最近、読んですごく面白かった本がこれ!


いつだってボナペティ!-料理家ジュリア・チャイルド自伝/アレックス・プルドーム


¥2,415

Amazon.co.jp


そう、今上映中の映画
「ジュリー&ジュリア」
の中の登場人物、ジュリア・チャイルドの自伝です。

アメリカ人で普通の主婦・ジュリアが、
旦那さんの転勤でフランスに渡る。

そこで、彼女はフランスとフランス料理に魅了される。
彼女の料理への情熱は衰えを知らず、
ついにはあの「ル・コンドン・ブルー」の門を自ら叩くまでに!

「アメリカ人になんか料理できっこない!」
という偏見の中、「ル・コンドン・ブルー」で、
本格的に料理を学ぶことになるんだけど、
その時の彼女の年齢は37歳。

世間一般的に言えば、
何かを始めるにはとても遅い年齢だった。

でも、彼女のとてつもない料理への好奇心と、
大らかで前向きな性格によって、
49歳で、料理本を出版。
50歳で、テレビの料理番組のパーソナリティーに抜擢され、
ついには、
54歳で『タイム』の表紙まで飾ってしまうという!
まさに主婦のサクセスストーリー

かなり厚い本なのだけど、
あっという間に読めるのは、
彼女のユーモラスな振る舞いや行動が
この本では見事に描写されているところ。
これは翻訳家さんの力もあるのかもしれないけど。

ジュリアのかなりアバウトな性格、
でも、ちょこまかせわしなく、
185センチの大きなジュリアが動いている姿が
頭の中に鮮明に浮かんできて、
まるで映画を見ているみたにストーリーに引き込まれたわ。

ちなみに下に貼り付けたのが、
ジュリアの料理番組
『ザ・フレンチ・シェフ』のオムレツ編。

かなり長いんだけど、さわりだけでも見るだけで、
彼女のアバウトで大雑把な性格がよーく出ている。
シェフ=優雅なフライパンさばきと思ってはいけない!



そして、旦那さん・ポールとの仲の良さも読んでいて
すごく心地よかった。
幸せをおすそ分けしてもらった気分になる
すごくステキなご夫婦なのだ。

ジュリアはホント、ひと言で言うと、
『お茶目なおばちゃん』。

時には愚痴を言うことはあっても、
どんなこともクヨクヨせず、前向きに考えられる
少女のようなジュリア、
そんな彼女の可愛さが、ホントに魅力的。

多くの人から愛され、国民的スターになったのも
とてもわかる気がした。

この本を読んで感じたことは、
フツウの主婦だって、ささいなことがキッカケで
その先の人生がどう変わっていくかわからないこと。

でも、それには
人に負けないほどの好奇心と
「好きで好きでたまらない」という情熱、
そして、それを楽しんでこそ、
達成されるものなんだろうなってこと。

体の底から、元気と勇気がもらえた1冊でした!


↑この絵をクリックお願いします。ランキングに加算されます。