マリリンが優しいプレゼントをくれた。

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姉は今、
闘病中で体調に波があるのだけど 
姉の体調まで気遣ってくれて、
マリリンは毒舌だけど、やっぱり温かい。

そんなマリリンの計らいで
姉とタイムマシーンツアーに行って来た。

九段下の駅から
武道館へ向かう道を歩いていると
姉が言った。

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姉と一緒に住んでいた時は、
2人でユーミンの歌を
よく一緒に聴いたものだ。

好きな人ができたり、
両思いになってデートしたり・・・
そんな気持ちを代弁してくれた
ユーミンの歌。

それから、
失恋した時のやるせなさや悲しみ、
気持ちに寄り添い、慰めてくれたのも
ユーミンの歌。

今でも忘れないわ。

彼氏に振られ大号泣している姉の横で
私はユーミンの失恋曲を
DJばりに流しつづけたこと。

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途中、良かれと思って
中島みゆきの『うらみ・ます』をかけたら

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泣きながらでも、
真顔で抗議されたっけ。

ユーミンの懐かしい曲を聞くと
台湾で過ごした家と
親元離れ、2人で住んでいた
マンションの部屋が目に浮かぶ。

ふっと思った。

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武道館に到着!

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マリリンは、

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そう言ってたけど、
すごく良い席だった。

ファンクラブの席が2階席だったのは、
きっとステージがばっちり見渡せるから?

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定時となり、ライブは始まった。

スモークが焚かれた幻想的な世界、
1人のダンサーが現れ、
ステージの周りをまわる。

そして、天から会場に響き渡る神の声?

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そう、ユーミンですよ!

ピアノの前奏。
輝くスパンコールの燕尾服、
ユーミンがベルベット・イースターを歌い始める。


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タイムマシーンに乗って
私は台湾のどんよりした
小雨の日曜日に行ってたわ。

つづいて
Happy Birthday to You〜ヴィーナスの誕生
姉が2日前、誕生日だったのと
病気のことなども重なり

途中から、この歌が
姉のための応援ソングに思え
(ほんと勝手)
あぁ、涙が止まらない。

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きっと姉も自分に重ね、
涙ぐんでいるに違いない・・・

そう思い、姉を見れば

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何、浮かれてんのよ!
(浮かれていいんだけど)

まだツアーはつづくから
書くのはこのぐらいにしておくけど

懐かしさで胸がいっぱい
涙なみだのライブだった。

マリリンの計らいで
姉と一緒にライブに行かれて
ほんとによかった。

そして、一夜明け・・・
私は起きるとすぐに
地下の物置へ向かったの。

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『セシルの週末』の歌の時、

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その時の派手なブルゾンに似たものが
確かうちのあったわよね?

カラオケ用の衣装にいいわ!と
実家から持ってきてたはず・・・

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早速、姉に画像を送った。

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コンサートに行かれた方なら
わかってもらえる?

この母の衣装(いや、外出着)
ユーミンのあの衣装に似てない?

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こんな派手なジャケットを着て
母よ、どこに行っていたのだ?
マイケルだって、びっくりだよ!





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ツアーの名前通り、タイムマシーンに乗って、いろんな過去を訪れてきたようなそんな気分。ユーミンの歌とともにたくさんの思い出が頭の中を駆け巡ったわ。いや、ほんと楽しかった!感動した。そして、2017年は50肩でうまくできなかったDESTINYの振り付けも、今回はちゃんとできた! よかった、よかった!