国立の大学通りの桜が、

これでもか!と咲き誇っていた先日のこと。


次女が習い事の先生とそこに通っているお友達と街頭に立ち、

ユニセフの募金活動のお手伝いをすることになりました。


前日、そのことを次女に話すと・・・


あたし・主婦の頭の中


次女はとても困った顔をして

うつむき加減でこう言いました。


あたし・主婦の頭の中


そうなんです!

次女ったら、親の私に似て、とても恥ずかしがり屋なんですよ。

(あっ、聞いちゃいない?)


私は続けました。


「竜ちゃんが恥ずかしがらずに勇気を出して

募金運動したらね、東北のお友達は・・・」


あたし・主婦の頭の中


次女は少し考えてから、小さい声だけど

「うん、やってみるよ」と言いました。


そう言ったものの、

当日は、朝から極度の緊張でモジモジです。

結局、モジモジしたまま、集合場所に向かうことになりました。



そんな次女をよそに、募金活動が始まりました。

先生が大きな声で言います。


あたし・主婦の頭の中



その声につづいて、子供たちも大きな声で繰り返します。


あたし・主婦の頭の中


私は近くの柱の陰に隠れながら、その様子を見つめていました。


あたし・主婦の頭の中
*星明子と気付いてくれた人は同世代


次女はというと、

大きな声のお友達に比べ、ほとんど声が出ていません。

明子は柱の陰からヤキモキしてしまいました。


あたし・主婦の頭の中


しばらくそんな状態が続いた後、

今度は、次女が募金箱を持つ番が回ってきました。


そんな大役、次女にできるのだろうか?

ところが、よーく見ていると、

おやおや? 

募金箱を持たされて、少し誇らしげな表情を浮かべている次女。


あたし・主婦の頭の中



と、その時、

通りすがりのご婦人が次女の募金箱のところに近づいてきて


あたし・主婦の頭の中


そう言うと、次女の募金箱の中に、お金を入れて下さいました。


あたし・主婦の頭の中



明子は・・・あっ、違った!母は陰から願いました。


あたし・主婦の頭の中


『恥ずかしがってお礼も言えないなんてダメじゃない!』

そう思った時です。


な、なんと!!


あたし・主婦の頭の中


次女の口から大きな「ありがとうございました」の声が出ました。


親ばかと言われても構いません・・・。

思わず、涙に暮れた明子であります。


あたし・主婦の頭の中



その一言がきっかけとなったのでしょうか?

それからは、次女の大きな声が街頭に響き渡り始めました。


あたし・主婦の頭の中


ついには、周りの状況を見る余裕さえ出てきたようで・・・。


桜を見学にきた年配のご婦人御一行が、

こちらに向かって歩いてくると察知するや


あたし・主婦の頭の中


そちらの方向へ、一層大きな声を張り上げ

猛アピールしているではありませんか!


あたし・主婦の頭の中



その声に気付いて募金をして下さるご婦人方・・・。


あたし・主婦の頭の中


思わず柱の陰から飛び出して、

お礼を言いたい衝動にかられる明子でした。



また同じ年くらいの小さいお子さんを連れた方の多くも

募金に協力して下さいました。


あたし・主婦の頭の中



たくさんの小さな手が次女の募金箱に

お金を入れてくれました。涙・・・


そうして、中には・・・

こんな若い学生さんまで・・・。


あたし・主婦の頭の中



きっと一所懸命アルバイトして稼いだお金なのでしょうに・・・

(勝手に決め付け過ぎ?)


あたし・主婦の頭の中


優しい青年に心打たれていた明子は

次の瞬間、自分の目を疑いましたよ!!


あたし・主婦の頭の中



じゅ・・・潤君?


目の錯覚でしょうか?青年が潤君に見えた瞬間でした!!


あたし・主婦の頭の中



このように、桜の花びらが舞い散る中、

心の中までポカポカと暖かくなった明子です。



ところが!!

その時、明子はとんでもない光景を目の当たりにしたのであります。


あたし・主婦の頭の中



なんということでしょう!!

次女が募金箱を激しく上下に振り、

チャリンチャリンと鳴り響くお金の音に

恍惚な表情を浮かべているではありませんか!!

あたし・主婦の頭の中


あかん!あかん! 

竜ちゃん、そんなはしたないこと、したらあかんって!


あたし・主婦の頭の中



終始ヒヤヒヤした次女の募金活動でしたが、

なんとか無事にお手伝いをすることができました。



そして、その夜のことです。

お風呂に入っていた時、次女が言いました。


あたし・主婦の頭の中



「そうね、竜ちゃんたちが頑張ったから、

きっと東北のお友達にも喜んでもらえると思うよ」


そう私が言うと、

突然次女がこんなことを聞いてきました。


あたし・主婦の頭の中



知ってるも何も、それはもう毎日のように

耳にタコができるくらい聞かされていること。

私は、迷わずこう答えました。


あたし・主婦の頭の中



すると、次女は、こう言いました


「あと1つね、今日、なりたいものが増えたんだよ」


それはね・・・



あたし・主婦の頭の中


「大人になったら、募金してもらう人になって、

毎日、毎日やりたいんだもん!」


あたし・主婦の頭の中




初めての募金活動、次女にはとてもいい経験になりました。

恥ずかしさを克服できたのは、もちろんだけど、

あれから街頭で募金活動を見ると


あたし・主婦の頭の中


激しく反応。そして、決まってこう言います。


あたし・主婦の頭の中


こんな思いやりの心を知ったことも大きな収穫。


この間は、駅の北口、南口・・・

途中立ち寄った駅の西口、東口・・・

募金活動に大忙しの次女なのでした。




あたし・主婦の頭の中

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GW如何お過ごしですか? 我が家は特に大きなイベントもなく・・・明日、潮干狩りに行こうと思っています。お天気は大丈夫なんだろうか?明日・・・。きっと次女のこと、大きくなったらの夢に『貝を採る人』が新たに加わりそうな予感です。