チョコの最期の話です。
もし辛いのが苦手な方は読み飛ばしてください
チョコ(4)
からのつづきです

家族全員で集中治療室に入った。

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チョコは昼間と変わらなかった。

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そして、静かにこう言った。

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それは・・・
苦しまずに送り出してあげることを
意味しているのだろうか?

先生は、つづけた。

自発呼吸ができない今の状態のままでは
家には帰せないし、
当分、手術はできないこと。
その間、癌はどんどん進行していくこと。

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長女が過呼吸になり、
その場に倒れてしまった。

そうだ、ずっと「犬が飼いたい」と
言い続けてきた長女の12歳の誕生日に
チョコは我が家にきた子。
 
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だから、長女は自分のことを
チョコの母親だと思ってきた。

ようやく長女の過呼吸が収まり、
再び、私たちは現実と向かい合わねばならなかった。

夫が声を震わせながら言った。

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すると先生は・・・

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その時、突然、外が騒がしくなった。

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先生が慌てて病室を出て行った。

外から先生方の声が聞こえる。

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しばらくして、先生が戻ってきた。

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その時、夫が重い口が開いて言った。

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そうだ、チョコはいつだって、
家族のことを気にかけてる子だった。

散歩の途中で誰かがコンビニに寄ると
クーンクーンと心配そうに
戻ってくるまで鳴いていた・・・。

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チョコは家族みんながいる時、
その中の誰か1人でも欠けたら
心細く鳴く子だった。


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病室にいた助手の先生方までもが、
この時、一緒に泣いてくれた。


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長女の気持ちを理解してくれた
主治医の先生が

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私たちはまた数時間後、
病院が開く前にチョコに会いにくる。

今はただ朝まで
チョコが頑張ってくれることを願うしかない。


そして、集中治療室を出ようとした
その時だった。

長女が絞り出すような声で言ったのだ。

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長女はどんな気持ちで
その言葉を口にしたのだろう・・・。

今もこの時の長女の気持ちを考えると
私は胸が張り裂けそうになる。

先生は静かに頷き、そして約束してくれた。

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だけど、その時、
私は取り乱してしまった。

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夫に何度も、

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そんなの知ってる!
大人気ないってわかっている。
だけど、私はチョコと別れたくない!

でも・・・
目の前には、辛そうなチョコがいて・・・。

そして、その夜遅く、
チョコは私たちに見守れながら
息を引き取った。

しばらくして
私たちの元に戻ってきたチョコは、
シャンプーをしてもらい、
毛がふわふわして、
なんだか懐かしい子犬のような匂いがした。

そして・・・
先生がチョコのために
病院の外で摘んできてくれたのだろう

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いつも家のソファで寝ている時の顔。
チョコはとても安らかな顔をしていた。


こんな形でチョコと家に帰るなんて
思ってもみなかった。

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その時、次女がこんなことを言ったのだ。

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そうか、だからチョコは
こんなに急いでいってしまったのだろうか・・・。

後日、今までうちに来るたび
チョコに散々吠えられた
友人たちからお花が届いた。

来客にはうるさくて、
不人気だと思っていたけど・・・

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チョコが亡くなって1ヶ月が過ぎる。
悲しみはまだまだ癒えない。

家族の誰かが「チョーちゃん」と口にしたら、
今はみんなしんみりして、泣いてしまう。
チョコは可哀想・・・
可哀想なチョーちゃん・・・

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でも、それじゃあんまりだ。

いつか可哀想なチョコではなく
みんなに可愛がられたチョコ
幸せをたくさんくれたチョコ
そう思える日がくるといいなと思う。

そして、
チョコも幸せだったことを願いたい。




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ペットに先立たれ、もうこんな悲しい思いをするならペットなんか飼いたくない!そう思う人もいるかもしれない。でも、私はまたこの先、悲しい別れがあったとしても、ペットを家族として迎えるんだろうなと思う。ムツゴロウさんが以前言った言葉を思い出すからだ。『死んだらもう飼わないという人がいますけど、 次を飼ってください。 新しいペットを飼いますとね、 前のペットと繋がっていることがわかるんですね。 』その姿や仕草に亡くなったペットの面影を感じながら、いつまでも思い出を忘れずにいられるから
『今、ペットロスということが、問題になってるんですね。ペットが死んでも、一緒に生きた長い時間、共有したもの、それがね、『心の遺伝子』になっているんですね。 あらゆる命は、繋がって続いていくものです。 ぜひね、飼い続けてほしいと思います』