今年の24時間テレビを見ていたとき・・・。

嵐の二宮さんが、地方を回って、

道行く人に声を掛けていたんです。

「こんにちは~」って。

そしてね、聞いていた。





するとね、若い子たちは大抵、こう答えるわけです。





それを見ながら思ったこと。

「いくつに見えます?」

私・・・いつからそんなこと口にできなくなったんだろう・・・と。


若い時はね、初対面で年齢を聞かれたら・・・

大抵はこう答えていた。





相手が「う・・・ん、25歳?」と自分の年齢より上に答えれば・・・





それはそれなりに大人っぽく見られたことに

喜んだりして・・・ね。


で、相手が「21歳?」とズバリ自分の歳を

言い当てたら・・・





それはそれなりに感動したりして・・・ね。


で、相手が「19歳?」と自分の年齢より若く答えたとしても・・・





なんて、わざとらしく怒ってみたり・・・。


要するに、上に見られようが下に見られようが

ズバリ当てられようが、そんなの大した問題じゃなく・・・。

自分がいくつに見えるか知ることに何だか

面白さを感じたのよね・・・。


でもさ、この年齢になると、





なんて、怖くてとても口にできない。


だって相手が「42歳?」と自分の年齢より1つでも多い歳を

答えたとしたら・・・





とっても不愉快な気分になるし・・・。


相手が「41歳?」とズバリ自分の歳を

言い当てても・・・





とムカついたりするだろうし・・・。


相手が気を使って「39歳?」と自分の年齢より

若く答えてくれたとしても・・・





贅沢とはわかりながら何だか複雑な悲しみがある。


「いくつに見えます?」と言えるのは、若者の証拠なのね。

でも・・・それに気がついたのは、

自分がそんなこと聞けない年齢になってからのこと。

若い時、そんなことに気付かなかった私は、

こんな大失敗をしたことがある。


姉がLAに留学していた時、

ホームスティ先に遊びに行った時のことだ。

姉が同じスティ先にいた留学生を紹介してくれた。





あら? あなたがアントニオね。





軽く挨拶を交わした。





アントニオは聞いてきたの。





私は若者お決まりのこのセリフ。





すると、アントニオは、しばらく考えて・・・





えーーー! すごい!






私、何も考えずにアントニオに聞いちゃったの。

「あなたはいくつ?」

すると、アントニオは・・・





えーーー! アントニオそれはとても難しい質問。





アントニオ・・・私にはわからない。

普通に考えれば、留学生だから若い・・・はず?

でも、アントニオ・・・あたなはとても大人っぽい。

留学生にしては、大人っぽ過ぎるんだけど・・・。

あぁ、もしかしたら、一度社会に出て、お金を貯めて

アメリカに留学に来たのかもしれない・・・。

もしかしたら、妻子を国に残し、

彼は一所懸命家族のために異国で勉強しているのかもしれない・・・。



アントニオ・・・

あなたのその期待に満ちた眼差しは何?





正直に言えば、40歳は超えている・・・

でも・・・もう少し若めに答えるのが思いやりってもの?

私は答えた。





私のその一言で、姉が固まった!!





私のその一言で、アントニオは凍りついた!!





2人のその表情で、私は怯えた!!





すると、アントニオは巻き舌の、

とても私なんかが聞き取れないようなすごい速さの英語で





捲し立てた。

そして、不愉快極まりないと言ったように





自分の部屋に消えて行った・・・。






ア、アントニオ・・・





私が唖然としていると、姉が通訳してくれた。





あら、それは日本だって同じこと・・・

だから、だから・・・





3歳もオマケして若く言ってあげたのに・・・。

でもね・・・姉はこっそり教えてくれた。





ア、アントニオが24歳?

24歳の若者に、37歳と言った私が悪かった。

ごめんよ、アントニオ!


でもさ、でも!

アントニオ!

聞くあんたも罪だって!!


だから、私は聞きません。

もう何年も「いくつに見える?」なんて口にしてない。

だって、わかるもの。

私にそんな質問投げかけられたら、相手は困ってしまうって。

二宮さんを困らせてもいけないわ。






でもね、このくらいのお年頃になると、

誰も初対面「いくつ?」と聞いてもこないわ。

う・・・ん、

その思いやりがかえって切ない・・・。

女心っていくつになっても複雑よね・・・。


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皆さま、先日は妄想列車にご乗車下さり、ありがとうございました。ラッシュアワー並みの乗車率、全席女性専用車両でございました。妄想列車、今後も不定期ではございますが、妄想が散りばめれた銀河を皆様の夢を乗せ、走らせて行きたいと思いますので、近いうちにまた皆様と車内でお目にかかれる日を楽しみにしております。

それでは、本日も最後まで読んで下さりまして、どうもありがとうございました。