おしんスッチー Kのいじめ物語(4)
泣く子も黙る恐ろしい先輩、K。
彼女の口癖は? そう・・・
そんなK先輩と、またしても同じフライトがついてしまった不幸な女の子がここに・・・。
誰って、そう、私だよ・・・涙。
でも、唯一の救いは、いつも満席のショートフライト。
中堅のKは、ビジネスクラス。
新人の私は、エコノミークラス。
バタバタと慌ただしく働いているうちに
あっという間に、目的地に着いてくれるだろうと思ってた。
だから、大丈夫!!
そう自分に言い聞かせていたの。
ところが!!!
その日は神様のいたずらか?
お客さんは少なく、逆にあっという間に暇になってしまったのだった。
時間をもて余した私が、エコノミーのギャレ―でお茶を飲んでいた時よ。
ほら、
カーテンに忍び寄る魔の手が見えて?
サッ!!!
いきなりカーテンが開いたわ。
見ると、そこには!!
そう・・・
K先輩が!!
いきなりKの視線は、私の手元のカップに注がれてたわ。
大ピンチよ!
きっと、Kはこう言うに決まっている。
私は身を固くして構えたわ。ガクガクガク・・・
ところが、どうしたというの?
Kは、最高の笑顔でこう言ったのよ。
嵐の前の静けさ?
でもね、Kはなんと手におせんべいの袋を持っていて・・・
優しい声でこう言ったの。
Kがおせんべいをわざわざ持ってきてくれたというの?
Kは、袋から1枚出すと、私の目の前に差し出したわ。
たかがおせんべい、されど・・・
Kからもらうおせんべいよ。
私は卒業証書授与のポーズで、Kからおせんべいを受け取り、
深々と頭をさげたわ。
Kは、ギャレ―にいた他の乗務員にも1枚1枚手で渡し・・・
そして、言ったわ。
私たちは、Kの前でもらったおせんべいを食べたわ。
『んなもん、要らないんだよ!』なんて言えるはずもなく・・・。
その時よ!
Kが大きな声で言ったのは!!
※△□●☆×・・・
えっ?まさか・・・まさかよね?
聞き間違えよね?
と一瞬自分の耳を疑ったその時よ、
ご親切にKがもう一度言ってくれたのは!
あぁ~楽しい~~!!
聞き間違いなんて思った私は、なんておめでたい子なのよ!
確かに彼女は言ったのよ。
「あぁ~楽しい~~!!
サルに餌あげるのって!!」
K・・・恐るべき悪魔のような女。
苛めることに生きがいを感じている女・・・。
いじめの天才と人は言う・・・。
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久々の更新となりました。家庭の事情で、毎日、時間に追われ、あっぷあっぷで、精神的にもまったく余裕がありません。詳しいことは言えないんだけど、不確実なものに向かっています。いつか笑ってネタにできる日がくればいいけど・・・。すいませんが、それまでなかなか更新できないかもしれませんが、どうか忘れないでください。あと1ヶ月、邁進します!
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