スリッパって、履きますか?
皆さん、家でスリッパって、履いてますか?
えぇ・・・スリッパというより、こちらですの。
なーんて、冗談です。こんなものは履いてません。
(履けませんが正しい?)
こちらです。
すいません、以前は履いてました。
しかし、いつしか履かなくなってしまいました・・・。
熱しやすく冷めやすい・・・?
私が履いているのは、普通のスリッパです。
冬場はモコモコ、夏場はサンダルタイプのものです。
私の場合、なぜ履いているかというと・・・
家を歩行中・・・
突然の激痛に襲われ、見ると・・・なにこれ?
そうなんです。わが家には危険(ホコリも)が一杯。
足を保護するために、スリッパは欠かせません。
しかし、世の中には私とはまったく逆の目的で
スリッパを履いている人もいるのです。
お掃除大好きな姑です。
いつも家の床はピカピカ!!
ホコリ1つ落ちていません。
姑には数々の家をキレイに保つための武勇伝がありますが、
その中で私が聞いて一番驚いた話。
高校生の頃、夫は庭で犬を飼っていました。
夫の犬だったので、散歩に連れて行くのも夫の役目。
さて、散歩の時間です。
おや? 夫は玄関で何をしているのでしょう?
これわかった人・・・いませんね?
あのですね、家の中に犬の毛が入ったらいけないからと、
夫は母親に『散歩用トレーナー』の着用を義務付けられてました。
散歩が終わると、玄関の前でトレーナーについた毛を払い、
そうして、玄関で散歩用トレーナーを脱ぎ、
普段の服に着替えないと、家に上がってきてはいけません。
「よくも、高校生の男子が従っていたね」
と私が嫌味半分感心したように言うと、
「だって、うるさいし、ブツブツ言われるもの面倒だから」
と言ってました。
そして、私が結婚後、初めて夫の実家を訪れた時です。
玄関で、姑が言いました。
いやだわ、お母さんったら・・・。
そんなたまにしか来ない私のスリッパを?
「私、スリッパなんかなくても大丈夫ですから、
お気遣いなく・・・」
と言った時に、夫が私の耳元でポソリと言った。
夫に聞いたところによると、姑は3日に1度、
ワックスをかけていると言うんです。
いくら何でも3日に1度は大袈裟じゃない? と思ったのですが・・・
それは私の考えであって、もしかしたら、
世の中には3日に1度ワックスをかけるという人も
存在するのかもしれません。
さて、結婚して、4年半後、娘が誕生しました。
そうして、その娘も1歳の誕生日前にヨチヨチ歩けるようになりました。
初孫の歩く姿を見て、目を細めて喜ぶ姑です。
そして、次に夫の実家を訪れた時のこと。
玄関で姑は言いました。
そう言って、娘に履かせてくれたのですが、
歩くだけでやっとの娘。
スリッパを履いて歩くなんてできっこありませんでした。
夫は、姑に言いました。
娘は、裸足でペタペタ、油の足跡をつけながら、
ワックスで磨きあがられた床を歩いてました。
そして、次に夫の実家を訪れた時のことです!
「ほーら、ここにゴムがついているから、脱げないわよ!
これなら大丈夫でしょう?」
と言って、差し出したのが、
この病院の待合室を思わせるようなスリッパでした。
恐るべしスリッパにこだわる、
いや、ワックスで光輝く床にこだわる姑!!
せっかく、ゴムがついていても、煩わしいらしく
結局、娘は癇癪を起こして、スリッパを放り投げてました・・・。
さて、このようにスリッパはマストの家もあれば・・・
世間一般的にいって、どうなんでしょうか?
家で皆さんは、スリッパを履いているのでしょうか?
というもの、わが家に遊びに来る人たちは、
一応玄関で足保護用にスリッパをお出しするのですが・・・
彼らが帰った後、98%近い確立で、
リビングにスリッパだけ置き去りにして帰られます。
↓週末遊びにきた友人夫婦の忘れもの・・・リビング窓辺付近
↓ふらりと立ち寄った近所のママ・・・ソファー足元
うちは夫の実家のようにワックスでピカピカでもないし、
むしろ置き去りにされたスリッパを見て、
寛いでくれたのねと良いようにとっているのですが、
皆さん、何の違和感もなく、帰られることを考えれば、
普段、家でスリッパって履いているのか、いないのか・・・
どうなんだろうとちょっと知りたくなったりしたのです。
そうだ、それとは逆にこんなこともありました。
以前住んでいた台湾のマンションは
玄関上がったら、全面絨毯が敷いてあったので、
スリッパの必要性がなかったんだけど・・・。
ある時、父が会社の人を大勢連れてきた時。
皆さんが帰られた後に、出してもいないスリッパが1つ、
玄関に置いてありました。
あの・・・誰ですか?
トイレのスリッパ、そのまま履いてきちゃった人は!
この方は、きっと家でも、
いつもスリッパを履いている人だったのでしょうか・・・?
追記:
スリッパって、皆さん、履いているのかな? という疑問から
記事に書いてみたのですが、スリッパといったら、
私の中では姑の顔が真っ先に浮かびます。
でも、そんなキレイ好きな姑は、癌で8年前にこの世を去りました。
7月24日、長女の4歳の誕生日の4日前のことです。
もうすぐ長女も12歳になります。
今度出すエッセイに『姑とのバトル、そして・・・』というタイトルで
エッセイを書きました。
そんな完璧主義の姑だったので、
ずぼらな私とやり合わないわけがありませんでした。
そんなある日、すごい大バトルになって・・・
でも、大バトルの後の「そして・・・・・・」の部分に
姑に対するたくさんの想いが詰まってます。
エッセイは、ちょうど姑の命日の近くに発売される予定です。
姑に捧げる意味で書きました。
上の絵は、エッセイ本の中、タイトル扉です。
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