10代の女の子に戻った日 ヨッちゃん♥(2)
10代にの女の子に戻った日 ヨッちゃん♥ からのつづきです
コンサートに向け、Bちゃんとセッションの日々が始まった。
コンサートが近づくにつれ、
テンションも上がり、練習にも力が入るわ。
ホント、気分はティーンエイジ(ブルース)よ。
そして、迎えた本番!
あぁーーー!いよいよね。 ドキドキするわ!
(って、自分たちがステージに出るわけでもないけど)
会場は、東京国際フォーラムCホール。
中に入ると、グッズ売り場はすでに長蛇の列だった。

グッズはあきらめ、ホールに向かったわ。
私たちの席は三階の最前列。
最前列といっても三階・・・。
「どうなのよ?」と思っていたけど、
実際、席に立ってみると、ノープロブレムよ!
国立や東京ドームとは全然違う。
三階からでも、ステージが近い!
ハッキリくっきりよーく見えるわ。
東京ドームでいったら、
アリーナにも匹敵するんじゃないかしら?
大満足よ!
さぁ、いよいよ、ザ・グッバイの登場よ!!!
その途端、私は、目を見張ったわ。
だって!
そこには、30年前のヨッちゃんが立っているじゃないの!
どうしても、ここ最近のヨッちゃんというと・・・
長髪でふくよかなイメージ。
だからね、私・・・
こんな↓ヨッちゃんを想像していたんだけど
今、ステージに立っているヨッちゃんったら!!!
短髪でほっそりしてて・・・
10キロ? いいえ、20キロくらい痩せたんじゃないかしら?
劇的な変身ぶり。
ダイエット本出したら、大ヒット間違いなしのレベルよ。
そうよ!!
私が夢中になっていたあの頃のヨッちゃんそのもの!
ステージの上、まんま30年前よ。
でも、ステージだけじゃなかったわ。
懐かしいグッバイの歌声は、
まるで魔法のよう・・・
私も・・・いいえ、会場の全員が・・・
グッバイの歌声と共に
一気に30年前に戻っていたわ。
↓ ↓ ↓私の横には、
私が見たことのないほうれい線なしの
高校生のBちゃんがいたわ。
高校生のBちゃんが瞳を潤ませながら、
私の耳元で叫んだわ。

そういうBちゃんに私は口走っていたわ。
気分はすっかり「義男命」の高校生の私よ。
そしてね・・・
あぁ~~三階からもよーく見えるわ~。
ギターを弾くヨッちゃんの指の動きが!
なんてセクシーで淫猥なのよ!!
思わず卑猥な妄想が頭をよぎる・・・
もういやだ!私ったら!!
気分は高校生なんて言っておいて、
妄想だけは、エロいおばさんじゃないの!
高校生の私の頭の中、
もっとロマンチックな妄想で溢れていたはず!
でも、それはヨッちゃんもいけないのよ。
30年前にはなかった
大人の男のフェロモン、大量に放出しているんだから!!
すっかりこのフェロモンにやられちゃったのよ。
自分でも驚いたわ。
だって、私、40を過ぎたあたりから、
いいえ、すでに30代前半くらいからかしら、

なんて公言してきたけど、これ撤回するわ!
なんか、年上の男性も悪くないわ~(何様?)
すっかり大人の男の魅力にやられてしまったようよ。
本当にホントにステキだったのよ~!
グッバイの30周年コンサート。
ヨッちゃんも痩せて、長い脚が目立って超ステキだったし、
ヤッチンなんてまったく変わってないし、
こーちゃんは、相変わらず面白い。
30年前がそのまんま!
でも、1つだけ違うこと・・・
それは、ベースのはっちゃんがいないということ。
はっちゃんは、
多発性骨髄腫で今年の7月に亡くなったのだ。
でもね、ステージには、はっちゃんのベースが置かれ、
メンバーと一緒にスポットライトを浴び、
最後は、はっちゃんがいるべき場所がきちんと空けられ、
私だけじゃない。会場にいる皆が
そこにはっちゃんの姿を見たと思う。
こうして、メンバー4人のステキなコンサートは幕を閉じた。
幕が閉じて、私たちがすぐに向かった場所。
そう、グッズ売り場よ。
やっぱりあきらめるなんてできないわ!
Bちゃんと一緒にTシャツを買った。
Tシャツを手に、会場を出る私たち・・・。
あの頃=女子高生に戻った魔法も
そろそろ切れる時がきたかしら?
会場を出れば、
ほらね、またいつもの現実が広がっている・・・。
でもね・・・
どうやら心の魔法は、消えることはなかったみたいなのよ。
その後、Bちゃんと前から決めていた
新宿の大盛りワンタン麺屋さんに行ったんだけど・・・
大食らいの私たちが、どうしたというの?
全然箸が進まない。

恋心が食欲さえも奪うなんて、こんな気持ち久々よ。
今じゃ、悩みがあったって、
食欲と悩みは別、図太く生きている私なのに・・・。
そして、あれから5日が経ったけど、
毎日、グッバイのCD聴いては胸ときめかせ、
Bちゃんとグッバイの話ばかりしている私。
完全に女の子だわ!
このステキな魔法、まだまだ解けそうにもない。
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前回は、コンサートのあとすぐに興奮して一気に書けたんだけど、あれからグッバイに対する想いが、どんどん膨らんでなかなか書けなくなってしまったわ。ヨッちゃんの「野村哲学道」 読んで、ますます書けなくなってしまった。で、本能に任せて書いていたら、高校生ならオッケーだけど、40代では危ない人になってしまったり・・・。何度も「まずい!イタイ」と書き直したわ。だって、今、心が女の子に戻っちゃっているんだもの、仕方ないわね。でも、若い時、ヨッちゃんに夢中になってよかった! じゃなければ、今、こんなドキドキアゲイン体感できないわけだからね。
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