Skypeって想像以上にハードル高いわ~(2)
Skypeって想像以上にお金がかかる
Skypeって想像以上にハードル高いわ~(1)
からのつづきです。
2日後、注文していた
マスクパックが手元に届けられた。

これよ!これ!

メイクも使わずに、簡単にキャッツになれるマスクよ。

便利な時代になったものだわ~。
昔、私がキャッツの舞台に立っていた頃は(自宅シアターでだけど)
そりゃ大変だったものよ~。
なんたって、
フルメイクしなくちゃいけなかったんだもの。

今じゃ、マスク1枚でキャッツだもんね。
私は決闘状というべく
Skypeの誘いLINEをK美に送った。

そして、迎えた当日の深夜。
リビングで寝ろこがって
テレビを観ている夫に言った。

さぁて、誰もいなくなったことだし、
キャッツに変身する時がきたわ!
そして、準備を整え、
パソコンの前に座ったのよ。
呼び出し音。
ほどなくして画面に現れたK美。
出たーーーー!!
ジェイソン? 八つ墓村?樽美酒じゃないよね?

でも、私だって負けてはいない。
♪メ~モリ~

パソコンからK美の大きな笑い声が響く。
その笑い声の大きさに、私は勝利を確信した。
ところが、笑い声が止むと、
K美がこんなことを言ってきたのだ!

えっ?
私にはK美の声がしっかり届く。
どういうことだ?
「もしもーーーーし!聞こえるかニャ~?」

パソコンに向かって大きな声で叫んでも、私の声はK美に聞こえないというのだ。
Skypeの調子が悪いのか?
そう思って、得意の切っては繋ぐ作戦を
繰り返してみたけど、全然ダメ。
こんな時には、
Macに強い吉田にょろりに
LINEするしかない。(迷惑だって)
「Skypeで相手の声は聞こえるのに
私の声が聞こえないんだって。
これなんで?」
すると、親切なにょろりは
すぐに電話をかけてくれて
丁寧に教えてくれた。

ごめん、丁寧なんだけど、
私・・・
そのなんちゃらの意味がわからないわ。
しばらくなんちゃらなんちゃら
やっていたけど、埒が明かず、
にょろりに謝って電話を切った。
はぁ・・・仕方ないわ。
私はK美に言った。
いいえ、書いて見せた。

私はすぐに階下に走ったわ。
早く寝ろと言っておきながら、
勝手だとは思ったけど、
そこは長年連れ添った夫婦。
(これぞ勝手?)
寝室のドアを開ける。
なんてことよ!
夫はすでに寝息、いや、
イビキをかいて眠っていた。
そーっと声をかけてみる。
でも、ビクリともしない。
私は夫を揺さぶったわ。
すると、その瞬間!

深夜に響く夫の絶叫!
な、なんなの!
なんでそんな大きな声を出すのよ!
子供が起きちゃうじゃないの!
そう言うと、夫が

そう言われて初めて気がついたわよ。
そうだ! 私、キャッツだった?

ワイルドなモテモテ猫
ラム・タム・タガーになっていたんだ!!
すっかり目を覚ました夫は言った。

マジ切れだった。
そりゃそうだわ。
いきなり目を覚ましたら、
こんな化け猫、いや、
ラム・タム・タガーが立っていたら。
事情を話し、
階段を駆け上がり、パソコンの前。
マスクとかぶり物で暑いったらない。

その後、夫とパソコンの前で、
必死にマイクを復活させようと
試みたけど一向にだめ!

↑もはや覆面レスラー
その日はやむなくSkypeは断念することに。
もう、誰よ!
Skypeは誰でも簡単に
ビデオ電話ができるなんて言ったのは!
Skypeって、想像以上にハードル高いわ。
もう!
せっかくキャッツのフェイスマスク買って臨んだのに!
あぁーもったいない!
あら? でも・・・
予想外とはいえ、
夫をあれだけ震えあがらすことが
できたんだから、買った意味は十分あったか?
それにしても、
貧乏症の自分が切ない。
歌舞伎の隈取、キャッツのマスク・・・
なんだか1回で捨てるのが惜しくて、

なぜか捨てられない私・・・。
再利用できないかしら?

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久々のキャッツです。前にキャッツをやった時の記事は『キャッツ始めました』に書いてあります。あの時のかぶり物は、耳のゴム部分が劣化して、溶けちゃって、泣く泣く捨てたんですよ。もう20年近く使ってたから・・・仕方ないわ。
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