フジテレビに行く~の巻④
フジテレビに行く~の巻③ からの続きです。
エレベーターで憧れのあの人とのアバンチュールを期待しつつも・・・
あっ間違えた、憧れの人との遭遇を期待しつつも、
夢叶わなかった私・・・。
まぁ人生ってそんなにうまく行かないものよね・・・。
収録スタジオのあるフロアーで小林さんとエレベーターを降りる。
しかし、まるで触角を抜かれた蟻のようにウロウロ・・・
いくら探しても指定されたスタジオが見つけられない。

ここは誰かに聞いた方が早そうだわ!
私は小林さんに言った!
受付でのあの視線・・・もうあんな思いはしたくないわ!

そう言ったにも関わらず、
小林さんは「被害妄想ですって!!」とキッパリと断言すると・・・

そう言って、すぐに近くにいた男性にスタジオの場所を
聞きに行ってしまったじゃない・・・。
小林さん、これでも私の被害妄想と言い切るのかしら?
ほら見てよ! この視線!
被害妄想なんかじゃないわよ! えぇ?!

そんな小林さんのお陰で、スタジオがわかった我々は、
そのスタジオのドアを開けた。
すると、入口にいたバイトの青年がこんなことを言うじゃない。

この青年は誰? どういう意味かしら?

すると彼は続けた。

どうやら、彼は私のファンだということらしい?
ファンなんて・・・いやだ~

さっきまでの「使えないマネージャー」ビームで
ささくれ立った私の乙女心がこの言葉ですっかり回復していくようよ・・・。
ところがである!!

その青年の視線の先には・・・
やっぱり! 青年! あんたもかい?

その視線の先にはアイドル小林??
まぁいいわ・・・。つかの間の夢をありがとよ・・・。
さて、この学生アルバイトと思っていた青年だが、
実は・・・

この番組の放送作家?
差し出された名刺には放送作家の肩書きと・・・
そして・・・

吉田にょろり?

ペンネームを考える時、もう少し人間らしい名前を
思いつかなかったのかしら・・・? 変わった人だわ・・・。
私も一応名刺を差し出した。

「カータンです!!」

カータン?

ペンネームを考える時、もう少し人間らしい名前を
思いつかなかったのだろうか・・・? 変わった人だな・・・。
そうなのだ。
人間というのもは、自分のことは平気で棚に上げ、
他人にはとかく厳しい生き物である。
おっといけない! 我々は人間ではなかった。沼の生き物?

にょろりさんが紹介してくれた。
「こちらがこの番組のプロデューサーのIさんです」

えっ?
Iプロデューサー、彫りの深い端正な顔立ちであるけれど、
服装が地味である。公務員と言っても通じる・・・。

私の中のテレビ局のプロデューサーと言ったら・・・

私がそう伝えると、Iプロデューサーは呆れた感じにこうおっしゃった。

「20年前にこの業界から消滅したよ! ハハハ・・・」
私の頭の中は昭和のまま時が止まってしまっているらしい・・・。
まぁわかってはいたけど・・・。
そして、番組の司会をしていらっしゃる塚越孝アナと
佐々木恭子アナとご対面だ!!

一気に緊張!!

緊張している私につかちゃんは言った。

つかちゃんが手にしている私の本・・・
その2冊の本には、つかちゃんの手によって
本当にこれでもか! というほどの付箋が付けられていた・・・。

付箋だからけの自分の本を見ていたらね・・・
なんだか私、ジーンとしてしまったの・・・。

佐々木アナには私から聞いた。
「今朝の特ダネからの生放送からお仕事されていて・・・
妊婦さんなのにお疲れじゃないですか?」

佐々木アナは優しい笑顔で
「体調も良いですし、気にしないでくださいね~」
とおっしゃって下さった。
その後、撮影が始まるまで、いろんな話をした。
さすがお2人とも喋りのプロである。
会話が盛り上がるように、次から次へと楽しい話題を投げかけて下さる。
そのお陰で、緊張していた私も、かなりリラックスでき、
「あら? 私、今面白かった?」的笑いも取れるようになっていた。

この調子でいつものように喋ればいいんだわ!!
そう思っていたところ、
「では、収録始めます!!」の声。
カメラが回り始めた。
つかちゃんと佐々木アナのオープニングトーク。
そしていよいよ!!
「さぁ、今日のゲストはカータンです!!」

その言葉を聞いた途端、私は思った。
何がいつも通りだ!
何がこの調子でいつものように喋ればいいんだわ!!だ!
泳げたいやきくんの曲が遠くから切なげに流れてきた。
♪やっぱり私は素人さ~
少し毒ある(けど)素人さ~
椅子から立ち上がったものの、硬直して動けなくなっている私に
つかちゃんが手招きしてくれた・・・。

さぁ・・・進まなきゃ! あの椅子に座るのね・・・。
3メートル程の距離が三千里にも感じる・・・。
体がスムーズに進まないわ・・・。

私は1歩1歩進んだ。
緊張すると鼻の穴が通常の2.5倍膨らむ体質。
きっと、この時は3.5倍強膨らんでいたことだろう・・・

小林さん、私、いつも通り面白く喋れるかな・・・?
小林さん、まつげ、これで大丈夫だったかな?
「さぁ! 今日はあたし・主婦の頭の中のカータンさんにお話を伺いたいと思います~!!」
いよいよ始まってしまった・・・。どうなる私?
フジテレビに行く~の巻⑤最終回へつづく
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前回の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。神輿担ぎというのですね? あぁ・・・潤君と固く腕を組み、小林さんを運びたかったわ! 残念! いよいよ、次回は最終章。ついに本番が始まります。
では、今日も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。


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