前回の記事のつづきです

 

その夜、
『李登輝さんに会いたい会』の人たちと
秘書の早川氏と一緒に
食事をすることになった。

少し遅れてきた早川氏は
大きな荷物を抱えてきた。

img20190929_16184681

席に着くなり、話し始めた。

BlogPaint

そして、荷物を出すと
BlogPaint

李登輝さんの著書

今日の日付でそれぞれの名前と
サインが書かれていた。

BlogPaint

そして、記念品も頂いた。
富士山より高い山・玉山のオブジェ。

IMG_7927
『脱古改新』と書かれている。
従来からの古(いにしえ)のやり方を
捨て去り新しく改めるという
李登輝さんが好きな言葉だそうだ。

本と記念品を受け取りながら
しばらく李登輝さんが書かれた
自分の名前を眺めていた。

img20190929_16190851

もし明日も李登輝さんに会えないのなら、
私が伝えたかった想いを
早川氏に託そうと思った。

小5から中3という
多感な時期を台湾で過ごし、
BlogPaint

父にそう教えられ、私は育った。
日本人を快く思っていない大人と学生たち。

でも、一方では私が日本人だと知ると
進んで日本語を話しかけてくれる
優しいおじさんやおばさんたち。

BlogPaint

親日なのか反日なのか
子供の私には『台湾』というところが
よく理解できなかった。

大学生になって、
久々に訪れた台湾の夜市で
売っていたTシャツを見て驚いた。

BlogPaint

そして、日本人の私に、
優しく接してくれる台湾の人たちにも。

私が日本に帰国した後、
李登輝さんが総統に就かれ
台湾が親日に変わったことを知ったのは
もっとずっと後のことだ。

img20190929_16193815

やばい!
みんながドン引きするほど
あぁ、涙が止まらない。

img20190929_16212401

若くなくて、すみませんね!

img20190929_16202831

李登輝さんの本を手に
泣く若くない(根に持つ)おばさん

IMG_7761

でも、自分でも不思議に思うのは、
なぜ台湾が親日になったことが
こんなに私は嬉しいんだろう。

私が日本人だから?
私が台湾が好きだから?

その両方だと思う。
その昔、どっちつかずの状況に
子供の私は戸惑っていた。

だけど、今、
人々が優しくて、親日で
そんな温かい台湾であることに
私は心から感謝する。

謝謝、台湾。
謝謝您、李登輝先生。

お店の前で龍羽先生と早川氏と
記念写真。

IMG_7766

追記:
翌日もやはり体調が優れないと連絡があり、
今回の『李登輝さんに会いたい会』は解散となった。
でも、私は満足だった。

李登輝さんに
「ありがとうございます」
その気持ちを早川氏を介し、
伝えられたのだから。

さらに
私の想いを聞いてくださった李登輝さんから
竹でできた素敵な文鎮をいただいた。

IMG_7928

『我是不是私的私』
私は、私の私ではない?

どういう意味だろうか?
私は自分だけのものではないという意味なのか?
何か世の中の役に立つことを
しなさいということなのか?

私に何ができるだろう?
最後に李登輝さんから
難しい宿題をいただいた気がする。


早川氏が李登輝さんについて書いてる
連載コラム、大変興味深いです。





人気ブログランキング


□■□■□■□■□□■□■□■□■□
李登輝さんに会いたい人はたくさんいて、日本の著名人もわずかな可能性にかけ、台湾を訪れていることを知った。会えずに帰られるケースも少なくないという。父に「李登輝先生にはお会いできなかった」と伝えると「思ったんだ、まだまだ貴女は会えないよ。李登輝先生に会うなんて10年早いよ!」と。そうかもしれない。私がお会いできるような人間になるまで、どうか李登輝さん、もっともっと長生きしてください。