ナウいリュックの背負い方
無性にしょっぱいものが食べたくなって、
近くのコンビニに買いに行こうかと思ったのだけど・・・
こんな自分の姿が頭に浮かんで・・・考えたのよ。
歩くにしても、トボトボ歩いていては意味がないわね。
テキパキ歩いて行こう! ならば・・・
そうだ!(←京都に行こう的ノリで)
そう決めたわ!
でも、生憎私はリュックなんて持っていない。
長女の部屋に入って、りュックを拝借。
そして、リュックを背負い、テキパキスーパーに行き、
サッサッとリュックを元の場所に戻しておいたわ。
すると数日後のことよ。長女が言った。
えっ? なんでわかったのかしら?
答え:テヘペロ(らしい)
すると長女はズバリと言ったわ。
どういうことだ?
それよりリュックを借りただけで
なんでそんなに怒られなきゃいけないわけ?
そうよ・・・あの日。
しょっぱいものだけ買いに行ったつもりが・・・
いざスーパーに着いてみると
ついたくさん買い物しちゃって・・・
それらをリュックに詰め込み、いざ背負ってみたら・・・
急いで肩ひもを短く調整したわ。
下に垂れる紐をさっと引っ張っていたら・・・
思わず懐かしい光景が頭に浮かんできちゃったわよ~
そう・・・客室乗務員時代。
離陸前にやる救命胴衣のデモンストレーション。
私のいたエアラインは、デモは新人の仕事。
研修中に特訓し、一応テストもあるんだけど、
実際に乗務し始めたら、なかなかする機会がないのよね~。
スクリーンによるビデオ上映がほとんどだったから。
極たまに、地方便の小さい飛行機に乗務した時や、
アクシデントでビデオ機器が壊れてしまった時に、
お呼びがかかるんだけど・・・
新人の私はギャレ―の中、
デモ道具を手に持ちながら、かなりドキドキしていたわ。
だってお客さん、
ビデオ上映のデモはチラ見程度なのに、
客室乗務員の実演となると、
これでもか!のガン見なのよね。
まぁ、真剣に見てくれた方がいいけど、
やってるこっちはすごく緊張するわ。
私はいつも大舞台に上がる女優のように
緊張していたっけ・・・。
懐かしいわ~
そうそう・・・私が大好きだった箇所はここね。
膨らみが足りない時は、横のゴム管から
空気を入れてください
って時のふぅ~ふぅ~ね。
私はいつもこの動きの時だけは、
自分がアイドルになった気分で臨んでいたわ。
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今日はアイドル雑誌『明星』の撮影なの。
春の房総にやってきたわ。
デビュー当時からお世話になっている
カメラマンの野口さんが言うわ。
え~? 野口さんには逆らえないけど、
心の中で私はこう思ったりする。
お花畑に腰かけて、私はタンポポの綿毛を吹くわ。
唇を少しすぼめて、視線はカメラ。
これを見た男性ファンは、
変な妄想にかきたてられそうね、ふふふ。
そんなことを思いながら演じていたっけ・・・。
あぁ・・・思い出すわ~あの若かりし日・・・。
って?いやだ!!!私ったら!!!
こんなところで一体何やってるのよ!
周りの人たちに変な目で見られちゃったじゃないの!
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そ、そうよ!

すると長女は
可愛く見える位置? なにそれ!
長女は、リュックで学校へ行くこともあるわ。
お弁当やら教科書、ノートを詰め込むわけで
かなりリュックは重いと思うんだけど・・・。
ねぇ、可愛く見える位置とはいえ、
あんな低い位置で背負って重くはないの?
なに、そのわかってないね~って!!
キ―――!!!くやしい!!!
でも、待ってよ・・・そう言えば30年前、
私も母に同じことを言った記憶が・・・?
そう言った母に生意気盛りの私は言ったわ。
時代は繰り返えされるのね~って意味が違うか?
でもね、長女に言われてみて、
あれからよく街でリュックを背負った女子中高生を
よーく観察するようになったんだけど・・・
ホント!皆、
お尻が隠れるくらいの低位置でリュックを背負っているわ。
背中にぴったりフィットで背負っている若い子なんて
1人もいない。
そんな中、
私と同じポジションでリュックを背負っている軍団を発見!!
休日の国分寺に出没する○○歩こう会のお姉さま方よ。
皆さんキレイにウエストラインで背負われている。
そんなお姉さま方を同士のように眺めながら
親近感を覚えていた時だったわ。私は気付いたの!
まだまだ私は若輩者であることに!
お姉さま方は、
しっかり前のベルトも留められていらっしゃるじゃない!
そうだわ、もし今度、
自分のリュックを買う時がきたら、
迷わず前のベルト付きのリュックにしよう!
ファンションだからといって、
低位置でなんかとてもじゃないけど背負えないお年頃・・・。
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年頃の娘がいると、いろいろ学ぶことが多い。昔は「おばさん臭い」と「ナウい」の違いがわかっていたけど、「これいい!」と長女に買ってきても「えーー、なんかおばさん臭い」と受け付けてもらえない頻度が多くなったきた・・・。なにがおばさん臭くて、なにがナウいのか、その違いがわからなくなってきた私は、もう立派なおばさんなのか?
コメント
コメント一覧 (1)
痛いほどその気持ち。
だけど私は、未だに長女ちゃん並みにダラリンコリュック位置なの。
そろそろ腰痛に辛いから高い位置に背負いたいんだけど変なプライドが邪魔するの。
因みに「リュックのヒモねじれてるのは、あこたかおじいちゃんくらいだよ!気持ち悪くないの?」とよく主人に直されるの。今度おじいちゃんのリュックの肩紐チェケナウしてみて下さい。居たー!ってなりますから(笑)