ジャニーズ(妄想)列車 妄想編(2)
ジャニーズ(妄想)列車 妄想編(1) からのつづきです。
○月×日、
いよいよ嵐の全国ツアー初日を迎えた。
ステージの裏では、
嵐のメンバー5人が円陣を組んでいた。

いつにも増して気合いの入った潤の掛け声に、
翔はからかうようにこう言った。

*今どき「ハハ~ン」なんて言う人なんていない?
そう言われた潤は、子供のようにムキになって否定した。

その態度がかえって空々しく見えた。
だから、ニノがさらに潤をからかうようにこう言ったのだ。

そう言われて、これまた駄々っ子になる潤であった。
いよいよコンサ―トの幕が上がった。
5人の登場に、会場は歓喜の渦に包まれた。

ところが、どうしたことだろう。
さっきまで気合い十分の潤が落ち着きなく
会場をキョロキョロと見渡すばかり・・・。
心ここにあらずといった様子なのだ。

そして、ある一点を見つめると、ため息をもらした。
それはマイクを通して、会場にもはっきりと伝ったほど。
まだコンサートは始まったばかりだというのに・・・。

「なんだか今日の潤君、元気ないわね」
「体調でも悪いのかしら?」
会場のあちらこちらで、ファンのそんな囁き声が聞こえてきた。
もちろん、メンバーがそれに気付かないはずがない。
衣装替えの時、リーダーが潤に向かってこう怒鳴った。

そんなリーダーの言葉さえ、
今の潤の耳には届かないのだろうか?

ぶっきらぼうに返事をする潤。
その態度にキレたリーダーは
潤の胸倉をつかんで、こう言ったのだった。

「お前にとっては、会場にいるファンは、
『何万人という大勢の人』という括りで
済まされているのかもしれないけどよ!
でも、ファンの気持ちを考えてみろ!
そのファン1人1人が、俺たちだけを見つめているんだよ!
そのこと、ちゃんとわかっているんだろうな!」
その時、潤の頭の中にあのLA便で出会った
女性の言葉がよみがえってきた・・・。

あなたの目に自分の姿を映してもらえたら・・・
ファンの人たちはどんなに幸せか・・・
私はそう思うわ・・・思うわ・・・思うわ・・・
(↑回想シーン特有のやまびこ調演出)

『オレ・・・何していたんだよ!!』
衣装替えをして、再びステージに上がった潤は?
会場のファン1人1人の目をみつめ、
アリーナはもちろん、スタンド席の上段のファンにさえ
1人1人熱い視線を送り始めた。

と、その時だった!!
潤の視線がある一点で止まったのだ。

潤は見たのだ。
あのLA便で出会った女神の姿を!!
(いつから女神だ?)

『あぁ・・・来てくれたんですね・・・。
あなたに言われた通り、1人1人見ていましたよ・・・
そしたら、そこにあなたがいた・・・』

『でも、まったくあなたって人は・・・どうかしてるよ
嵐を知らないって言ってみたり・・・』
(回想シーンね)

『僕が渡したとっておきの良い席にも座らずに、
そんな後ろに・・・。
あなたって人がわからない・・・
そして、自分のことも・・・
初めてですよ・・・あなたみたいな人・・・
そして、僕がこんな気持ちになったのも・・・』
ラブソング歌う潤。
その歌声が切なげに会場に響き渡った。
衣装替えの時、ニノが不思議そうに言った。

「はは~ん・・・」
そんなニノの少し意地悪いような言い方も

ノリノリで答える潤であった。
そうして、コンサートは 大盛況で幕を閉じた。
コンサート会場は幕が閉じてもまだ興奮に包まれていた。
「途中からラブソング歌う潤君、
なんかすごく感情入ってなかった?」
「うんうん、love so sweetの『最高のlady』のとこ、
なんか客席の1点を見て歌ってなかった?」
「えー。ゆりもそう思った?」
「いやーん! 誰に向かって歌ってたのよ~
私の潤君なのに!キィーーー!!」
会場のいたるところでそんな会話が聞こえてきた。
コンサートを終えたメンバーたちも大満足だった。
楽屋でコンサートの成功を讃えあっていた。
と、その時だった。
潤が1人だけコンサート会場の方に向けて
走り出したではないか!

「松潤、何考えているんだよ!」
「大混乱になるぞ! 戻ってこいよ!」
そう止めるメンバーに潤は明るくこう叫んだ。

そう言うと、潤はまだファンのいるスタンド席に駆け上って行った。
もちろん、客席は潤の登場に大興奮、大パニックだ。

一体彼はどこに行くというのだ?

そして、ある席の前で立ち止まると、
こう言ったのだ。

周りにいたファンにもみくちゃにされようが
気にしていない。

その視線はただある一点、ある女性を見つめている。

じゅ・・・
潤君が・・・今、私の目の前にいる。
肩で息をしながら、私を見ている。
でも・・・

だめ! だめなのよ!
あなたは皆のアイドル・松本潤なの!!

心の中でこう呟いてみる。
『そう・・・私は女優・・・。
さぁ、舞台の幕が上がったわ・・・』

潤君は信じられないという目で私を見ていた。

それでも、確かめるようにこう言った。

『潤君、許して。どうしても頷くわけにはいかないのよ・・・』

『もう1度言うわ。私は女優・・・』

潤君、これが・・・
これが私ができる精一杯の思いやりなの!
『さぁ、最後の芝居よ・・・』

潤君は私に背を向けると、
まるで何かをふっきるかのように走りだした。

潤君・・・ごめんね。
でも、これでよかったのよ。
あなたはアイドル。そうよ、あなたは言っていたじゃない。
「僕の仕事ですか?」

あなたには大勢のファンがいる。
その1人1人をあなたが幸せにしてあげなきゃ。
だから・・・

ガタンゴトン~ガタンゴトン~
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友達の吉田にょろりがつか金フライデーDOUGAのHPの中でブログを始めたそうです。
アイコンのイラストは私が描いたものなんだけど、「もっとイイ男に描いてくれてもいいのに・・・」なんて贅沢なことを言ってますが、私的には80%似ていると思うけど。少なくとも私の描く潤君よりは似ていると思ってます。よかったら、読んであげてください。
吉田にょろりの『後ろ向記』 コラムのところをクリックしてください。
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かなり長い妄想にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。今まで幾度となく潤君との妄想列車に乗車してきた私ですが、いまだハッピーエンドは迎えられず。というのも、いくら妄想とはいえ、ハッピーエンドだとなんだか現実味がないというか(って、この話のどこにも現実味はないんだけどね)ついついカッコいい引き際を考えては、悦に入ってしまういうのがいつものパターン。それにしても、妄想はなぜかベタな台詞ほどぴったりくるのはなぜなんだろう?


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