同じ歳の友人Kちゃんはテレビ局のプロデューサーだ。

何だかとってもカッコいいギョー界人である。

実際、Kちゃんは家事に育児に仕事、

何でもそつなくこなすシャキン! としたカッコいい人である。

そんなシャキン! なKちゃんがある日、モジモジしながらこう言った。


あたし・主婦の頭の中


「だから、カータンが嵐とか松潤とか騒いでいるの聞いていても、

ふ~んとしか思ってなかったわけ・・・でも・・・」

でも?


「私、恋に落ちたわ!」


そう、Kちゃんは41歳にして、

ジャニーズの某アイドルグループの○君にフォーリンラブ!!


あたし・主婦の頭の中


そう頬を染めるKちゃん、その姿はまるで女子高生のよう。


あたし・主婦の頭の中


質問です! この上の1コマの中にマッチの曲が

何曲含まれているでしょうか?

同世代の皆は100点目指してね!(答えは最後に)


ある日ね、恋する私に神様ったら、すごいプレゼントをくれたの!

局でエレベーターを待っていた時・・・


あたし・主婦の頭の中


そうよ、私は相変わらず待ち受け画面の○君を眺め・・・


あたし・主婦の頭の中


と思っていたところ、エレベーターのドアが開いたの。


あたし・主婦の頭の中


乗ろうと思って、ハッとしてGOOD!

        (あっ、これはとしちゃんね)


あたし・主婦の頭の中


目の錯覚か? 待ち受け画面の○君の姿がそこに!!

それも1人で!!


あたし・主婦の頭の中


その話を聞いて、生唾ごっくん! 大興奮する私!!


あたし・主婦の頭の中


「エレベーターは2人以外誰もいなかったけど、

ここは急接近したいじゃない?

悟られないように、○君のに近づき・・・」


あたし・主婦の頭の中


まずはちょっと匂いを嗅いで・・・じゃなかった

彼の香りを感じてみたりして・・・


あたし・主婦の頭の中


ど、どんな匂い! じゃなかった! 香りがしたというの!!!

で、で、その先どうしたの!!

血管切れそうなくらい興奮MAXの私にKちゃんは

あっさりとこう言った。


あたし・主婦の頭の中


えっ? 近くで匂い嗅いだだけ?


あたし・主婦の頭の中


すると、Kちゃんは言った。

「私たちの場合、むやみにタレントさんに話しかけたり、

握手とか求めたりはね、暗黙の決まりごとでご法度なのよ・・・

そーゆーことはしちゃいけない雰囲気があるのよ」


へぇ~話しかけちゃいけない雰囲気がね~

ならさ、いつもポケットにメッセージ書いた紙入れて

持ち歩いていればいいじゃない!


あたし・主婦の頭の中


そう提案したのに、Kちゃんはあっさりと却下。


あたし・主婦の頭の中


でもさ・・・素人考えだとさ、かなり勿体ないじゃない!

大ファンの人と同じエレベーターに!

それも2人きっりで乗れたのに!

話しかけることもできないなんて!!


あたし・主婦の頭の中
ワンガリ・マータイさんだって、わかってもらえる?

ちなみに我が家では「MOTTAINAIおばさん」と呼んでます。


そうよ・・・私だったら・・・

もしエレベーターのドアが開いたらそこに・・・

そこに・・・憧れの潤君がいたとしたら・・・


ガタンガタン~こうなったら妄想列車に乗るしかないわ!



あたし・主婦の頭の中


もし私がKちゃんと同じプロデューサーという立場で・・・

そして、エレベーターのドアが開いたら・・・そこに!!

憧れのこの人がたった1人で立っていたら!!


あたし・主婦の頭の中


気絶する! って、気絶したら勿体ないじゃない!

ここは、心臓バフンバフンだろうけど・・・そこは抑えて、

そうよ、職権乱用と言われようが、

私は瞬時に凄腕プロデューサーに変身するわ。


あたし・主婦の頭の中
*知ってる業界用語のみを並べてたのバレバレ・・・。


そう、石井ふく子大先生並のプロデューサーになりすますの!

そして、さも「あら?」って感じに潤君に気づいた振りして・・・


あたし・主婦の頭の中


そして、何の躊躇いもなく、大胆にこう言うわ。

昔から知っているという感じにね・・・


あたし・主婦の頭の中


そう、私は凄腕プロデューサーだもん・・・

上から目線でも許されるのね。


あたし・主婦の頭の中


そして、自分の気持ちをしっかり伝えて・・・

エレベーターを降りて行くの・・・。

あたし・主婦の頭の中


どう? Kちゃんも今度この作戦でやってみたらどうかしら?

いい考えだと思うんだけど・・・どう?


あたし・主婦の頭の中

Kちゃんのその表情が凄腕プロデューサーに徹する作戦は

NGだということを物語っていたわ・・・。やっぱりダメ?


その日はKちゃんと別れた後も、私の頭の中は、

「もしもエレベーターのドアが開いたらそこに潤君が・・・」

の妄想列車から降りることなんかできるはずもなく・・・

ガタンガタン~。


もしもエレベーターのドアが開いたらそこに・・・ふふふ

そうだわ! いきなり苦しがって倒れるなんてどうかしら?


あたし・主婦の頭の中


エレベーターという密室で同乗した女の古が

いきなりバタン! と倒れたら、誰だって放っておくはずがないわ!


あたし・主婦の頭の中


潤君を騙すのは良心が痛むけど、

でも、こんなチャンスは二度とないもの!

ほーらね・・・やっぱり潤君は介抱してくれたでしょ、ふふふ・・・


あたし・主婦の頭の中


お願い、潤君、しばらくはこのままでいさせてね。

でも、あまりにも反応がない私を心配して潤君が叫んだ。


「救急車を呼ばなきゃ! 救急車!」


やだ、救急車なんて呼ばれたら大事になるじゃない。

もう少しこうしていたいけど・・・

仕方がないわ、そろそろ目を開けた方がいいかもしれないわ・・・。

ほら、目を開ければ、そこには潤君のアップが・・・


あたし・主婦の頭の中
           ↑なぜか泣いているよ?


そう、潤君のこんな顔が・・・と、目を開けて!!


じゅ・・・潤君?


あたし・主婦の頭の中



Who are you?! 


あたし・主婦の頭の中


潤君・・・あなたったら・・・あたなったら・・・

ううん・・・おじさんを呼んでくれたのよね・・・?

決して私を見捨てたわけじゃないのよね・・・?

あ・・・ありがとう・・・潤君。


妄想列車、今回は終着駅を間違えました。

でも、もしもエレベーターのドアが開いたらそこに

あなたの大好きなあのスターが立っていたら・・・?

どうするよ!!!


私、しばらくこの妄想列車から降りられそうにありません・・・。

ガタンガタン~ガタンガタン~


質問の答え:マッチの曲全部で5曲

○ああ、グッと ○ためいきロ・カ・ビ・リー ○ケジメなさい

○青春(実はこれは知らなかった) ○愚か者



あたし・主婦の頭の中

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前回の2周年の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。すごく嬉しかったです。今日は久々の快晴です。洗濯物日和。我が家のコタツ、もはや昔遊んだ「手探りゲーム」状態。何が出るかな? 何が出るかな? ヒーー! 夫のパンツじゃんこれ!

(向こうも言ってるって?)

では、今日も最後まで読んでくださり、どうもありがとうございました。