初潮とチョコレート?
10歳、小学校4年生の長女、
彼女の今一番の関心事、というか悩み事はというと・・・。
先日、子供たちが寝た後、私がパソコンをしていると・・・
長女が起きてきて言った。
えっ? どうしたの? 何の用事?
私はパソコンのキーをカチャカチャしながら、長女に聞いた。
すると、長女は真剣な顔をしてこう言ったのだ。
えっ? 生理?
急いでパソコンから手を離して聞いた。
すると長女は、
まだ生理にはなっていないけど、
でも、生理になるのが怖いんだという。
生理になることに、かなりの恐怖を感じている長女。
私は考えた。
ここは母として生理は女としての成長の証なんだよ、
おめでたいことなんだよと教えてあげるべきだろう・・・
そう思っていたら、長女が聞いた。
ママの初潮?
あれは忘れもしない、そう日付さえ覚えているわ。
だってね、ママが初潮になった日。
それは4月11日、ママの13歳の誕生日の日だったんだから・・・。
その日は始業式だったのか・・・
学校から早く帰ったママは、ご飯を食べたら、
すぐに友達と遊びに行く約束をしていたの。
その前にトイレに行ったら・・・
パンツに何かついていた。
でも、それはママが聞いていた生理=血とは全然違う、
なんていうのか、ペコちゃんのペンシルチョコレートを
パンツにこすり付けた感じの汚れだったのね。
ママは思ったの。
わからなかったママは、おばあちゃん(母親)をトイレに呼んで
そして、パンツを見てもらったわけ・・・。
すると、あばあちゃんが言ったわ。
そして、おばあちゃんはこう言ったの。
って・・・。
これは生理じゃない?
ママはなんだかほっとして、
そしてね、友達が待つ公園に向かったのよ。
友達とママは、公園でかくれんぼをして遊んでいたの。
ママが鬼になって、大きな木の下で「もーいいよ」の
友達の声を待っている時だったわ・・・。
何か・・・何か感じた。
そうなの、パンツに何か漏れたっていうか・・・
違和感があったのよ。ママは友達に断ってね・・・。
そして、トイレに行って、パンツを下ろして見て
ハッとしたの!!
そう、そこにはチョコレートをこすりつけたんじゃない、
誰が見ても「血」とわかるものがついていたの。
ナプキンなんかなかった。
だから、ママはトイレットペーパーをグルグル束にして、
今思えば、トイレットペーパーだって、
もっと綺麗に折りたためばよかったんだけど、
焦りと知識の無さから、ごわごわに丸めたトイレットペーパーを股に挟んで・・・。
トイレから出ると、なかなか出て来なかったママを
心配した友達たちが外で待っていてね・・・
皆は「どうしたの?」とか「大丈夫?」とか聞いてくれたんだけど、
ママは「生理になった」とは友達に正直には言えなかったんだ・・・。
それどころか、嘘をついた。
皆がね、帰るママに手を振ってくれていた。
その時、ママは思ったの。
さっきまで皆と、何も変わらずその輪の中に私だっていたのにって。
だけど今は、手を振る皆とは違う世界に1人だけ行ってしまったんだなって・・・。何で私だけ生理になんかなってしまったのって・・・。
そんな話を娘にしていたら、思い出したの、あの時の気持ち。
初潮を迎えた時に、なんとも切ない気持ちっていうか・・・。
私は思った。
ここは母親としてじゃなく、同じ女として、でもって、
初潮を迎えたあのこの頃の私になって娘と話をしてみようって。
今なら思うよ。大人になって話すとね、皆大体同じ頃、
初潮を迎えていたりするんだよね。
だから、あの時、公園で一緒に遊んでいた友達の中にも、
もしかしたらママより先に初潮を迎えていた子がいたのかもしれないって。
だから、ぺーちゃんの友達の中にも、もしかしたらすでに初潮を
迎えている子だっているかもしれないよ。
でも、皆まだ周りの様子見で秘密にしておきたいんだよね。
そうだよね、そうだ。
でもさ・・・
まるで作戦会議のようにいろいろ考えた。
でも、テープをはがす時は、音がでるか? じゃ、咳払い?
一緒になって思い出しながら、考えてみる。
「起立、礼、着席の起立の時が結構危険だったりするわけよ。
いきなり立ったりする時ね、ジワーってくる場合があったりするから」
「体育の縄跳びの時も辛かったわ・・・」
子供の成長って個人差がある。
じわじわ・・・変化していくのが嫌だよね。
あの子だけ胸が膨らんできたとか、毛が生えているとか、
探りあいみたいなのが嫌だよね。
本当は、成長は喜ぶべきものだってわかっていても、
実際は恥ずかしいよね・・・特に今の年齢だと先に行く子供って。
でも、逆に遅い子は、遅い子なりに焦ったりするよね。
ママはさ、あの頃、思ったんだ。
皆ママみたいにさ、13歳の誕生日の朝を迎えたら生理になってて、
ついでに胸もバーン、毛も全部生え揃っていたらいいのにって。
そしたら、
「あっ13歳? じゃ生理もあるし、毛も生え揃っているわけね」で
楽なのにね。でも、実際はそうはいかないんだよね。
じゃあさ・・・じゃあさ・・・じゃあさ・・・
夜、娘と2人、いつか迎える初潮について考える。
自分はどうやってやり過ごしてきたんだろう?
遥か遠い記憶・・・思い出せない。
でもね、中学1年、身長もすでに162センチあって、体重だって50キロ以上あった私でさえ切なくて、恥ずかしくて嫌だったな・・・。
だから、今の娘の気持ちが、とてもよくわかるのだ。
そう、成長は喜ぶべきものだってわかっていても心のどこかで
どうかまだ生理来ないでくれ、って母親として思ったりしてしまうのだ。
コメント
コメント一覧 (3)
私は、4年生で生理がきたので、まだ学校で保健の授業でも教えてもらってなくて、お母さんに「痔になっちゃった」って言ったら、初潮でしたw
私の娘も私と同じで発育が早くて、4年生になる時には生理きてもいいようにショーツ準備して、娘にも「痔になっちゃった」と勘違いした体験談話しておきました。そしたら、4年生の春に早速初潮きちゃいました💧生理、大切ですが鬱陶しいですもん。可哀想ですが、しょうがないですね💦
母さんが仕事に出ていて、父さんしか家に居なくてね。だから父さんに言ったの。「私、生理きたみたい」って。そしたら「母さんに言いなさい」って。そりゃそうよね。困っちゃうわよね。
私はチャリンコ飛ばして母さんのお勤め先まで言いにいったの覚えてる。
今じゃ「ごめん生理中で」とか言えるのに、当時は同級生に知られるのも恥ずかしかったからぺーちゃんの気持ちよくわかるわ。
当時、同級生の間で「あのこ、もう生理きたのよ。マセガキね」なんていう意地悪もあったの。子供なりの嫌な時代。ちょっとしたストレスよね。
昔はブルマーの中に隠しポケットを母が縫ってくれてそこにナプキンを隠しもっていたわ。