チョコの最期の話です。
もし辛いのが苦手な方は読み飛ばしてください
チョコ(2
)からのつづきです

静岡から戻った私たちは
水曜日に希望を託し、過ごしていた。 

ところが、あんなに元気だった
チョコの食欲が徐々に落ちていった。

ついには、何も食べなくなってしまい、
これならきっと食べるだろうと
好きだったステーキを焼いてあげても

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あらかじめ先生は
そんなことも考えてくれ、
腕にカテーテルを入れておいてくれた。

手術の日まで、

かかりつけの病院で点滴をしてもらう。

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早く手術の日になって欲しい!

ところが、
手術を2日後に控えた月曜日の朝、
チョコの容態は急変した。

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舌を出し、目はうつろ。
声をかけても、反応がない。

急いで、静岡の病院に電話をかける。
すぐに来てください
そう受付の人は言ったけど、
すぐに駆けつけられる距離ではない。

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私は、大学病院に電話した。

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取り乱して、声にならない。

担当の先生に伝えてもらい
すぐに連れてくるように言われる。

1週間前までチョコは
駐車場から病院まで歩いて向かった。

でも、今、チョコは、
ぐったりして、私の腕に抱かれ動かない。

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1週間前まで、チョコは
待合室の他の子たちにワンワン吠えて
迷惑をかけていたのに・・・。

たくさんの人が待つ中、
私は泣きながら、受付に向かった。

先生がすぐにチョコを受け取る。

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そして、人目をはばからず、私は泣いた。

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こんな時、
家族がいたらどんなに心強かっただろう。
家族がいたら、支え合えたのに。

2時間ほど過ぎた頃に
大学の授業を終えた長女が
急いで飛んできた。

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よかった。
長女が来てくれて心強かった。

2人で無言のまま待った。

その時、長女が待合室にあった本を
持ってきた。



長女がペラペラとページをめくる。
すると、

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長女と手を取り合った。

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昼を過ぎ、待合室は途端に静かになった。

そして・・・4時近く、
先生が診察室から出てきた。

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通された診察室、
そこにチョコの姿はなかった。

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私は聞いた。

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緊急連絡先として、
私のスマホの電話番号を先生に伝え
病院を出た。

帰りの車の中で長女は、
何度も同じことを聞いてきた。

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ママだって、そんなことわからないよ・・・

その晩、ベッドの中で私は、
病院にいるチョコのことを思った。

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そして、祈った。

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疲れていたのか、
私はそのあとすぐに眠ってしまったらしい。

                          つづく





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水曜日まであと何日・・・そればかり考えて過ごしていた日々。でも、まさか手術を目前にチョコの容態が急変するとは思いもしなかった。