少し前のこと。

次女のママ友と話していた時、習い事の話題になった。


あたし・主婦の頭の中


英語、ピアノ・・・次々出てきた。

そうして、恐れていたことが!!


あたし・主婦の頭の中


言葉に詰まった。

はい・・・何を隠そう、

私は次女に習い事、なんにもさせていないのだ。


皆と別れた後、考えてみた。


あたし・主婦の頭の中


そう思っていた矢先・・・

ママ友と久々に飲みに行く機会があった。

その時、聞かれたのね。


あたし・主婦の頭の中


そうだ・・・

彼女たちは長女の幼稚園時代のママ友・・・


あたし・主婦の頭の中


あの頃の私を知ってる・・・


あたし・主婦の頭の中


そう、長女の習い事に明け暮れていた頃の私を

知っているママたちなのだ。


あたし・主婦の頭の中


何を隠そう・・・あの頃の私ってば・・・

すごい熱いママだったのよ。(信じられる?)



初めての子育て。私は必死だったのよ。

子供に良いと言われることはできる限りしてやりたい、

いいや、させるのだ! と息巻いていた。


あたし・主婦の頭の中


なになに?

小さい頃から右脳を鍛えると、

記憶をカメラのように瞬時に頭の中に

焼き付けることができるようになるって?


頭の中に、そんなカメラがあったらすごくいいじゃないか!

私の苦手な電話番号を覚えることだってお手の物だし、

いずれ漢字だって、英単語だって・・・

そのカメラでバシバシ瞬時に覚えられたら、勉強も苦じゃない?

うちの子も天才と呼ばれるようになるかもしれないわ!


そんな私を見て、(エッセイにも書いたけど)

その昔、教育ママで鬼母だった私の母は呆れていたっけ。


あたし・主婦の頭の中


まったく自分の鬼母ぶりを棚に上げて!


でもね・・・小さい頃、そんな鬼母だった母を

恨めしく思っていた私なのに・・・


あたし・主婦の頭の中


自分が母親になったら、話は別?

善は急げ!!

私はやる気で燃え上がる炎を背に幼児教室の門を叩いた。


あたし・主婦の頭の中


と言っても、娘はまだ0歳児だ。

言葉を喋れるわけではない。

でも、先生は娘に向かって尋ねるのだ。


あたし・主婦の頭の中


と、なると、母である私が娘に代わって、答えることになる。

そうね、腹話術師みたいに。

私の声はとっても低い。

だから、自分の中で最大級に可愛い声を出して・・・。


あたし・主婦の頭の中


こんな何も考えなくてもいい質問は問題ないわ。


でもね、ここは右脳教室。

右脳を鍛えるトレーニングもあるってわけなのよ。


あたし・主婦の頭の中


そう、これを答えるのも腹話術師である母の役目!!

私は必死だったわ。

桃、バナナ・・・なんて言葉で覚えちゃダメなのよね。

色と形で頭に焼き付けるのよ!

その絵を私の頭の中の壊れかけのカメラに瞬時に収め・・・


あたし・主婦の頭の中


そして、先生がサッとカードを変えて尋ねるわ。


あたし・主婦の頭の中


腹話術師は手を上げて・・・


あたし・主婦の頭の中


答えるわ・・・。


あたし・主婦の頭の中


すると、先生は最高の笑顔で誉めてくれるの。


あたし・主婦の頭の中


よく言わない? 誉めると子供は伸びるって。

でも、それって間違ってるわ!

誉められると、大人だって伸びるんだから!


あたし・主婦の頭の中


動体視力を鍛える(たぶん)訓練では・・・

先生がこんな道具を出して・・・


あたし・主婦の頭の中
↑一見小さな釣竿風 糸の先に丸い紙が貼ってある


そう言って、すごい速度でその釣竿風を振り回すの。


あたし・主婦の頭の中


再び腹話術師の出番だわよ!


あたし・主婦の頭の中


こんな時ね、私はいつも頭の中で、こんなイメージしてたわ。

バッターボックスに立つ野球選手よ。

神経を集中して・・・


あたし・主婦の頭の中


ピッチャー投げました。

おぉっ!! すごい変化球です!


あたし・主婦の頭の中


でも、選手は、あっ イチロー(つもり)は・・・


あたし・主婦の頭の中

       ↑似てないけどイチロー


するどい動体視力をもって・・・

高速でうねりながらこちらに向かってくる変化球を・・・

目の中でピタリと止める!

そうして・・・


あたし・主婦の頭の中


カキーーーン!! とヒットを放つ!


そうよ、目が回るほど、激しく動くこの絵だって・・・


あたし・主婦の頭の中


神経を集中して見れば・・・ほーらね!


あたし・主婦の頭の中


私の目にこう映る。


あたし・主婦の頭の中


そして、腹話術師は叫ぶわ。

「メガネ!」


あたし・主婦の頭の中


やりました! ハハロー、見事ツーベースヒットです!


あたし・主婦の頭の中


拍手喝采に酔いしれるの~


子供は誉めて育てましょうって?

だ・か・ら!

それは子供だけのことじゃ決してないって!


他にもフラッシュカードや俳句作り、論語の暗唱、

イメージトレーニング・・・


そして、読み聞かせが大事と言われれば・・・

毎週図書館に行って、家族分3人×10冊、

30冊本を借りて、寝る前に読み聞かせ・・・


あたし・主婦の頭の中


もっと! もっと!と、せがまれれば、

思わず♪ダンシングオールナイト~♪と

歌い出しそうな声になるまで読み続けた。


あたし・主婦の頭の中


そんな努力の甲斐あって、

もうすぐ3歳の誕生日を迎える時期に、


あたし・主婦の頭の中


長女は平仮名が読めるようになっていた。

そして、カタカナも幼稚園に入る前には読めるように。


あたし・主婦の頭の中


何も自慢しているわけでは決してなくて、

ただ時間をかけて、根気よく教えたから。

小さい子というのは、

「なに?」「なぜ?」「どうして?」という興味さえ持てば、

どんどん吸収していくものなのね。

そして、それがどんどん楽しくなってくる。


そうね、長女の時には、水泳に通いたい、絵が習いたい、英語・・・

せっせとその好奇心に応えてあげていたのに・・・。


この後、ママ友たちと話していくに連れ、

私はどんどん後ろめたい気持ちになっていったの・・・。

                    

                         長くなったので次回につづく



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ただ今、次女の習い事、見学活動中。(って始まったばかりですが)習い事をさせていないことが後ろめいたいというのではなくて、ママ友と話していたら、私の中で思うところがあって、どんどん次女に対して申し訳ない気持ちになっていってしまったのです。子育て、特に教育に対しては、その家庭、家庭で考え方っていろいろなのは当然だし、私だって、第一子と第二子でこんなに違う。だから、それがいいとか悪いとかではなくて、こんな家庭もあるのねくらいに流して頂けると、幸いです。