前回の記事にちらりと書いた野菜ソムリエの講座に

アイドル小林さんと、先日の金、土、日曜日に参加しました。

久々に脳みそを使ったら、疲れに疲れ、毎日10時には就寝。

疲れた私の脳は甘いものをとても欲しがり、

私が3日間で食べたドーナツの数、実に7つ。



あたし・主婦の頭の中


でもって、昨日、今日もドーナツをさらに5つ食べ、

やっとブログ復活となりました・・・。



さて、数年前のことだ。

姉が市の生涯学習制度を利用し、地元の大学で学生に混じり

聴講生として、1年間学ぶことになった。

久しぶりの勉強はどうかと訪ねたところ・・・


あたし・主婦の頭の中


本当に教授の話は、どれもすごくためになるし、

面白いんだよね~毎回へぇ~ほぉ~と思うことばかりだよ。

でもね、周りの学生はというと、まぁ中には熱心な学生もいるけど、

皆あんまり熱心じゃないわけ・・・

すごく勿体無いと思うんだけど、ただ受けているって感じなの。


あたし・主婦の頭の中


でもさ、振り返ってみると、自分だって学生の時は

そんな学生だったなって・・・。


学生の時はさ、学校に行って、

休講の貼紙見つけると大喜びしていたけど、

この間、大学に行ったら、休講だったのよ! 

それ知って、「もー! 教授休まないでよ! 」と

怒っている自分がいて、あまりの変わりように自分でも驚いたわ。


学生の時って、学ぶっていうより、

なんかただやり過ごしているって感じ?

誰かに何かを学ぶっていうことが当たり前のことになってて、

そのありがた味とかも感じてなかったし。

それがね、今は自分でお金払って、貴重な時間使って通っているんだから、少しでも逃してなるのもか! と思うのよね・・・。


そんな話を姉から聞きながら、自分の学生時代を振り返ってみる。

講義中・・・教授の話より気になったのは・・・


あたし・主婦の頭の中


視線の先は自分の髪の毛。気になるのは枝毛の状態・・・。

そして、昼食後の講義はと言えば、決まってやってくる恐ろしい睡魔。


あたし・主婦の頭の中


いかんいかんと思いながら・・・

ここは、下を向いて・・・真剣に考えてます演技をして、

目を閉じる・・・


あたし・主婦の頭の中



すると、不思議なことが起こるの。

気がつけば私、バイクで山道を駆け上がっているじゃない!!


あたし・主婦の頭の中


いつからモトクロスなんて始めたんだっけ?

と思いながらもブルンブルン飛ばしていると・・・

突然目の前に現れる絶壁!!


あたし・主婦の頭の中


心臓に冷気を送り込まれたような感じで、驚いて目を覚ます。


あたし・主婦の頭の中


思えば私の学生時代も、こんなことの繰り返しだったわ・・・。


あれから、20年が経った。42歳になった私は、思い立った。

何か自分の興味のあることを学びたいと。

野菜ソムリエなんて面白そうだと。


でも、20年前の私のように気軽に「思い立ったらすぐ!」というわけにはいかなかった。まずは、自由になる時間とお金の問題があった。

夜寝るときは、「やっぱり申し込もう!」と思うものの、

朝起きると、「やっぱり今はまだ無理」そんなことの繰り返しだった。


でも、ある晩、私は決心した。

「今やらなかったら、一体次いつ、やれるというんだ?」

夜の感情に任せて、パソコンからエイヤーという気分で申し込んだ。


そして、私にとっては清水の舞台から飛び降りるくらいの受講料を払い、それから、親や姉、夫に子供たちの面倒を頼んで・・・今回の短期集中講座に臨んだのだ。

だから、この講座は20年前の私とは始めから意気込みが違った。


あたし・主婦の頭の中


もはや枝毛だって全然気にならない集中力があった。

お金と時間を無駄にはできないという42歳の心意気があった。


野菜ソムリエには、

ジュニア、マイスター、シニアという位置づけがあるのだけど、

まずジュニアが学ばなければいけないことはというと、

野菜、果物の魅力や感動を知り、自ら楽しむことができること。

そのためには、

●野菜と果物を十分に理解すること

 (野菜・果物とのコミュニケーション)

●発見し感動することを身につけること

●発見し、感動したことを自分の言葉で表現すること

私たちは、この三日間の講座で

ベジフルコミュニケーション、ベジフル入門、

ベジフルサイエンス、ベジフルクッカリーについて学んでいった。


ベジフル入門での授業でのことだ。

N先生が聞いた。


一体、キュウリの食べごろってどのくらいなんでしょう?


あたし・主婦の頭の中


要するに、

キュウリが食べて欲しいなと思っている時期って

いつ頃だと思いますか?


う・・・ん、やっぱり噛んだら、シャキーンと音が響くくらいの・・・

うん、店頭に並んでいるあのくらいの感じじゃないの?


あたし・主婦の頭の中


でも、それが違うのだとしたら・・・

モロきゅうのように、もっと短い方が栄養も旨みも詰まっていて、

本当は美味しいのかしら?


あたし・主婦の頭の中

↑ベタな比較対象?


なんて考えていると、先生が言った。


皆さんが食べているキュウリは葉っぱと同じ色をしてませんか?

その時期、キュウリはまだ食べて欲しくないと

葉っぱと同じ色をして隠れているんです。


あたし・主婦の頭の中


キュウリが食べて欲しいと思ったら、

目立つように黄色くなります。

それはキュウリが見つけて~と言っていることなんですよ!


あたし・主婦の頭の中


元々、黄色い瓜と書いて、黄瓜と呼ばれていたんですから。

黄色くなってその存在をアピールするんです。

「ほら、食べて~!!」って。

誰にって? そう・・・鳥にです。


あたし・主婦の頭の中


キュウリは鳥に食べて欲しいんです。

そして・・・


あたし・主婦の頭の中


運んで欲しいんです。自分の種を・・・。


あたし・主婦の頭の中

→運(間違えました)


そんな話を聞いたら・・・

なぜかキュウリと鳥の素晴らしい友情?物語に感動して、

涙がこぼれてきちゃったじゃない・・・。


あたし・主婦の頭の中


先生は続けた。


あたし・主婦の頭の中



一説には、かっぱ巻きの長さに合わせたと言われています。


あたし・主婦の頭の中


へぇ~!!


このようにして、野菜本来が食べて欲しくない時期が

人間にとっては野菜の食べ頃なんてことがあるんですよ。

面白いでしょ? ゴーヤだってそうです。


あたし・主婦の頭の中


「オレンジになる!」

私は知っていた。以前、ゴーヤをちょっと放置していたら、

ある朝、緑だったゴーヤが、恐ろしいくらい眩しげなオレンジ色に

なっていたのを経験から知っていた。


あたし・主婦の頭の中


切ってみて驚いた。

オレンジでぶよぶよになったゴーヤの中から

毒々しいくらい真っ赤な種がびっしり!!


あたし・主婦の頭の中


あまりの原色自己主張ぶりに気味悪さを感じ・・・


あたし・主婦の頭の中


即行、ゴミ箱に捨てたのだ。

でも、先生は言った。

「ゴーヤも、本当はオレンジになった時に食べて欲しいんですよ。

その頃になると苦味も消えて、ルビー色になった種は、

舐めると甘く、鳥たちに食べてもらいやすいようになっているんです」


いやだ・・・涙が止まらなくなっちゃったじゃない。

私がゴミ箱に捨てたゴーヤ・・・

あなたにとっての食べ頃とは知らずに捨てた私を許しておくれ・・・



あたし・主婦の頭の中


その授業を通して、

今まで何気に見て、食べていた野菜や果物が先生の口を使って、

私にいろんなことを伝えてくれているように感じたのだ。


その日の帰り、私はアイドル小林に言った。


あたし・主婦の頭の中


きっと小林さんはこう言うだろう。


あたし・主婦の頭の中


いつも、私が些細なことで涙を流すその横で、

いつだって冷静に「また泣いているんですか?」と

理解不可能と言った様子の小林さんだもん・・・。

でも、その日の小林さんはいつもと違った。


あたし・主婦の頭の中


えっ? 小林さんもそう思ったの?

野菜や果物とコミュニケーションってこーゆーこと?

コミュニケーションどころか、

私たちすっかり野菜そのものの気持ちになっていたよね? 


あたし・主婦の頭の中


さて、ここで問題です。

小林さんと私、

単純にいって男性に襲われる危険性が高いのは小林さんですが!!

私たちがキュウリだとしたら、

鳥に襲われる可能性が高いのはどちらでしょう?


答え:熟れ熟れの私の方よ! (自慢してどうする?) 


その後の講座もすべてが目からウロコの話ばかり。


あたし・主婦の頭の中


久々の授業は、本当に楽しかった。

誰かに何かを教えてもらうことがこんなに楽しいことだと

どうして学生の時に気がつかなかったんだろう。

いや、学ぶことから遠ざかっていた今だからこそ、

新鮮でありがたく感じるのかもしれないわ。


今、私は6月の半ばにあるジュニアマイスターの試験勉強も兼ね、

教えてもらった美味しい野菜の見分け方や栄養性やウンチクを

得意げになって家族の前で披露している。

家族が「へぇ~ほぉ~」と驚けば、自ずと鼻の穴がミリ単位で

どんどんどんどん膨らんでいく。


そして、私の夢もまた膨らんでいくのである。

まだジュニアマイスターさえ取っていない私だけど、

もっともっと勉強して、いつか学んだこの知識を家族以外の人にも

面白おかしく興味深く話せるようになったらいいな・・・と。

鼻の穴に負けないくらいどんどんどんどんと膨らんでいくのである。



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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうごございました。オリジナルエコバッグですが、あれは販売じゃなくて、来店されたお客様先着何名様プレゼントという企画だったようです。5月に入ったある日、イトーヨーカドーさんの広告で「セブンプレミアム2周年記念オリジナルエコバッグプレゼント」というお知らせを見つけました。

そこには、恐らく88%のお客様が躊躇うことなく手にするころができる、シンプルなエコバッグが載っていて、私は「セブンさん、この選択は正しかったです」と深く頷いたのでありました。

では、今日も長い長い記事に最後までお付き合いくださり、どうもありがとうございました。ソムリエの方は、6月の試験時に、自分で考えた野菜・果物を使ったレシピを8点提出なる課題もあります。自分のレシピさえ考えていないのに、お節介ババアの私はアイドル小林が心配です。大丈夫か? 小林さん?