例えば、実家で・・・






なんてことを父に告げると、


父は決まってこう言う!





そして、私は気が付くのである・・・





そう・・・

この後は決まって・・・






ほーら、

始まった。


父の得意の武勇伝が・・・。






軽いウォーミングアップの後、

始まるんだ・・・

必ずここから・・・


パパはね~






何でも、栄養事情の悪かった父の少年時代、

太っていることは、金持ちのステイタスだったらしく・・・


父は「白ブタ」と呼ばれていたことを

とても誇りに思っている・・・

だから、いつも得意げに「白ブタ」を連発する・・・






自称だから・・・


いつだって延々と

こんな武勇伝を聞かせられるはめになる。


9歳の孫だって、

おじいちゃんのこの武勇伝は

暗唱済みだ。






でも、

これが私の父なのだ。


口だけで決して本当に首を突っ込んだりはしないけど、

でもこうやって、いつでも

心強く任せなさい!と言ってくれる父は

いくつになっても有難い存在だ。


武勇伝さえ聞かされなければ・・・



先日のことだった。


頭にきたことがあったので、

実家に着くなり、父に言った。






そして、

また気付くのである・・・。






「任せなさい!」の威勢の良い声と共に

始まっちゃうわ・・・

父の武勇伝が・・・



ところが・・・






冷静に新聞なんか読んでいる・・・


でもって、

口にしたのは・・・

「任せなさい!」ではなく・・・






どうしたというの?

あの威勢の良い父はどこ?


すると・・・

横にいた母が意地悪げに言った。






そして、話し始めたのである。



数日前のこと・・・

父は仲間と飲みに行った。


深夜・・・

玄関のドアが開いた音がしたので、

母は父が帰ってきたと思い、

二階から降りてきた。


しかし・・・

部屋は真っ暗・・・






でも・・・

確かにドアが開いた音が・・・

そう思って、電気をつけると、


茶の間で父が小刻みに震えながら

椅子に座っているではないか!






「こんな真っ暗な中で何やっているの?」


そう母が聞くと、

父が震えながら話し始めた。



ガタガタガタ・・・


かなり良い気分で歌なんか歌いながら、

歩いていたんだ・・・





ほら、裏の・・・あそこ・・・

アパートがあるだろう・・・

あのアパートの2階のドアの前に

人がいるのが見えたんだ・・・


なんだかゴソゴソやっている・・・





何の気なしに

どうしたんだろう?と

眺めていたら・・・


男が急に振り返って・・・






般若のような形相で私を睨みつけてきたんだ・・・


とその時、気がついたんだよ・・・

男の手にはそう・・・

ピッキングの道具が握られてることに・・・






顔を見られた!



でね・・・

パパはね





パパ・・・


あの上高田の白ブタ・ヒロちゃんはどうしたの?

学生時代鍛えたパンチはなんだったの?






言うまでもなく、

その日以来、父の武勇伝は耳にしない。


嬉しいような・・・

そして、ちょっと寂しいような・・・。



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雑巾の記事にもたくさんのコメントをどうもありがとうございました。今では、学校に提出するのは、新しいタオル指定の学校が多いんですね。娘の学校は指定はないんですが、やはり皆さん新しいタオル。私が手縫いした理由は、学校指定の雑巾サイズが市販の雑巾とサイズが違うのと・・・もう1つ、ミシンを持ってないからでした。

では、今日も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。