スマートフォン その茨の道(1)

スマートフォン その茨の道(2)  からのつづきです。


スマートフォンを使いこなせるようになるために

猛特訓を始めた私。


そうよ!

優雅にスマフォを操るナウい自分をイメージして、

私は頑張ったわ!


あたし・主婦の頭の中


そうして、な・・・なんとかそれなりに?

(自分の中では)『よし』レベルに達した時、

私にはある感情が芽生え始めたの。


そう、その成果を誰かに自慢したくなったのだ。

でも、自慢できる相手は限られている。

そう、このレベルで自慢できる相手といったら・・・?

私と1、2を争う機械音痴のBちゃんだけだ。


あたし・主婦の頭の中


私はBちゃんと新宿でランチをする約束を交わし、

真新しいスマートフォンを手に電車に乗った。


もちろん、電車の中からウォーミングアップ開始ね。

私は人差し指を巧みに動かし、スマートフォンを操っていた。

上下、左右にスクロール。

画面を指でつまみ、開きの拡大、縮小。うん、いい感じ。


すると、どう?

自意識過剰かしら? 周りの人が私を見てる?


あたし・主婦の頭の中


もう、いくら私がナウいからって、そんなに見つめないでよ!

照れるじゃないの!


そんなことを心の中で呟いていたら、

あっという間に新宿駅に到着したわ。


えっと・・・Bちゃんに会う前に、これをしなきゃね!

私は早速、ナビを指で弾いた。


ふふふ・・・ナビ片手に私が現れたりでもしたら?

きっとBちゃんは羨望の眼差しで私を見るに違いないわ!

私は必要以上に大きな声で目的地を設定したわ。


あたし・主婦の頭の中



そうして、スマートフォンを片手に音声ガイドに従って・・・

あら?いやだ!

もしかして前方に見えるのはBちゃん?


あたし・主婦の頭の中

失敗したわ!

待ち合わせの場所が近すぎたわ。


手を振り返すべきかしら? 

ううん!ダメダメ!

今日はナビと共に颯爽と登場するって決めたんだから!


あたし・主婦の頭の中


Bちゃんは気づいてと言わんばかりに、

大きく手を振り、私の名前を大声で叫び出した。


もう! そんなに大きな声出さないでよ。

音声ガイドの声が聞こえないじゃない。


『目的地到着です!』


なんとかガイドの声を確認し、

私はそこで初めて気づいたように視線を上げた。


あたし・主婦の頭の中



ナビしてきたことに気づいていないBちゃんは

怪訝そうな顔で私を見たわ。

だから、私は説明したの。


あたし・主婦の頭の中



でも、どうしてなの?

驚いてくれると思ったのに、Bちゃんったら、

なんだか浮かない顔しているじゃない?


あたし・主婦の頭の中



そうして、何も突っ込んでくれないまま、こう言った。


あたし・主婦の頭の中



新宿と言えば、必ずといっていいほど行く

2人ともお気に入りのパスタ屋。


「もちろん!」と私は答え、すぐに・・・


あたし・主婦の頭の中

 

ここで自慢しなきゃとナビろうと思ったのに、

Bちゃんったら・・・


あたし・主婦の頭の中


だって!! もう、少しは自慢させてよ~!


パスタ屋で席に着くとBちゃんは言ったわ。


あたし・主婦の頭の中


今日は何にするって聞くまでもないでしょ?


あたし・主婦の頭の中


私はさらりとそう答え、

そうして、さりげなく?スマートフォンをテーブルに置いたわ。


あたし・主婦の頭の中


どうかBちゃんが気づいてくれますように・・・。


あたし・主婦の頭の中



あら?どうやら気がついてくれたみたいね?

ここでいきなり自慢してもイヤらしいわね。

だから、私はさりげなくこう言ったわ。


あたし・主婦の頭の中


ところが、もう少し突っ込んでくれると思ったら・・・

あら、Bちゃん、それでお終い?

お願い! もう少し突っ込んで聞いてよ!!


あたし・主婦の頭の中


あぁ、やっとわかってくれたみたいね?


あたし・主婦の頭の中


「そうよ!それを待ってたのよ」なんて気持ちを

悟られたら恥ずかしいわね。

だから、私は少し困ったような顔をして見せた。


あたし・主婦の頭の中
*そこまで頼まれてもいないけどさ~


私は得意げにスマートフォンを手にしたわ。


あたし・主婦の頭の中


画面が横に移動して・・・

で、指を下にスクロールすると、画面は下ね。

で、見て!

画面を指でつまむようにして指を離すと、

あーら不思議、画面が拡大されて・・・。


私の巧みな指使いにBちゃんは、

私の想像をはるかに超えたリアクションで応えてくれた。


あたし・主婦の頭の中


いやだ~!!そこまで驚いてくれちゃうの?Bちゃんたら!!


あたし・主婦の頭の中



私が頬を赤らめていると、

Bちゃんはとても興奮しながらこう続けたのよ。


あたし・主婦の頭の中



えっ? いやね~もうBちゃんったら! 

感動し過ぎて、日本語、おかしくなっちゃってるわよ。


あたし・主婦の頭の中


そう言う私に、Bちゃんはハッキリとこう言った。


あたし・主婦の頭の中

そうして話し始めたわ。


カータン!

カータンの指が右に動けば、

カータンの顔が右に動き・・・

あたし・主婦の頭の中


カータンの指が上に動けば、


あたし・主婦の頭の中


指が上下に動けば、


あたし・主婦の頭の中


画面を拡大する時、

つまむ、開くの時には、

カータンの口もすぼまり、そして、開く・・・


あたし・主婦の頭の中


画面を見なくても、何をしているのか一目瞭然。


あたし・主婦の頭の中


・・・・・・・・えっ・・・・・・・・


あたし・主婦の頭の中


Bちゃんに指摘され、真っ先に頭に浮かんだこと・・・。


私がイラストを描いている時、

よく長女が私に向かってこう言うの。


あたし・主婦の頭の中


自分ではそんなこと意識していないのに、

どうも私、描いている顔と自分の顔が

連動しているようなのよ。


あたし・主婦の頭の中


どうしよう、気づかないうちに私ったら、

イラストだけじゃなく、スマートフォンでも

これやっちゃってたってわけ・・・?


恥ずかしさで押しつぶされそうになっている私に

追い討ちをかけるようにBちゃんが言った。



あたし・主婦の頭の中


電車の中で?


あたし・主婦の頭の中


Bちゃんに言われて、そこで初めて理解したの。

電車の中で周りの人が痛いほどの視線を私に送っていたのって・・・


あたし・主婦の頭の中


そ、それが原因?

首、頭、口まで使って、スマートフォンと格闘している

変なおばさん・・・そんな目で見られてたのか?

は、はずかしーーー!



追記:

あの日から、指と顔の連動経路を絶つトレーニングを始めた私。

トレーニングの甲斐あって、

首振りはなんとかしないで済むようになりました(多分)。

でも、まだ画面を拡大する時、

口が鯉のようにパクパクしてしまう女の古。

スマートフォンをナウく使いこなせるようになる日は、

まだまだ遠い?あぁ・・・。




あたし・主婦の頭の中

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でも、スマートフォンを使い始めて、1ヶ月が過ぎ・・・かなりメールも速く打てるようになりました。ナウい私の使いっぷりにBちゃんも影響を受けたのか?この間、家に遊びに行ったら、スマートフォンのカタログがテーブルの上に広げてありました。Bちゃんがナビしながら、待ち合わせの場所に登場する日も近い?