万引きGメンにマークされてる私(汗)
ハリセンボンの春菜ではありません。
万引きGメンのおばちゃんです。
私はスーパー(マーケット)が大好きだ。
大学生の時、初めてアメリカでスーパー行った時は
「私、ここ(スーパーマーケット)に住みたい!」
と思ったほど。
新しいスーパーや地方に行ったときに見かけたことのないスーパーに行くものワクワクする。
いや、近所の馴染みのスーパーでも全然OK。飽きもせずぐるぐるぐるぐる見て回るのが好き。
そして、私は優柔不断だ!
今夜の夕飯何にしよう? と考えながら・・・、
ふっと目に入った特価「豚ヒレ肉」の文字に
「今夜はヒレカツにしよう!」
とヒレ肉を手に取る。だめ、これは随分細いヒレ肉だわ。だめ、これは脂身が少しついてるじゃない!
ごぞごぞ奥から引っ張り出して、お気に入りのヒレ肉を探し出し、かごへ。
そして、今度は野菜売り場へ。ヒレカツにはキャベツだわ。1個1個手に取り、重さを確認、10個目でやっと納得のいくキャベツを選んでかごへ。
レモンも欲しい。3個で200円とバラで70円・・・。3個にするか1個にするか・・・。10円の差でどちらにするかかなり悩んで3個入りに決める。しかし、今度はこの3つのレモン、2つは合格なんだけど、1つがシワシワじゃない・・・、こっちは1つがかなり小さい・・・やっと粒ぞろいのレモントリオを見つけてかごへ。
ソースもなかった。ソース売り場へ。ブルドックにするか・・・こっちの味噌カツソースにするか・・・ごま入りってものある・・・と悩む悩む。
ここまでスーパーに入ってから、かなりの時間が過ぎている。
その時、私の横を「今夜は寒いから鍋にします」と言っているかごが通り過ぎる。
すると、優柔不断な私は
「鍋・・・鍋いいわね・・・うちも鍋にしよう!」
とメニューを変更。
ヒレ肉を戻し、キャベツを戻し、レモンを戻し、ソースを戻し・・・。振り出しに戻る・・・。
スーパー好きで優柔不断な私はスーパーを行ったり来たり、手にしたり、戻したりと、とても忙しい。でもそれが楽しいのだ
。
ところが、ある時、夕方のニュースで「万引きGメン」の特集をやっていた。
だいたひかるが以前
「ハリセンボンの太った方が万引きGメンに見えてしまうのは私だけ」
と言っていたが、まさにハリセンボンの太った方にそっくりなおばちゃんが、買い物かご片手に客になりすまし、その店で万引きをするお客? を捕まえるというのだ。
万引きGメンはスーパーの控え室にある防犯カメラの映像を見ながら、目を光らせて、モニターに映ったある客を指差しながらこう言った。
「怪しい! 私たちはプロですからすぐにわかるんです。こーやって、ぐるぐる徘徊しているタイプは一番怪しい。ほら、商品を手に取ったり、戻したり・・・これは隙あればのチャンスを狙っている証拠なんです」
そう言うと、万引きGメンはその客をマークするために売り場に出て行った。
私は震えた。。(;°皿°)
そのモニターに映った客は私でこそなかったものの、その行動たるや私そのものだったからだ。
行ったり来たり、手に取ったり戻したり、意味もなく徘徊したり・・・。
それ以来、私はスーパーに行くと、控え室で万引きGメンに自分がマークされているんじゃないかと思うようになった。監視カメラが気になるようになり、棚の整理をしている店員さんの視線さえ私を疑って見ているように感じオドオドしてしまう。そして、そのオドオドした私の行動がますます万引き犯と疑われているんじゃないかと思い・・ビクビクし・・・
。
「この人、怪しい! まず間違いないね」
控え室でハリセンボンのおばちゃんがモニターに映った私の姿、指さしてんじゃない? で、その後ろにはテレビ局のカメラがあって・・・。
だったらとっとと買い物しろよ! なんだけど、私は今日もハリセンボンの視線を気にしながら、スーパーを意味のなくぐるぐるぐるぐる回るのであった・・・。
しかたない・・・、スーパーが好きなんだもん。
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