チョコの最期の話です。
もし辛いのが苦手な方は読み飛ばしてください
チョコ(3)
からの続きです

朝6時に目が覚めた。
よかった・・・
電話はかかってこなかった。

と、その時だ。

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電話が鳴った。
病院からだ。

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なんだ・・・驚かせないでよ、先生。

先生は言った。

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次女が登校したらすぐに家を出ます
そう伝え、電話を切る。

私は楽観的だった。
それが証拠に長女にこう伝えくらいだ。

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そして、次女と一緒に家を出て、
長女と私は病院に向かった。

診療時間前のガランとした病院。
先生は、私たちが着くと、
すぐに二階にある集中治療室に案内してくれた。

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集中治療室では、朝から
たくさんの先生方が働いていた。

そして、奥の集中治療室にチョコはいた。

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チョコ・・・・・・?
私たちは言葉を失った。

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それは私たちが今まで見たことのない
チョコの姿だった。

適切な表現でないのは承知している。
でも、その姿は、捕らえられ
陸にあげられたワニに似ていた。

悲しかった。

口を開き、舌は出て・・・
まさかチョコがこんな状態になっているなんて
私たちは想像もしていなかったから
ただただショックだった。

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うつ伏せに寝かせられているのは、
肺が圧迫され、変形しないためだそうだ。

「今日、ご家族が全員集まれる時間は何時ですか?」
「夜の8時くらいには来らると思います」

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その日は、
何をしていてもチョコのことが
頭をよぎる。

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ちょっと前まであかるの横で
ずっと心配そうに寄り添ってくれていたチョコだったのに・・・。

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でも、病院で今朝見た
チョコの変わり果てた姿が
脳裏から離れない。

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静岡の先生の言葉が頭をよぎる。

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そして夕方、病院から電話があった。

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病院まで向かう車の中、
私たちは誰も口を開かなかった。

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ただ窓の外の闇だけを見つめていた。
      つづく




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明日で終わります。