チョコの最期の話です。
もし辛いのが苦手な方は読み飛ばしてください
チョコ(1)
からのつづきです

翌日、夫が有休を取り、
早朝、家を出て、
チョコを連れ静岡に向かう。

チョコは、ドライブが好きな子だった。
我が家のもう1匹のチワワ・プリンスは
車に乗ると、

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落ち着きがなくなり、
車が得意ではなさそうだが、
チョコは、いつも大人しく乗っている。

その日も静岡までご機嫌だった。

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静岡の病院に着くと、
最初は夫に抱かれ、
おとなしくしていたのだが、

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待合室で他の子たちが動くと、
またワンワン吠えまくり。

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順番が来て診察室に入ると、
静岡の先生は言った。

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よかった!
やっぱりチョコは幸運だわ!

私は念のために先生に聞いた。

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すると先生は

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それから先生は言った。

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わかりました、もう泣きません!
先生とそう約束したのに
涙が溢れて、止まらなかった。

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でも、それは悲しみの涙じゃないから

OKとしよう!

でも、決めた!
チョコが元気になるまで
絶対泣くのはやめよう!

そして、その2日後、
手術に向けて、
CTを撮ってもらいに再び静岡に。

その日は、次女の12歳の誕生日だった。

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すると、次女は

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チョコが我が家に来た時は
まだ小さな女の子だった次女も
ずいぶんお姉さんになったものだ。

そして、CTとレントゲンの結果は、
私たちの想像を超えていた。

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チョコの腫瘍は、
そんなにも大きくなっていたのだ。
なぜ気づいてあげられなかったんだろう。

先生は、それは仕方ないし、
考えてはいけないと言った。

先生は前向きだった。

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来週の水曜日に手術が決まった。

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帰りの車の中で
私は手術が終えた週末
病院の近くのホテルを予約した。

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来週の水曜日、
チョコは手術を受ける。

そのことを、早く家に帰って
子供たちに教えてあげたい!
私は車の中でずっとそう思っていた。

手術を受けるチョコは可哀想だが、
私は水曜日が待ち遠しかった。

だって、水曜日なったら、
体の中の
腫瘍は取り除かれ、
チョコはまた元気になるそう信じていたから。

静岡に向かう車の中
ドライブケージの穴から鼻を出すチョコ
この写真が微笑ましくて好き
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  つづく





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チョコを車に乗せ、週2回で通った静岡の病院。あの時のことを思い出すと、不思議と悲しい気持ちにはならない。なぜなんだろう?と考えて・・・そう、あの時の私たちには希望しかなかったからだ。静岡に行けば、チョコは助かる!そう思いながら、いつも車を走らせてたから。