私がケチったばかりに、ホテルに着いた頃には、

すでに8時近くになっていた。

私たちはすぐにチェックインを済ませると、部屋に荷物を放りみ、

急いで夕飯を食べに街に飛び出した。


今回、私たちが泊まったホテルは、

南京東路と中山北路がぶつかるあたり。

日本で言えば、銀座みたいなところだ。


周りにはルイ・ヴィトンやGUCCIなどのブランド店が並び、

デパートやホテルが集まっているところだ。

今は別の場所に、東京でいうところの青山みたいな

おしゃれな街ができたけど、

私たちがいた30年前は、一番ナウい街だった。

そこに私たちは住んでいた。


*全然関係ない写真ですが、字が続くので強引に入れてみました


空港にあったパネル。観光親善大使の・・・飛輪海?

誰かも知らず(本当に飛輪海でいいの?)、

とりあえず、イケメンズがいたら、写真を撮ってみました!

でもね~等身大パネルにしてくれたら、パネルってばれないのにィ!

えっ? それでもバレバレ?


あたし・主婦の頭の中

今回、台湾に行こうとなった時、

昔住んでいたマンションから近いホテルにしようと

姉と決めてこのホテルを選んだのだ。


私たちが住んでいたマンションは、

リージェントホテルとホテルロイヤル(日航)のすぐそば。

どれだけ近いかというと・・・。


あれは・・・93年の夏だった。

まだ台湾に住んでいてた母が、

日本にいる私のところに興奮して電話をしてきたのだ。


あたし・主婦の頭の中


あのね! 

この間、すごくマンションの周りが騒がしかったのよ!

でね、何かと思って覗いたら・・・


あたし・主婦の頭の中


たくさんの若い女の子たちが、リージェントホテルを見上げて、

キャーキャー手を振っていたのよ。


あたし・主婦の頭の中


誰か泊まっているのかしら・・・?

と思って、ホテルの方を見たら・・・


あたし・主婦の頭の中


窓に人影があってね・・・


あたし・主婦の頭の中


あれは・・・? と目を凝らして見たら!!


あたし・主婦の頭の中


ま、ま、ま・・・・!!


あたし・主婦の頭の中


ま、ま、まさかのマ、マ・・・


あたし・主婦の頭の中


マイケル・ジャクソンだったのよ!!

そうなの、少し前からホテルはマイケル一色。

大歓迎ムードだったんだけどね!!

まさか本人を見られるなんて!


あたし・主婦の頭の中


そうよ、ほら、花火が見える部屋とか、

美しい夜景が一望できるマンションとか・・・

そんなものはよくあるけど・・・


あたし・主婦の頭の中


母は超得意だった。

そして、さらに興奮してこう言ったのだ。


でね、私もマイケルに向かって手を振ったの!


あたし・主婦の頭の中


必死になって手を振ったらね・・・

そしたら・・・


あたし・主婦の頭の中


も~マイケルったら・・・ふふふ・・・


あたし・主婦の頭の中
↑今、花男再放送見てるのバレバレ?


得意になって話す母だったが・・・。

やっぱり、マイケルが手を振ってくれたなんて話は

信じがたい。

そうして、後日、それは本当にありえないことであることがわかった。


恐らくマイケルが泊まったと思われるスイートの窓は

うちのマンションから見えるところではない・・・


そうなると、ここで疑問が。

では、母は一体誰に向かって手を振っていたのか?

恐らく・・・


あたし・主婦の頭の中


別室に泊まったお客さん?


あたし・主婦の頭の中


それとも従業員? そのどちらかだろう・・・。


話が脱線してしまったけど、

私たちは夕飯を食べに行く前に、

そんな思い出の詰まったマンションに立ち寄ってみた。


私は約30年振りに当時住んでいたマンションを

下から眺めた。

私たちの住んでいた部屋の窓からはうっすらと灯が漏れている。


あたし・主婦の頭の中


今はどんな人が住んでいるんだろう?

そんなことを思いながら、感慨深く眺めている私に

長女が言った。


あたし・主婦の頭の中


メンテナンスがされていないのか、

それとも、、昔の建物で老朽化が激しいのか、

長女の言うとおり、

すっかりボロボロになっていたマンション。

当時の姿とはほど遠い・・・。


それでもね、こうやって見上げていると、

姉と私の目には、鮮明に浮かんでくるのだ。


あたし・主婦の頭の中


あの部屋の扉の向こうで、

私たちが暮らしていた頃の姿がね、

これでもか、これでもかって溢れてくるの・・・。


あたし・主婦の頭の中

                        ~ 完 ~

と言って、さらにつづく・・・


あたし・主婦の頭の中


次女の声で現実に戻された。

ごめん! ごめん!

私たちは歩いてすぐの小籠包のお店に向かった。


あたし・主婦の頭の中


間違えて頼んだ小籠湯包↓どうも汁につけて食べるらしい?
あたし・主婦の頭の中 ↑空心菜の炒め物                 ↑酸辣湯

       これ↓改めて頼んだ普通の小籠包
あたし・主婦の頭の中

              ↓イカ団子
あたし・主婦の頭の中

               ↓チャーハン
あたし・主婦の頭の中

姉は「今日は子守で疲れたわ! 1本付けさせてもらうわ!」と

ビール、子供たちはジュースも飲んだけど、

お会計は3000円しなかったと思う。(たぶん)


満腹のお腹を抱えながら、出店やデパートを見ながら・・・

その日は、ホテルへと引き上げて行った。


そうだ、私たちが泊まったホテルは

リージェントだったのか、それともホテルロイヤルだったのかって?

お答えするわ。

「ホテルロイヤル」と言いたいところだけど、ホテルロイヤル・イン。

『イン』とつけば、そうです、

ホテルロイヤルのビジネス版です。



↑この絵をクリックお願いします。ランキングに加算されます。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。ビンロウ、わかりづらかったですか? コメントに書いてくださった方もいましたが、噛んでいるとタバコの同じような作用があるため、大人の嗜好品といった感じなのでしょうね?  

さて、いよいよ明日は次女の入園式です。桜の花はまだ頑張ってくれている感じですね? 天気に恵まれるといいです。2人目だけど、8歳も歳が離れているので、少し孫のような感覚。バッグにはタオルハンカチ入れておきます。あっ、、もちろん夫の分も・・・。

では、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。