うちの犬・チョコ（オス）は、オトコが大嫌いだ。

うちの姉の夫など、

何度会っても・・・

なつかないで、吠えまくり！

「悪霊でも憑いているんじゃ？」と

本人真剣に悩んだほど・・・。

散歩をしていても、男性が横を通り過ぎるだけで・・・

こんな時、私は思わず叫びそうになるのよ。

「サーベルタイガーは生きていた？」

実を言うと、おばさんも余り好きじゃない。

チョコの判断基準がわからないけど、

チョコがサーベル化するおばさんもたまにいる。

そして、そんなチョコが一番好きなのは・・・

若くてカワイイ女性。

これだけは、ぶれない！

前方から若くてカワイイ女性がくると、

何の恥じらいもなく、本能のまま、尾っぽ振りまくりだ。

その証拠に、この写真を見てよ。

アイドル小林に抱かれた時の1枚よ。

『どや、羨ましいやろ！』

チョコのそんな心の声が聞こえてきそうでしょ？

さて、先週の週末は、地元のお祭りであった。

今年、私は町内会の班長で、

祭りのお手伝いをすることになっていた。

私は町内会では、

何を隠そう　『そこの若い人～』で通っている。

否定もせず、返事をする私もどうよって？

しょうがないじゃない～。

だって、断トツで若いんだもーーん、私！

（あっ、自慢にならない？）

さて、そんな若い人である私は、力仕事＆雑用担当だった。

そして、その１つとして、

日に何回か山車を引いて、

町内を練り歩くという役目があった。

なんたって、私は若い人なのでね！（あっ、しつこい？)

しかし、我が町内会、山車を引く子供が滅法少ない。

若い人（私のことね！）は頑張るんだけど、

なんたって、若い人も４５歳よ・・・。

炎天下の中、長い時は1時間（途中休憩あり）、

山車を引っ張るのはこたえたわ・・・。

そこで、

外出先の夫にメールを出したわ。

「若い人ピンチ！

　そこの若い人～助けにきてよ～」

ということで、帰宅した夫がチョコを連れて応援にやってきた。

なんでチョコまで？

すると、チョコの姿を見た町内会の役員のおじさまが

そう言って手を差し出したその瞬間

もう一度言うわ！

「やっぱりサーベルタイガーは生きていた？」

「すいません！　すいません！」

ひたすら謝る私に、優しいおじさまは

まったく挨拶の出来ない子と同じくらい

吠えまくる犬って、連れていて恥ずかしいわ。

そして、けたたましく鳴いていた声が収まったと思ったその時よ。

私は目を見張ったわ。

激しく尾っぽを振っているじゃないの！

だらしなく鼻の下なんか伸ばしちゃって！

目の前には、若くていカワイイ女の子・・・。

あっ、言っておくけど

私が目を見張ったのは、チョコじゃないよ。

あのね、

尾っぽを振りまくって、鼻の下伸ばしていたのは・・・

こっちの方よ！

いやね～チョコをダシに、急接近して、

あんな嬉しそうな顔しちゃって～

だから、言ってやったわ。

すると、なに？

夫はきっぱりとこう言ったのよ。

「いやだな～勘違いしないでくれよ！」

「ふぅ～ん、

でも、わざわざしゃがみ込まなくたってよかったんじゃない？」

「いや、相手がしゃがみ込んでいるのに、

俺だけ立ったままってのも失礼じゃないか！」

と逆切れ気味に反論してきた。

「相手がおばさんでも、

あなたはちゃんとしゃがみ込んで

お相手していたかしらね～？」と。

すると、夫は真顔になって

今、夫の頭の中にこんな光景が浮かんでいるはず。

夫の顔色がサッと変わったのがわかったわ。

そして、素直に白状した。

まったく、犬は飼い主に似るっていうけど、

こんなところまで似ちゃうものなの？

女の子を見に来たんじゃないでしょ！

山車を引く手伝いに呼んだのよ！

と言った時よ・・・。

あ、あれは！！

クゥーーーンクゥーーーン～

夫の叫び声でハッとしたのは！

いやだわ、私ったら・・・

はっぴ姿の若くてカッコいい男の子に

すっかり目を奪われちゃっていたみたい。

やっぱり犬は飼い主に似るっていうけど、

えっ？夫婦も長年一緒にいると似てくるっていうけれど、

どうやら本当にそうみたいね・・・。

追記：

チョコに犬ぞり効果を期待したものの太鼓の音にビビり、「ワッショイ」の掛け声に怖気づき、引くどころか
後ずさり。途中から夫に抱きかかえられていたのでした・・・。

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土曜、日曜日とお手伝いしたお祭り。山車を引くのは、かなりの肉体労働だったけど、恥じらいもなく「ワッッショイ」と大きな声で叫ぶのは、すごくストレス発散になりました。筋肉痛は、今頃来て、今日は朝から階段の上がりおりさえおぼつかない・・・。も～～そこの若い人！！　しっかりしてよ～！