2009年12月某日。

私はドアの前で決心した!


あたし・主婦の頭の中


そうだ! 


あたし・主婦の頭の中


年末の大掃除も終盤を迎え・・・

今日こそは、ずっと避けてきた納戸の大掃除に

取り掛かろうと決めたのだ!


意を決して納戸のドアを明けた!!


その途端、目に飛ぶこんできたのは・・・


あたし・主婦の頭の中


無造作に押し込められた品々・・・。


あたし・主婦の頭の中


そこには、とりあえず読まなくなったからと

放り込まれた雑誌や邪魔になったおもちゃ・・・

オイルショックを思わせるような買いだめした物の数々・・・が

これでもか! というくらい押し込められていた。


途方に暮れた・・・。


あたし・主婦の頭の中


やっぱり今年も見なかったことに・・・。


しかし、私は決心したんだ!

今年こそは、ここを収納という名に相応しい納戸に

生まれ変わらせようって!


私は気持ちを新たに、再びドアを開いたわ。

それからは、ただがむしゃらに働いた。


あたし・主婦の頭の中


ある程度片付いたところで、私の目に飛び込んできたもの。

本に挟まれ、黒いプラッチックのケースが

本棚の中に収められていたのを見つけたの。


あたし・主婦の頭の中


なんだか・・・見覚えのあるこのケース。

でも・・・何が入っていたんだっけと手に取って、

開けてみて唖然!!


あたし・主婦の頭の中


一体、私はそのケースの中に何を見たのか?

                    つづく・・・


なんて意地悪はしないわ。


そうよ。中を見て思い出したわ!

新婚時代、夫が実家から持ってきた荷物の中に

このケースはあったのよ。



あたし・主婦の頭の中


そう尋ねた新妻の私に、

今より数倍輝いて見えた夫は言ったわ。


あたし・主婦の頭の中


私が送った手紙?


あたし・主婦の頭の中


やめてよ! そんなもの何で持ってきたのよ!


あたし・主婦の頭の中


軽いバトルが繰り広げられたわ。

すったもんだの末、私は観念した。

今だったら血みどろの大バトルになるだろうけど、

私は可愛い?新妻だったんだもん!


あたし・主婦の頭の中
↑計算し尽くされた自分が可愛く見えるポーズ。

  私にもこんな時代があったのよ


ちょっとーーー!!

新妻だった私、聞いてる?

どうして、あの時、捨てさせなかったのよ!!



あたし・主婦の頭の中


大掃除もそっちのけ、

私はその手紙を手にとってみたわ・・・。

一体、何が書かれているというの?


普段、人からもらった手紙を読み返すことはあっても、

自分が出した手紙を読み返すってほとんどない経験よね?


経験者として教えてあげるわ。

ホント地獄よ!!



あたし・主婦の頭の中


客室乗務員の新人研修先からのエアメールが

わんさか! 出てきたわ。


そうよ、私が客室乗務員になったのは、

夫と付き合い出してまだ半年くらいの頃・・・。

熱々フレッシュカップルだった私たちは、

研修で1ヶ月会えないことが、まるで1年のように感じたっけ・・・。


あたし・主婦の頭の中


今みたいにインターネットもeメールもできない時代。

私は研修先から、毎日のように彼(現・夫)に手紙を書いたの。


あたし・主婦の頭の中

えっ? カータン、作らなくてもいいからって?

いくらんでも22歳の恋する乙女がこんなこと書くわけないって?

作っていないって!! ほら!!



あたし・主婦の頭の中


そうか・・・

これは研修が始まって1週間経った時に出した手紙ね。


じゃ・・・こっちの手紙は・・・?

あたし・主婦の頭の中


ちょっとーーーー!

22歳だった私、聞いてる?

どうして、こんなストレートに

相手への想いを書いてしまったの?

20年後、命取りになるわよ!!


そして、当時から下手な漫画もちゃっかり描いている。



B・Jマンガ漫画大賞受賞作品

(B・Jってビジネスジャンプのこと?)


『モトちゃんからのTELを待つカータン物語』

(なるタイトルが付いている・・・汗)


私たちの泊まっているホテルの窓からは

大きな時計が見える。

それを我々は『Big Ben』と呼んでいる。


あたし・主婦の頭の中
*カータンだから、頭にお皿がのっているようです。

 なぜか胸を強調している・・・


あたし・主婦の頭の中

*どうやら、11:00に電話が掛かってくる約束なのか?


あたし・主婦の頭の中

あたし・主婦の頭の中

あたし・主婦の頭の中

あたし・主婦の頭の中

あたし・主婦の頭の中


あたし・主婦の頭の中


あたし・主婦の頭の中


なんという下手なマンガ!

そして、なんという大胆な好き好きアピール!!

「あなたからの電話を私、こんなに楽しみに待っているのよ」

と素直過ぎるほど伝えてしまっているではないの!!


始めは冷や汗もので読んでいた手紙だったけど、

そのうち、笑っちゃったわ!

「いかんよ! 女というもの、

こんなにストレートに感情出しちゃ!」

20年前の自分にそうツッコミを入れながらも大笑いよ!


あたし・主婦の頭の中


そうして、私思ったのよ。


あたし・主婦の頭の中


恥ずかしいけど、何だかいいわ。

もしあの当時、今みたいにメールがあったら・・・

遠く離れている寂しさもそう感じなかったかもしれないわ。


でも、メールがあったとしたら、

こんな思い出も残ってはいなかったはず・・・。


そうね、その昔、筆マメと言われた私だけど、

この頃じゃ、すっかり手紙も書かなくなったわ。

遠くの友達にも、すぐ済ませられるメールの方が

便利だからという理由で・・・。


そうだ!

今年はもっともっと手紙を書こう!



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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。そして、東京カワイイ☆TVも観てくださり、どうもありがとうございます。皆さんからのコメントを読んだ夫が、浮かれあがっております。この連休中、家にいる時は、いつ見ても、パソコンの前に座って、頬を赤らめ、鼻の穴を膨らませながら、頂いたコメントを読んでいる。嬉しくてたまらない様子。この分じゃプリントアウトして、お財布に入れ持ち歩きそうな勢いです。

では、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。