数倍面白くなるという
名女優だったと思う。

野際さんのドラマで
私が真っ先に浮かぶのは
93年に放送されたダブルキッチン。

当時、普通の同居から
完全二世帯住宅が流行りだして

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ダブルキッチンは
そんな二世帯住宅を舞台に
姑と嫁のバトルを描いた作品だった。

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いつも和服を着て、家事は完璧、
「結婚したら女は家に入るべき」
という考えの専業主婦の姑と
(当時姑世代の多くはそんな考えの持ち主だった)
出版社でバリバリ働く年上の嫁。

姑の「当たり前」が
息子の嫁には通じない
そんなことから
いつも嫁姑はトラブルになる。

私がこのドラマにハマったのには
理由があった。
翌年に結婚を控えていたから。

彼(現夫)のお母さんは
着物こそ着てないものの
ドラマに出てくる姑そっくり!

友達に聞かれたらこう答えていたくらい。

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意地悪って意味ではなくて
いつも凛としてて隙がなく
料理、掃除、すべて完璧という意味で。

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同居の話は出ていないものの
こんなドラマのような展開が
待ち構えているような気がして!

だって、女の戦いは
すでに始まっていたのだから。

今でも忘れない、ある日のこと。

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遊びに行った時、
お母さんにそう聞かれた私は

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そう答えたら・・・

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ここで早くも女の争い勃発だよわ!
それもなんで身長で?

お互い一歩も引かない
「あります!」「ないわよ!」
「あるんです!」「じゃ!」
という押し問答の末・・・

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背中と背中を合わせ
背比べをする女ふたり!

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今振り返れば、
なんでこんなことに競い合っていたんだろう。

いやいや、これが女の戦い?w

ドラマでは、
こんな嫁と姑の争いが
毎回出てくるわけだけど

いつも嫁姑は
腹の中にたまった怒りを
こんな風に吐き出していた。

一階では姑が鼓を打ち鳴らし

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二階では、嫁が包丁を振り回し

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毎回、これがおかしくて
見た後、なんとも
清々しい気持ちになり、
私も心に誓うのだった。

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だから、
昨日の野際さんの訃報を聞き、
野際さんの残されたこのドラマと
今は亡き姑のことを思い出し
しんみりとしてしまった。

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また素晴らしい女優さんが
いなくなってしまったことが寂しい。



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野際さんは年を重ねても、凛として素敵で、同性として憧れていた女性は多いと思う。友達から次から次に入ってくる野際さん訃報を聞いてのLINEを見て、改めて野際さんの女優としての存在の大きさを感じました。マリリンは、昨日すぐにブログに書いてました。