次女は、園バスの一番最後のバス停で降りる。

長い間、バスに揺られている次女は、睡魔に襲われるらしく・・・

いつも半分眠ったような状態で、バスからフラフラと降りてくる。

次女の誕生日の日も、例に漏れずそうだった。

帰ってくるなり、そのまま昼寝に突入。

スヤスヤ眠る次女の姿を見ていたらね・・・

私も次女の布団の横にもぐりこんだ。

どのくらい寝ちゃったのかしら・・・？

目を覚ますと・・・

横で寝ているはずの次女の姿がない。

いつもは起きると、必ず私を起こすはずなのに・・・。

先に起きて、遊んでいるのかしら？

リビングへ向かう階段を上っている時・・・

足元に何か黒いものが落ちていることに気がついたの。

拾い上げてみると・・・

それは、明らかに人間の髪の毛だった。

その時、ふっと頭の中によぎったのは・・・お菊人形。

ヒーーーッ！！

ま、まさかの怪奇現象？

でも、よく考えてみて・・・

いやだ、私ったら何も怖がることないじゃない。

でも・・・ってことは・・・この髪の毛って・・・？

階段を上りきった時だった。

私の目に映ったのは、ぽっちゃりとした小さな足と、

その周りに散らばる無数の髪の毛・・・。

徐々に視線を上に移動していくと・・・

ヒーーーー！！

そ、そこには！

お菊人形より恐ろしい人形・・・いや・・・

モダンな、モダンすぎるヘアースタイルをした次女が立っていた！

次女は悪びれることなくこう言った。

可愛い？　プリキュア？　とんでもないわ！

何なのよ、その髪型は！

よーく見ると、右側は・・・

しかし、左が大変なことになっていた。

恐らく、右手ではさみを持って、髪の毛を切っていたらしく・・・

左側は・・・

切ないくらい悲惨な状態になっていた。

今日は次女の誕生日だ。

誕生日くらい私も怒らずに、優しく接してあげたいと

思っていたけど・・・怒らずにはいられなかった。

どうするの！　その髪型！

それに、ケガをしなくてよかったけど、

髪を切るのは危ないじゃないの！

かなりきつく叱ったものの・・・次女は泣かなかった。

もうしないと約束はしたものの、

懲りずにこんなことを口走った。

どうやら、可愛く変身できた自分に満足しているといった感じ？

私は少し大人気なかったけど、キッパリとこう言った。

竜ちゃん！　その髪、全然プリキュアじゃないよ！

差し出された鏡に映った自分の頭を見て、

次女は一瞬固まった後・・・

大きな声で泣き始めた。

私が叱った時には、泣きもしなかったのに、

鏡に映った自分の姿を見て、大泣きし始めた次女。

自分のとんでもない髪型を見て、

泣いている次女を見ていたら・・・

何だか可哀相になってきて・・・

ママにも経験があるわ。

親に怒られるのがわかっていようが、

どうしてもやってみたいという衝動が抑えられないってこと。

親に怒られることへの恐怖心より、

自分の好奇心の方が勝ってしまい、走り出してしまうってこと・・・。

でも、そのほとんどが悲惨な結果をもたらすってことは

経験しないとわからないものなのよね・・・。

そうね、竜ちゃん、わかったね？

もう自分で髪は切るのはやめようね！

プリキュアにはなれなかったけど、かわいいよ。

泣かなくて大丈夫だよ。

そう慰めてみたものの、やっぱりその髪型はモダンすぎた。

次女の髪型を見た長女も・・・

夜、会社から帰ってきた夫も・・・

夫はこんなことまで言ったくらい。

そう言われ、何とか前髪だけは揃えてみたけど・・・

さらにモードに拍車がかかった・・・。

４歳の夏、

次女はこの髪型でたくさんの思い出をアルバムに残すことでしょう。

こんなに切ってました・・・涙

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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。あのパジャマの柄、ストロベリーショートケークといって人気のキャラなんですね？　ラブリーで可愛いですよね。ちなみに、Ｈ＆Ｍで買ってプレゼントしてくれたそうです。余りにもヘビロテで気に入っているので、もう1枚買おうかなと考え中。

また、前回の記事で、とんでもないことをしでかしたと書いたところ、「髪を切ったんじゃないですが？　うちの子もやりました」というコメントをいくつか頂き・・・。はさみ、2歳くらいから使い始めて、今はかなり上手に使いこなせるようになった分、いろんなものをチョキチョキ切りたがる次女。この間は、買ったばかりの洋服のタグを自分で切ると言い張って、案の定、洋服のところも巻き込んで切っていた！　何でも自分で！　と主張するんだけど、実力がそれに伴わずってことがたくさん起こる4歳。難しいお年頃です。

では、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。